2021年激変する世界と日本の針路
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デジタル庁新設と2050年脱炭素化――菅政権の構造改革に迫る
2021年激変する世界と日本の針路(9)安倍政権から菅政権へ、その政策と課題
島田晴雄(慶應義塾大学名誉教授/テンミニッツ・アカデミー副座長)
デジタル庁新設、グリーン成長戦略、RCEP参加など積極的に政策を進める菅政権だが、発足当初高かった支持率はコロナ禍での対応の迷走と混乱で急落。はたして回復の糸口はどこにあるのか。また、日本には米中対立の狭間で大事な舵取りが求められるが、そこでどういった政治判断をしていくべきなのか。最終話では、2020年8月、安倍晋三前総理の突然の降板で急遽総理となった菅義偉氏の人物像にも迫りながら、日本の現在と今後について解説する。(全9話中第9話)
(本シリーズ講義では、島田晴雄先生が作成されたレジュメ内容を本文として掲載いたします。そのため、一部、動画では触れられていない部分がありますので、資料としてご活用いただければ幸いです)
時間:14分19秒
収録日:2021年2月2日
追加日:2021年3月20日
カテゴリー:
≪全文≫

●1. 安倍首相突然の降板


ー突然の降板の理由:潰瘍性大腸炎は表向きの理由
・20. 8.28 持病の潰瘍性大腸炎再発を理由に、突然、総理大臣降板を発表。
・7月から体調不良、8.17.と24 慶應大学で検査、診断、8.24 潰瘍性大腸炎再発。闘病しながら首相つづけようかと迷ったが、健康不安で政治判断誤ってはならぬ。一人で決断したという。
・安倍氏は退任の発表で、志半ばで誠に残念。NK拉致問題、ロシアとの北方領土問題解決と平和条約、憲法改正。やりとげられず断腸の思い。しかし政治空白はならぬ。CV新対策策定後、今が最適と判断した。
ー政治的政策的行き詰まり、無力化の回避?
・潰瘍性大腸炎の再発を首相退陣の真の理由と受け止める人は多くない。
・政治的、政策的行き詰まり。このままでは打つ手なく、無力化するおそれ。それを回避するために、この段階で、長期政権に自ら終止符を打った、との観測が多い。


●2. 安倍長期政権と安倍一強時代


ー安倍長期政権の展望
・その安倍政権に長期政権を持続できない何かが起きていたのか。
ー安倍一強時代に醸成された“忖度”の世界


●3. 安倍政権の総合評価


ーアベノミクス:3本の矢の功罪
・第一の矢:金融政策、超金融緩和
・第二の矢:積極的機動的財政政策
・第三の矢:成長戦略
ー外交活動
・トランプ大統領
・プーチン大統領とは28回の会合。北方四島問題、平和条約締結不毛に終わった。
・習近平主席とは、表面的な会談はあったが、信頼関係は築けず。
・文在寅大統領とは日韓史上最悪な関係。
ー挫折
・悲願の憲法改正、建前の北朝鮮拉致問題には手掛かりもつかめず、挫折。”慢心”か?


●4. 菅政権の成立


ー “考えたこともない”人が豹変、突如総裁選に立候補
ーなぜ菅氏は総裁選に挑戦したか?
・2005年以来15年間、女房役、no.2に徹して安倍氏を補佐。安倍氏も菅氏を全面信頼
・2020.2. CV対応、安倍氏は学校閉鎖について菅氏に相談せず。官邸側近を重用。菅外し。安倍氏に幻滅?スキマ風?指導者としての安倍首相見限り?心境変化?
・石破氏、岸田氏より、自分の方が国を担う実力ははるかに上との自信?


●5. 菅義偉という人物


ー生まれと育ち
・菅義偉氏は、秋田県湯沢市秋の宮の農家、姉二人、弟一人の長男として育った
・上京後、地元の高校の紹介で板橋区の段ボール工場住み込み就職。厳しい労働環境。その...

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