「最高の睡眠」へ~知っておくべき睡眠常識
この講義は登録不要で無料視聴できます!
▶ 無料視聴する
次の動画も登録不要で無料視聴できます!
認知症にも影響する睡眠…グリンパティック・システムとは
第2話へ進む
どうすれば「最高の睡眠」は実現するか…健康な睡眠とは?
「最高の睡眠」へ~知っておくべき睡眠常識(1)健康な睡眠のための方法
西野精治(スタンフォード大学医学部精神科教授、株式会社ブレインスリープ創業者 兼 最高研究顧問)
人生の約3分の1を、人は寝て過ごす。人間にとって不可欠な「睡眠」について、まだ分かっていないことが多く、睡眠ストレスや寝不足に悩む人は多い。現代人はどのように生活すれば最高の睡眠を得られるのだろうか。その前に、そもそも“健康な睡眠”とはどういうものなのかを聞いていく。(全7話中第1話)
※インタビュアー:川上達史(テンミニッツTV編集長)
時間:14分51秒
収録日:2021年6月23日
追加日:2021年9月14日
カテゴリー:
≪全文≫

●「最高の睡眠」の基本である“健康な睡眠”とは


―― 皆さま、こんにちは。本日はスタンフォード大学医学部精神科教授でいらっしゃる西野精治先生に、睡眠についての講義をいただきたいと思っております。西野先生、どうぞよろしくお願いいたします。

西野 よろしくお願いします。

―― まず先生が書かれたご本で、『スタンフォード式最高の睡眠』(サンマーク出版)や、『スタンフォード大学教授が教える熟睡の習慣』(PHP新書)があります。これらの本が日本でも大変話題になっているので、まずはどうすれば「最高の睡眠」が手に入るかというところからお話をお聞きできればと思います。先生、いかがでしょうか。

西野 はい。「最高の睡眠」の話に入る前に、“健康な睡眠”とはどういうものかを簡単に説明したいと思います。

 まず、一番深い睡眠が出るのは入眠した直後なのですが、それは「レム(REM)睡眠ではない」ということで「ノンレム(non-REM)睡眠」という名称が付いています。これが約90分続きます。その後、短いレム睡眠が続いて出てくる。それを1周期として、明け方までに4~5回繰り返される。明け方になると、それほど深い睡眠ではなくて、レム睡眠が長くなります。

 ノンレム睡眠は、脳も身体も休まります。レム睡眠は「夢を見る睡眠」として皆さんご存じだろうと思いますが、脳は起きているときと同じように活発に動きます。ところが身体は麻痺している。

 このような健康な睡眠であると、最初に睡眠の重要な役割を果たして、明け方はどちらかというと起きる準備に入る。頭も脳も起きているときと同じような動きで、深い睡眠は出ないのです。


●在宅勤務続きで、寝る時間が不規則になっていないか


西野 そういう睡眠が取れればいいのですが、いろいろな原因でそれがうまくとれなくなります。例えば睡眠障害として代表的で、頻度も多いものに「睡眠時無呼吸症候群」があります。

 このような人たちは持続した深い睡眠が取れないので、絶えず覚醒反応が出ていて、本人は気づいていなくても起きているような状態です。そうなると、明け方に深い睡眠が出てこようとするため、目覚めも悪くすっきりしません。

 また、今コロナで在宅勤務されている人などは、睡眠時間は長くなっていますが、寝る時間が遅くなって、睡眠の質が悪くなっているということです。そのように、睡眠が後ろ倒し...

スキマ時間でも、ながら学びでも
第一人者による講義を1話10分でお届け
さっそく始めてみる
(会員の方に広告は表示されません)
「健康と医療」でまず見るべき講義シリーズ
知られざる「脳」の仕組み~脳研究の最前線(1)脳科学と「ミクロのマクロの隔たり」
脳が生きている、死んでいるとは?最新研究で迫る脳の秘密
毛内拡
50代からの親の介護~その課題と準備(1)突然やってくる介護の問題
「親の介護」の問題…優しさだけでは続かない
太田差惠子
認知症とは何か(1)疾患の種類と対応
多くの認知症の原因は「脳のゴミ」の蓄積
遠藤英俊
新病態フレイルとサルコペニア(1)概念と診断
「フレイル」の意味と「サルコペニア」の診断基準
大内尉義
ナノテクノロジーでがんに挑む(1)「iCONM」がめざす医療
ナノマシンによるがん治療…体内病院というイノベーション
片岡一則
高齢者のフレイル・認知症とその予防対策(1)老年病科と高齢者の疾患・病態の特徴
頻尿、低栄養、転倒、誤嚥、フレイル…増える老年症候群と高齢者の疾患・病態の特徴
小川純人

人気の講義ランキングTOP10
「重要思考」で考え、伝え、聴き、議論する(1)「重要思考」のエッセンス
重要思考とは?「一瞬で大切なことを伝える技術」を学ぶ
三谷宏治
『万葉集』と律令社会~官僚の心得と歌宴(3)国司と郡司のつきあい
郡司の妻たちと宴会!?……国司・大原真人今城へのはなむけの歌に記された「媚態表現」の真相と人心掌握術
上野誠
高齢者のフレイル・認知症とその予防対策(6)認知症予防と健康寿命の延伸に向けて
フレイル・サイクルは回り出したら抜けられない!?負のスパイラルへの対処法
小川純人
ロシア人の見る「ロシアの歴史」(1)会ってみたプーチン…その実像
ロシア人の見る「ロシアの歴史」を知るとロシアがよくわかる・・・実際に会ってみたプーチンの印象とは?
上月豊久
戦国武将の経済学(3)豊臣秀吉の経済政策
豊臣秀吉の驚愕の国内貿易…莫大な財力を生んだ経済政策
小和田哲男
「満洲」から考える日本とアジア(1)「満洲」を知る意義とは
「満洲史」はなぜ現代日本でタブー視されるのか?…王道楽土の夢とアヘンなどの裏面から見えてくる現代への教訓
宮脇淳子
現代人に必要な「教養」とは?(1)そもそも教養とは何か
教養とは…本質を捉える知、他者を感じる力、先頭に立つ勇気
小宮山宏
資本主義の再定義…哲学で考える(1)アダム・スミスの「市場と感情」
資本主義を哲学する…まずアダム・スミスの見えざる手と道徳感情論
中島隆博
『「甘え」の構造』と現代日本(1)「甘え」のインパクト
「甘え」は現代においてダメなものなのか…名著『「甘え」の構造』への2種類の誤解とは?
與那覇潤
『オデュッセイア』で読み解く神話の秘密(1)物語の構造を読み解くおもしろさ
『オデュッセイア』の面白さの秘密を神話の構造から読み解く…なぜ波乱万丈の神話が人間の創作の源泉になったか
松村一男