イーロン・マスクの成功哲学
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「マスタープラン2」でテスラが自動車業界の覇者になる
イーロン・マスクの成功哲学(3)「マスタープラン2」の全容
桑原晃弥(経済・経営ジャーナリスト)
電気自動車の開発、普及のため、2006年に「マスタープラン」を発表したイーロン・マスク。さらに、自動車業界100年に1度の改革「CASE」全てをテスラが実現するため、2016年に「マスタープラン2」を発表し、電気自動車産業のさらなる発展を構想した。今回はその具体的内容を解説する。(全7話中第3話)
※インタビュアー:川上達史(テンミニッツTV編集長)
時間:5分41秒
収録日:2022年6月22日
追加日:2022年9月6日
≪全文≫

●「マスタープラン2」で自動車業界の大変革「CASE」全てを実現させる


―― 次が「マスタープラン2」です。先ほどからお話のあったものですね。

桑原 この「マスタープラン2」は2016年に発表したものです。具体的内容としてはまず、化石燃料のようなエネルギーに依存しなくてもいい社会をつくることを目指して、エネルギー生産と貯蔵を統合すると。そのためにバッテリー工場を持ち、ソーラーパネルもつくっています。それからソーラーシティという太陽光の会社も持っていますので、それらを組み合わせることによって一人一人が電力会社に頼らずに電力をつくって、それを利用できる社会をつくりたいと。

 これは全てマスクのところでできます。あとはどこまでやれるかだけだと思います。

―― はい。

桑原 全ての主要セグメントをカバーすることに関しては、トラックやバスなどに関しても、非常にカッコいいものを発表しています。まだ生産は遅れていますが、そういった大型の車両にまでいけば、電気自動車の時代はかなり早くやってくると思います。

―― はい。

桑原 次に自動運転です。これは日本のメーカーも当然やっていますが、マスクの会社やグーグルなども開発がかなり進んでいます。今、車を完全に自動化できるレベル5に近いところまできています。

 マスクの考える理想は、車に乗り込んで、行き先を指示すれば、眠っていても到着できることです。法律的な問題などもあり、すぐには実現できませんが、それを実現するソフトウェアはおそらくこの1、2年のうちには全部装備できるとマスクは豪語しています。

―― なるほど。

桑原 それからカーシェアリングですね。これは車を使っていない間に、オーナーがその車を使って収入を得られるようにする事業です。

 これらのプランは、「CASE」という100年に1度の改革といわれるスローガンの全てをテスラが実現できるという宣言だと思います。

 「CASE」の「C」は「つながる」です。ネットとつながるという意味です。テスラの車は全てタッチパネルで、ネットも使っていますし、スペースXが「スターリンク」という衛星とインターネット回線を持っていますので、全て自前で「つながる」が実現できます。

 「A」は「自動化」です。これは自動運転です。自動運転技術に関しても、テスラやグーグルは...

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