続・シリコンバレー物語~創業者群像と課題
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続・シリコンバレー物語~創業者群像と課題(4)ザッカーバーグとマスク
経営ビジネス
島田晴雄(慶應義塾大学名誉教授/テンミニッツ・アカデミー副座長)
創業者群像の第4話では、フェイスブックのマーク・ザッカーバーグ氏とテスラのイーロン・マスク氏を取り上げる。ここまで紹介したシリコンバレーの創業者たちに共通するのは、強烈な個性、視野の広さ、自由な発想であり、また半分ほどが外国の出身者である。(全11話中第4話)
時間:7分35秒
収録日:2021年7月20日
追加日:2022年5月31日
≪全文≫

●世界の30億人を結ぶSNS創始者は37歳


 それから、フェイスブックをつくったマーク・ザッカーバーグ氏。世界中の人びとが友だちをネットワークできるようなインフラをつくろうとして、できたのがフェイスブックです。ですから、人びとをつなげるSNS(ソーシャル・ネットワーク・システム)はザッカーバーグ氏がつくったようなものです。利用者は今や30億人近くに上ります。

 フェイスブックの「いいね!」の分析で、個人の属性や思考までが解析できてしまいます。ともあれ膨大なフェイスブック利用者を持っているので、うまく使うと潜在的にすごい力を発揮する可能性があるわけです。

 フェイスブックでは何度か個人データ流出事件が起こっているため、ザッカーバーグ氏の個人情報の管理及びそれを扱う姿勢が法曹界やその他から問題視されています。そうこうしているうちに仮想通貨"Libra(リブラ)"を提案して、こちらは既存の金融界からすさまじい抵抗と批判を受けます。確かに天才だろうし、異能の起業家ではあるものの、社会性の面でやや問題があるのかという感じがしなくもありません。

 現在(2021収録時)、まだ37歳のザッカーバーグ氏はニューヨーク州で、歯科医の父親と精神科医の母親の間に生まれました。高校に入学しますが、退屈でたまらないため、エリート進学校として有名なフィリップス・エクセター・アカデミーに転校。その後ハーバード大学に進学しますが、大学に入ってからもずっと自分の発明ばかりに取り組んでいました。


●フェイスブック17年の足跡とザッカーバーグ氏の横顔


 ザッカーバーグ氏は、ハーバード大学内で特定の個人の画像ランキングサイト「Hot or Not」を立ち上げます。ザッカーバーグ氏は女子の情報を集めることや、それをもとに「あれはいいのかそうではないのか」といったことが好きだったようです。ネット上に開設された「Hot or Not」は大学の管理部に問題視され、ザッカーバーグ氏のインターネットアクセス権は無効にされます。サイトがオンライン上に存在したのはわずか4時間ほどということです。

 ザッカーバーグ氏はむろん自分の正当化を図りますが、2004年になるとSNSサイトのフェイスブックを立ち上げるとともに大学を休学します。ですから...

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