グローバル・サウスは世界をどう変えるか
この講義シリーズは第2話まで
登録不要無料視聴できます!
第1話へ
▶ この講義を再生
この講義の続きはもちろん、
5,000本以上の動画を好きなだけ見られる。
スキマ時間に“一流の教養”が身につく
まずは72時間¥0で体験
(会員の方に広告は表示されません)
急成長するインドネシアとトルコ、その理由と歴史的背景
グローバル・サウスは世界をどう変えるか(3)インドネシアの成長とトルコの外交力
島田晴雄(慶應義塾大学名誉教授/テンミニッツ・アカデミー副座長)
グローバル・サウスの中でも高度経済成長を遂げているのがインドネシアだ。長期のスカルノ時代とスハルト時代を経てその後に民主化が進んだ、東南アジアで最大のイスラム教国である。また、トルコは多国間に接する地理的特性とその歴史から、外交巧者としての評価が高いイスラム教国である。今回の講義では、この2つの国を取り上げて、今後の行方を学んでいく。(全10話中第3話)
時間:13分59秒
収録日:2024年2月14日
追加日:2024年4月17日
≪全文≫

●すさまじい成長を遂げているインドネシア


 次に、2番目の例としてインドネシアです。インドネシアはジョコ(・ウィドド)さんという人がリーダーで大変評判が高いものでした。2024年2月14日、インドネシアで大統領選挙が即日開票されるのですが、ジョコさんは大変影響力のある人です。

 実は、2022年にG20で議長をやっていました。この時(2022年)はロシアがウクライナを攻めている最中ですから、みんなロシアはどうかと思っていた時に、ジョコさんは「プーチンを呼びたい」と言って習近平に頼んでいるのです。(つまり)「仲介してくれ」と言ったのですが、プーチンさんは来ませんでした。

 そして、会議が終わる時に首脳宣言を出すわけですが、それを見て西側諸国はジョコさんを見直したというか、大変評価を高めたのです。というのは、ロシアのウクライナ侵攻についてかなり厳しいトーンで首脳宣言が書かれていたからです。

 そのようなことで、ジョコさんはいろいろなところで活躍をしているわけですけれど、今度の大統領選挙で、ジョコ政権の国防大臣やっていた72歳のプラボウォ(・スビアント)さんが、ジョコさんの政策を継いでいくということだと思います。インドネシアは今、だいたい10年間大統領をやりますから、ちょっと高齢ではあります。

 経済発展について、インドネシアもこの図表を見ると分かります。インドと比べるとレベルが違うので目立ちませんけれど、インドネシアに焦点を当てると相当の成長をしています。21世紀に入って、経済は2.9倍になっているほどすごい成長です。

 インドネシアの成長の最大の要因は人口ボーナスです。若い人口がたくさんいて、しかも製造業が今どんどん伸びており、特にジャワ島には工業団地がすごいのです。日本企業なども、タイに次ぐような自動車工業団地を造っています。タイの日本企業の工業団地はものすごく、ご存じかと思いますが、年間約150万台(自動車を)作って輸出しています。インドネシアも同じように頑張っています。

 それから、インドネシアは東西にものすごく長く島が連なっているわけです。アメリカ大陸よりも東西は広いというので、各地に特徴があり、それを生かした工業発展をしているわけです。さらに今、新首都を建設中です。

 また高速鉄道は、日本...

スキマ時間でも、ながら学びでも
第一人者による講義を1話10分でお届け
さっそく始めてみる
(会員の方に広告は表示されません)
「政治と経済」でまず見るべき講義シリーズ
中国共産党と人権問題(1)中国共産党の思惑と歴史的背景
深刻化する中国の人権問題…中国共産党の思惑と人権の本質
橋爪大三郎
習近平中国の真実…米中関係・台湾問題(1)習近平の歴史的特徴とは?
一強独裁=1人独裁の光と影…「強い中国」への動機と限界
垂秀夫
財政問題の本質を考える(1)「国の借金」の歴史と内訳
いつから日本は慢性的な借金依存の財政体質になったのか
岡本薫明
こどもと学ぶ戦争と平和(1)私たちに必要な想像力と戦争体験
なぜ戦争が起こるのだろう…大切なのは想像力と生の声
小原雅博
戦争とディール~米露外交とロシア・ウクライナ戦争の行方
「武器商人」となったアメリカ…ディール至上主義は失敗!?
東秀敏
戦略的資本主義と日本~アメリカの復活に学ぶ5つの提言
戦略的資本主義とは?日本再生へアメリカに学ぶ5つの提言
片瀬裕文

人気の講義ランキングTOP10
編集部ラジオ2026(14)小宮山宏先生:知識の構造化のために
【10min名作探訪】テンミニッツ・アカデミーの意義と発想法
テンミニッツ・アカデミー編集部
イラン戦争と終末論(1)イラン戦争の戦略的背景と米国の政策
なぜイラン戦争がこのタイミングなのか?戦略的背景に迫る
東秀敏
知識の構造化のために(1)テンミニッツTVの問題意識
「知識の爆発」の時代、不可欠なのは世界の全体像の把握
小宮山宏
ロシアのハイブリッド戦争と旧ソ連諸国(1)ロシアの勢力圏構想とNATO拡大
「ハイブリッド戦争」の実像…ロシアが考えていることとは何か?
廣瀬陽子
昭和の名将・樋口季一郎…ユダヤ人救出編(5)陸軍悪玉論の中の名将たち
武力を持ったエリート官僚たち…陸軍悪玉論と個々人の決断
門田隆将
ウェルビーイングを高めるDE&I(1)人と組織を取り巻く環境変化:前編
人材はコストではない!人的資本経営が注目されている背景
青島未佳
「逆・タイムマシン経営論」で見抜く思考の罠(1)同時代性の罠を乗り越える
『逆・タイムマシン経営論』が訴える「同時代性の罠」とは
楠木建
イノベーションの本質を考える(3)イノベーション事例
カシオのデジカメが起こしたイノベーション
楠木建
イラン戦争とトランプ大統領の戦争指導(1)米軍式戦略リーダーシップによる評価
イラン戦争…トランプ大統領の戦争指導のどこが問題なのか?
東秀敏
教養としての「ユダヤ人の歴史とユダヤ教」(7)ポグロムとホロコースト
歴史の中のユダヤ人大量虐殺…ポグロムとホロコーストの違い
鶴見太郎