政権と経済政策~政治を動かす経済学説
この講義は登録不要無料視聴できます!
▶ 無料視聴する
この講義の続きはもちろん、
5,000本以上の動画を好きなだけ見られる。
スキマ時間に“一流の教養”が身につく
まずは72時間¥0で体験
(会員の方に広告は表示されません)
マルクス主義から革命へ…政治体制をも変える学説の影響力
政権と経済政策~政治を動かす経済学説(1)政治と学説の関係性
曽根泰教(慶應義塾大学名誉教授/テンミニッツ・アカデミー副座長)
政治経済に関する学問的な探求と、現実の政治体制や政策実行は、実際にどのように関わり合っているのだろうか。分けて考えられがちな両者の結びつきを、共産主義を打ち出したマルクスなどを例にして捉え直していく。(全3話中第1話)
※インタビュアー:川上達史(テンミニッツTV編集長)
時間:10分02秒
収録日:2023年3月31日
追加日:2023年6月6日
≪全文≫

●学説を政治がどのように吸収し実行していったかを振り返る


―― 皆様、こんにちは。本日は曽根泰教先生に「政権と経済政策」というテーマでお話をいただきます。曽根先生、どうぞよろしくお願いいたします。

曽根 よろしくお願いします。

―― 今回のお話は、例えば経済学や経済学史、いろいろな経済政策が政治とどういう関係があるか、その分析ということでしょうか。

曽根 はい。通常、学説史というのは、その学問体系の中で語られることが多い。しかし、実際の政治がどういう政策を学問体系から組み込んで実施しているかは、通常政策といわれるわけですが、それを見るためには政治プロセス全体を見なければいけないという趣旨から、今日は経済政策を1つの事例として、政策をどう使っているか、そしてそれは政権や政治体制全体の中でどう位置づけたらいいのかというお話をしたいと思います。

―― そうすると、例えば経済学にしても、いろいろな立場の主張があって、甲論乙駁で、その学会の中では当然論争があったり、いろいろなやりとりがあったりしますが、その世界とはまた別に、それが実際政治に(使われて)いったときにどうなるかということですか。

曽根 学者が査読付きの論文で、レフリーからどう指摘されて、どちらが先に議論したかというのは学界内の話であって、例えば最初に論文を発表した人の政策が政策として実行されているかというのはまったく別問題です。だから、どの政策をどのように利用するかというのは、政治プロセスの中でしか考えられないのです。

 今回は、学説史の中で有力な説を唱えた人を4人取り上げます。この4人はその中でも有名な人なのですが、それを政治がどう吸収して、どのように実行していったかという関係を、ざっくりですがお話ししたいと思います。

―― そうすると、当然、「社会科学」といわれますけれども、学問の世界からしても実際に社会がどう変わるのかというところになりますし、社会、政治の側からしても何を使えばより良くなっていくのかというところで、これはけっこう面白い組み合わせというところですね。

曽根 これは新しい分野で、実はあまり従来議論されてきたことがない領域だと思います。政策は政策で議論され、学説は学説で議論されます。議論されるのだけれども、政権とのつながりや、今日、一部申し上げる、例えばマルクス主義というのは学説...

スキマ時間でも、ながら学びでも
第一人者による講義を1話10分でお届け
さっそく始めてみる
(会員の方に広告は表示されません)
「政治と経済」でまず見るべき講義シリーズ
クライン『ショック・ドクトリン』の真実(1)ショック・ドクトリンとは何か
100分de名著!?『ショック・ドクトリン』驚愕の印象操作
柿埜真吾
デジタル全体主義を哲学的に考える(1)デジタル全体主義とは何か
20世紀型の全体主義とは違う現代の「デジタル全体主義」
中島隆博
戦略的資本主義と日本~アメリカの復活に学ぶ5つの提言
戦略的資本主義とは?日本再生へアメリカに学ぶ5つの提言
片瀬裕文
米国派経済学の礎…ハミルトンとクレイ(1)ハミルトンの経済プログラム
フェデラリスト・ハミルトンの経済プログラム「4つの柱」
東秀敏
内側から見たアメリカと日本(1)ラストベルトをつくったのは誰か
トランプの誤謬…米国製造業を壊した犯人は米国の経営者
島田晴雄
独立と在野を支える中間団体(1)「中間団体」とは何か
国家の中で個人が楽しく生きるために、なぜ「中間団体」が重要か
片山杜秀

人気の講義ランキングTOP10
編集部ラジオ2026(24)「皇室典範改正」を考える
【10minで考える】「皇室典範改正」社会の空気をどう見るか?
テンミニッツ・アカデミー編集部
天皇のあり方と近代日本(4)三島由紀夫VS東大全共闘
「人間天皇」を否定した三島由紀夫の思想が問うものとは
片山杜秀
『太平記』に学ぶ激動期の生き方(1)なぜ今『太平記』を読むべきなのか
『太平記』は乱世における人間の処し方が学べる古典文学
兵藤裕己
昭和の名将・根本博…内蒙古・終戦後の戦い(2)在留邦人の生命財産を保護する決断
武装解除の「厳命」を守るか、戦って在留邦人の「生命」を守るか
門田隆将
日本の財政の真実を検証する(5)財政政策で経済は成長するか
どうすれば経済成長できるのか…財政政策の可能性と限界とは?
宮本弘曉
老子の神髄(7)『老子道徳経』「去用第四十」
緊張や怒りをコントロールするには?老子に学ぶ精神と肉体の関係
田口佳史
教養としての「ユダヤ人の歴史とユダヤ教」(2)厳格な一神教と選民思想
一神教とは、選民思想の真相とは…ユダヤ教の「最終目的」を考える
鶴見太郎
AI時代と人間の再定義(1)AIは思考するのか
AIでは「思考の三位一体」が成立しない…考えるとは?
中島隆博
小澤開作と満洲事変・日中戦争(1)少年時代の苦労と五族協和の夢
満洲で「五族協和」に命を懸けた小澤征爾の父・小澤開作
小澤俊夫
AI時代にリベラルアーツがなぜ必要か(2)大規模言語モデルが孕む問題
AIは頭のないオウム?…AIがAIを引用する世界に創造性はあるか?
橋爪大三郎