●1. バイデン候補の公約
ー9000億ドル(約93兆円)のCV対応経済対策法案
ー2021初頭、大型緊急経済対策予定
ー10兆ドル(約1000兆円)10年計画:バイデノミクスの目玉(Green New Deal)
ー国際協調に転換
・まず欧州と対話:欧州はB政権の具体策待ち。
・パリ協定、WHO復帰。
・(WTO、Iran核協定?)
ー対中国:制裁関税など懲罰的政策はとらず、民主主義諸国と連携。中国に対抗圧力
●2. バイデン政権の陣容
・副大統領:カマラ・ハリス/上院議員、カリフォルニア州司法長官。
・国務長官:アントニー・ブリンケン/オバマ政権でB氏の補佐官、国務副長官
・財務長官:ジャネット・イエレン/女性初、CEA委員長、FRB議長、他
・全24人のうち、12人が女性。黒人、ヒスパニック、先住民など少数民族に配慮。
・左派、バーニーサンダース氏労働長官、エリザベス・ウォレン氏財務長官など要望が強かったが、上院議員を閣僚に任命して議員数を減らす選択はできず。ただ、左派からの圧力は残りそう。
●3. 議会民主党勢力の後退
ー下院の勢力図
・2020選挙前: 民主党 232 共和党 197
・2020選挙後: 民主党 223 共和党 212
憲法上、主要な財政的法律(税制改正や予算案など)の制定は下院の専権事項
ー上院の勢力図(Georgia補選決選投票前)
・2020選挙前: 民主党 47(2) 共和党 53
・2020選挙後: 民主党 48(2) 共和党 50
()内数字は民主党系無所属議員数
・憲法上院は、税制改正、財政政策、規制政策、大使、連邦判事、閣僚任命に拒否権。
●4. Georgia州、上院議員補選決選投票
ーGeorgia選挙大接戦の結果
・11月選挙ではいずれも過半数を得なかったので、1.5の決選投票に持ち越されていた。
・補選議席1.5.:新人Raphael Warnock>Kelly Loeffer現職ユダヤ系, キリスト教牧師
・改選議席1.7.:新人Jon Ossef黒人 >David Perdue 現職黒人、ヒスパニック支持
・白人至上主義。奴隷制掲げた南軍の本拠地。20年間上院共和党のみ、驚くべき結果。
・これで民主党50vs共和党20。決裁票はカマラ・ハリス上院議員。事実上、民主党多数。
・ギリギリだが民主党多数を得たので、バイデン政権の政策実行はやりやすくなる。
●5. バイデン政権の公約実現の可能性
ー公約はどこまで実現できるか
・Biden New Deal、10年で10兆ドル(1000兆円)
ー財源...