●Ⅰ. はじめに
ー世界はますます激動し混乱している。安定回復の展望はあるか?
ーCVパンデミック
・2020、最大の問題はCVパンデミックだった。
・2021以降、世界も日本も今後も数年はCV感染を最大の問題とした展開がつづく?
ーアメリカ大統領選
・アメリカ史上、南北戦争以来の国家分断状況の中でようやくバイデン政権成立。
・国内では分断状況はさらにつづき、B政権の国家統合は至難の課題。政権の所期の政策課題は実行できるか?
・外交:トランプの残した負の課題を克服してB外交を実現できるか
ー中国の台頭と覇権志向顕在化
・中国はCV禍を克服し、強国戦略の新段階(第14次5ヵ年計画)へ前進
・米中摩擦の帰結、世界経済の分断化進展(トランプ政権の最悪の遺産)
・習近平政権の長期化と覇権志向のますますの顕在化
ー巨大IT産業の膨張と問題点
・巨大情報企業がその技術力とネットワーク効果で世界を席巻している。
・かれらは人々の生活を便利にし産業活動の効率化に貢献してきた。
・反面、個人情報の集積と占有、市場支配など弊害も多い。弊害を最小にしメリットを生かすための新たな思想と政策が求められている。
ーBrexitとCV禍に挑むEU
・自国中心主義の英国のBrexitをなんとかやりこなし
・CV禍の救済基金で歴史的前進、グリーン戦略で未来を拓けるか
ー莫大な財政債務をどう克服するか
・CV禍対策の財政支出で膨大な財政債務蓄積
・債務の克服に新たな政策はあるか
ー菅政権の誕生と課題
・安倍長期政権の突然の閉幕、挫折?
・菅政権の誕生、菅政権は本格政権になれるか?
・米中対立の挾間で菅政権はいかなる舵取りをすべきか
Ⅱ. CV パンデミック
●1. CVの発生とパンデミック
ー中国で発生、爆発、短期で収束
ー欧州に波及
ーアメリカで爆発
ーアジア諸国は良く抑制
ー日本は自粛で感染者・死者を抑えてきた
ーインド、ブラジル、ロシアで感染急拡大
●2. CV禍と人工不況
ー人から人への感染。呼気感染、回避にはSocial Distance
ー感染回避・抑制策は経済活動を抑制する
ー人為不況のコストは莫大
・参考: IMFの予測(2020.6.予測)
2020 2021
世界全体 ー4.9 5.4
日本 ー5.8 2.4
アメリカ ー8.0 4.5
ユーロ圏 ー10.2 6.0
中国 1.0 8.2
●3. 経済再開と第二、第三波
ー経済再開と感染の再来:第二、第三波。
ー欧州の感染第三波
・参考:欧州諸国の第三波の感染水準: 2021.1.1.31現在、Johns Hopkins大
感染者数 死者数
(100万) (1000人)
英国 3.81 106
フランス 3.18 75
イタリア 2.55 88
スペイン 2.74 58
ドイツ 2.22 56
ーアメリカの感染拡大
感染者数2021.1.1.31現在 26.18(100万人)、死者数437(1000人)
ー日本の経験:
・第一波:(2020年)3~4月
・第二波:(2020年)8~9月
・第三波:(2020年)12~??
ー日本の感染拡大は新次元に入った?
ー日本の防疫・医療の構造問題
・CVと戦う上での日本の最大の弱点は、医療体制の脆弱性。
・日本の医療は8割が高齢化社会の生活習慣病対応。急性医療は2割
在院日数:独15、英8、仏6、米5、日35(OECD2008)
ベッド数(人口1000):独8.2、英7.1、仏6.2、米2.9、日13.2.
医師数(ベッド100):独49.9、仏53.8、英102.4、米88.6、日17.9
以上はOECD調査2016.
●4. ワクチンへの期待と問題
ーCVの特質:変異リスクと多様なVirus
ーワクチン開発の困難さと膨大なコスト
ーワクチン開発の鍵:治験の規模と多様性
ー急速に進んだワクチンの開発と生産
・ワクチンの開発には通常、3~5年はかかり、そして安全性や有効性を確認して実用化されるまでには10年もかかることもあるとされるが、今回はCV感染の流行がはじまってから1年足らずで接種がはじまるという異例の速さだった。その背景にはワクチン開発の目覚ましい技術革新があった。
・今回はこの概念が一変した。ファイザーやモデルナなどが開発したmRNAワクチンが代表例。人体が核酸をつかってタンパク質をつくる仕組みを利用し、人工的にCVのタンパク質を体内で作り出す。ウィルスを使わず最短1~2ヶ月最適なmRNAを合成できる。半年~1年かかる従来のワクチンより格段に早い。今回の治験で証明された有効率は90%で既存ワクチンを上回る効果を示した。
・またウイルスペクタ...