【緊急講義】混迷する日米政治と日本の国益
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総選挙・米大統領選の課題を「自分ごと」として考える
【緊急講義】混迷する日米政治と日本の国益
政治と経済
島田晴雄(慶應義塾大学名誉教授/テンミニッツ・アカデミー副座長)
2024年9月27日の自民党総裁選で石破茂氏が勝利を収め、第102代・石破茂内閣が組閣されるも、すぐに解散・総選挙(10月27日投開票)となりました。また、アメリカの大統領選挙も、バイデン大統領が2024年7月21日に大統領選挙からの撤退を表明して、カマラ・ハリス副大統領が民主党の大統領候補となり、トランプ候補とのあいだで熾烈な選挙戦が戦われています。

とかく表面的な話題ばかりがメディアで取り上げられていますが、日米両国の政治状況の核心には何があるのか、今後、どのようなことが問われるのかを、島田晴雄先生に緊急企画として講義いただきました。

非常に大きな岐路にもなりかねない今回の選挙。正しい選択をするために知っておかねばならないことは何か。石破総理とも幾度も面談し、またアメリカ情勢も熟知する島田先生の目に映るものは何か。

「自分ごと」として考えるために、まさに必見の講義です。
※インタビュアー:川上達史(テンミニッツTV編集長)

※本講義は長期会員(年間会員&2年会員)限定講義(第1回目)ですが、今回は初回につき、全会員ご視聴いただけます。
※緊急配信のため、講義テキストはございません。レジュメを掲載します。
時間:1時間6分01秒
収録日:2024年10月16日
追加日:2024年10月19日
≪全文≫
(1)はじめに
 ◆自民党総裁選の混戦と石破茂総理の誕生⇒解散へ
 ◆改革の大チャンスだった「黄金の3年間」をふいにした岸田総理
 ◆バイデン大統領の選挙戦撤退と、カマラ・ハリスの驚くべき手腕
 ◆自民党は派閥の裏金問題で炎上・混乱、後継者不明の政治空白
 ◆岸田政権の最大の欠陥は、1980s末から凋落一途の日本経済の国際競争力、成長力を再建する問題意識を欠いたこと
 ◆給付金の大判振る舞い、大型予算+補正予算、欺瞞の財政健全化
 ◆ただし、外交では大成功を収めた岸田総理
 ◆岸田内閣は、裏金問題で何を失敗したのか
 ◆世界から見た「裏金問題」は?
 ◆高市早苗氏の総裁選を振り返る

(2)石破茂総理について
 ◆石破総理は正直で、まじめで、政治家らしくない?
 ◆「私は正論を言うので党内で理解されない」との述懐
 ◆憲法改正をめぐる安倍晋三氏と石破茂氏の衝突
 ◆石破総理の党内人脈の乏しさと内閣組成の貧弱さ
 ◆石破総理の経歴から考える
 ◆敬虔なクリスチャンであることの意味
 ◆「首相になるのが目的ではなくて、しなくてはならないことをする手段だ」
 ⇒では、何をやりたいのか
 ◆得意の手から水がこぼれる?⇒安全保障観は本当に大丈夫か?
 ⇒地位協定への問題提起、アジア版NATO……
 ⇒対等な地位協定のためには、安保条約を双務協定にする必要
 ⇒石破氏の米国内に自衛隊基地を置く主張は荒唐無稽
 ⇒政策構想の弱さ、統合性と実現性に欠陥
 ◆総裁選中の議論と所信表明内容、選挙公約落差
 ⇒5本柱:1.ルールを守る、2.日本を守る、3.国民を守る、4.地方を守る、5. 若者、女性の機会を守る
 ⇒自民党の選挙公約:国民生活、脱炭素、防衛・通商、教育、政治への信頼回復
 →自説と現実政策論の乖離がどう埋められるか注意が必要

(3)アメリカ大統領選挙の行方
 ◆たかだか3カ月くらいで、ここまで国の雰囲気を変えたカマラ・ハリス氏の凄さ
 ◆もともとバイデン大統領は人気がなかった⇒なぜ埋め草的に大統領になれたのか?
 ◆ハリス氏の大統領候補指名受託演説
 ◆ハリス副大統領は、バイデン大統領へのブリーフィングに毎日参加して勉強していた

(4)ハリス政権誕生の場合の政策シミュレーション
 ◆基本的にバイデン政権戦略を踏襲
 ◆冷戦終結後にキャリア形成⇒米国指導力の相対的低下を踏まえた現実戦略
 ◆経済・安保戦略は基本的にバイデ...

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