グローバル・サウスは世界をどう変えるか
この講義は登録不要で無料視聴できます!
▶ 無料視聴する
この講義の続きはもちろん、
5,000本以上の動画を好きなだけ見られる。
スキマ時間に“一流の教養”が身につく
まずは72時間¥0で体験
(会員の方に広告は表示されません)
インドはなぜ急激に発展したのか?2つの大きな理由
グローバル・サウスは世界をどう変えるか(2)躍進するインドの歴史
島田晴雄(慶應義塾大学名誉教授/テンミニッツ・アカデミー副座長)
グローバル・サウスの盟主を自認するインドは、2023年に人口で中国を抜き世界最多となった。中進国にもかかわらずIT産業は飛躍的に発展し、世界の関心を集めている。しかし、インドに限らず多くのグローバル・サウスの国々は欧米の先進諸国に支配されてきた過去がある。今回はその中でも注目度が最大であるインドについて理解を深めていきたい。(全10話中第2話)
時間:15分00秒
収録日:2024年2月14日
追加日:2024年4月10日
≪全文≫

●グローバル・サウスの盟主を自認するインド


 こういう(グローバル・サウスの)国々はいったいどのような経緯をたどって発展してきているのか、ということを少し具体的に考えたほうがいいのではないかと思います。

 (そこで)皆さんと一緒にそれらの国々の歴史をたどりたいと思うのですが、選んだ国は非常に目立っているインド、それからインドネシア、トルコ、サウジアラビア、イラン、ブラジルくらいです。その他に、メキシコ、タイ、南アフリカなども入れられるのですが、やはりこの6つの国は(人口も)相当多いので、皆さんと一緒に勉強してみたいと思います。これらの国々はそれぞれ独自の歴史を経過していて、その歴史の結果として今日があると思います。それをちょっとここで、まず復習しておきます。

 まずインドですが、インドはグローバル・サウスの盟主を自認しているのです。インドは2023年、中国を人口で追い抜いて今、世界最多の人口です。そして、インドは最近、非常に目覚ましく発展しているのですが、ここでちょっとその姿を見てみたいと思います。

 この図を見ますと、オレンジがインドです。ものすごく急激に発展しています。ここでは、3カ国ずつ図示しています。インドネシアとトルコは似たようなパターンで成長しているのですが、こういうことです。(一方、)インドの21世紀に入ってからの成長は、GDPのサイズで見るとだいたい3.7倍くらい拡大しています。平均成長率がざっと見て7.5パーセントで、相当の高度成長です。

 さらにインドは、独自の外交をやっているのです。どのような外交かというと、クアッド(Quad)という4カ国の連合体のようなものを作ろうと。アメリカが主導して日本も入ってやっているのですが、アメリカ、日本、オーストラリア、インドで首脳会議をやろうというので、初めて日本でやることになり、その時にインドはこういうことを言ったのです。(それは)中国を明らかに包囲しようとしているのですけれど、中国の名前を出す会議だったら出ないと、モディ首相がいったのです。

 これにアメリカはすごく困ってしまいます。なぜかというと、(これまで)インドと中国はときどき戦争(紛争)をしているので、当然、中国包囲網に入ってくると思ったら、嫌だというわけです。そこは独特のインドの国際感覚です。

 ところで、ロ...

スキマ時間でも、ながら学びでも
第一人者による講義を1話10分でお届け
さっそく始めてみる
(会員の方に広告は表示されません)
「政治と経済」でまず見るべき講義シリーズ
ロシアのハイブリッド戦争と旧ソ連諸国(1)ロシアの勢力圏構想とNATO拡大
「ハイブリッド戦争」の実像…ロシアが考えていることとは何か?
廣瀬陽子
内側から見たアメリカと日本(1)ラストベルトをつくったのは誰か
トランプの誤謬…米国製造業を壊した犯人は米国の経営者
島田晴雄
地政学入門 ヨーロッパ編(1)地図で読むヨーロッパ
ヨーロッパとは?地図で読み解く地政学と国際政治の関係
小原雅博
躍進するインドIT産業の可能性と課題(1)下請けから世界の中心へ
インドが世界有数のIT産業の拠点へと発展した理由
島田晴雄
民主主義の本質(1)近代民主主義とキリスト教
なぜ民主主義が「最善」か…法の支配とキリスト教的背景
橋爪大三郎
日本の財政の真実を検証する(1)膨らむ借金の知られざる実態
日本の財政の「真実」をデータで徹底検証…国際機関の分析は?
宮本弘曉

人気の講義ランキングTOP10
高齢者のフレイル・認知症とその予防対策(2)高齢者総合機能評価とフレイル
“マッチョな老衰”はいない!?若い頃からいかに骨格筋肉量を蓄えるかが健康長寿の鍵
小川純人
『オデュッセイア』で読み解く神話の秘密(1)物語の構造を読み解くおもしろさ
『オデュッセイア』の面白さの秘密を神話の構造から読み解く…なぜ波乱万丈の神話が人間の創作の源泉になったか
松村一男
「満洲」から考える日本とアジア(5)ロシアのシベリア征服と日清日露戦争
「満洲利権」はなぜ日本の手に渡ったか?…ロシアの極東征服、そして朝鮮の混乱が日本を日清・日露戦争へ
宮脇淳子
習近平中国の真実…米中関係・台湾問題(5)恐るべき台湾への「浸透」
浸透工作…台湾でスパイ裁判が約70件、それも氷山の一角
垂秀夫
「ホメロス叙事詩」を読むために(5)『イリアス』の世界ーその1
叙事詩イリアス…トロイア戦争最後の50日間を描いた傑作
納富信留
「怒り」の仕組みと感情のコントロール(1)「キレる高齢者」の正体
「キレやすい」の正体とは?…ヒトの「怒り」の本質に迫る
川合伸幸
日本の財政の真実を検証する(1)膨らむ借金の知られざる実態
日本の財政の「真実」をデータで徹底検証…国際機関の分析は?
宮本弘曉
何回説明しても伝わらない問題と認知科学(1)「スキーマ」問題と認知の仕組み
なぜ「何回説明しても伝わらない」のか?鍵は認知の仕組み
今井むつみ
オリエント 東西の戦略史と現代経営論に学ぶ(1)ビジネスのヒントは歴史にあり
『失敗の本質』、中国古典…ビジネスのヒントを歴史に学ぶ
三谷宏治
ルネサンス美術の見方(6)ルネサンスの完成者ラファエッロ
ラファエッロが「ルネサンスの完成者」と呼ばれる理由
池上英洋