「議会と民主主義」課題と処方箋
この講義シリーズは第2話まで
登録不要で無料視聴できます!
第1話へ
▶ この講義を再生
この講義の続きはもちろん、
6,000本以上の動画を好きなだけ見られる。
スキマ時間に“一流の教養”が身につく
まずは72時間¥0で体験
(会員の方に広告は表示されません)
選挙期間こそ党首討論すべし…政策論争の不足という大問題
「議会と民主主義」課題と処方箋(8)日本の政治を前進させるための提言
日本の選挙制度は諸外国と比べて環境整備がなされているという。政党助成金や選挙公営制度で候補者の経済的負担は軽減されており、ある意味では政治参加しやすい環境にあるからだ。しかし、政策論争の不足などから有権者に十分な情報が提供されておらず、政策よりも候補者個人に焦点が当たる選挙が繰り返されている。シリーズの最終回となる今回は、そうした課題を乗り越えて政治を前進させるための提言を行う。(全8話中第8話)
※インタビュアー:川上達史(テンミニッツTV編集長)
時間:14分36秒
収録日:2024年6月7日
追加日:2024年12月8日
カテゴリー:
≪全文≫

●日本の選挙制度は諸外国と比べて環境整備がなされている


―― 今までのいろいろなお話を、特にどういう形で政治に新しい人材を入れていくかという部分でのお話をいただいてきましたけれど、もう一面で、やはり政治の腐敗の問題は大きいところだと思います。これだけ腐敗だの何だのと騒がれると、そもそもにおいて、ちょっと関心があっても(政治の世界に)入りたいと思う人がいなくなってしまうだろうということもあります。このあたりは本当にきちっと正さないと、どんどん国民の信頼を失っていくばかりなので、しっかりやっていかなければいけないところだと思います。

 これまでのお話の中でも出てきましたけれど、日本は非常に税金をたくさん投入して政治活動をやっている国だと。政党助成金などは典型的に税金でもありますし、選挙についてもかなりの部分、いわゆる税金で賄っている部分が多いということですけれど、ここは島田さん、現状でいうと諸外国に比べてどういう状況になるのでしょうか。

島田 そうですね。そもそも政党助成金の話だったり、先ほど(第3話)政策担当秘書の話もありましたけれど、政党本位の政策をやるというところで税金を使ってというところが、日本でも今もう一度見直そうとしているという話があります。

 先ほど(第4話)お話もありましたけれど、ある程度の供託金とかを払えば、選挙においてチラシを貼ったり選挙放送したりという意味では、そこもやはり自費でやろうとするとさらにお金がかかってしまうわけですから、それは候補者間でお金を持っている候補者と持っていない候補者で差がついてしまいます。

 究極的には、アメリカの大統領選などは本当にマネーゲームになっているわけで、どれだけガス欠を起こさずにお金を集めるかが勝負になるというのも政策本位ではありませんし、民主主義という観点から必ずしもそれでいいかというと疑問は残ります。

 そういう意味では、日本の少なくとも最低限のハードルとして、一定の基準を満たせば立候補ができて、自分の主張を有権者の方に訴えられるという仕組みは、諸外国と比較してもそれほど悪い制度ではないと思います。

―― しかし、それが腐敗につながっていってしまうのは何が足りないのでしょうか。

島田 そうですね。もともと中選挙区から小選挙区に移動するときに、利益誘導をやめるとか、選挙区を小さくして選挙費用...

スキマ時間でも、ながら学びでも
第一人者による講義を1話10分でお届け
さっそく始めてみる
(会員の方に広告は表示されません)
「政治と経済」でまず見るべき講義シリーズ
本当によくわかる経済学史(1)経済学史の概観
経済学史の基礎知識…大きな流れをいかに理解すべきか
柿埜真吾
日本の財政の真実を検証する(1)膨らむ借金の知られざる実態
日本の財政の「真実」をデータで徹底検証…国際機関の分析は?
宮本弘曉
内側から見たアメリカと日本(1)ラストベルトをつくったのは誰か
トランプの誤謬…米国製造業を壊した犯人は米国の経営者
島田晴雄
日本を復活させる国家戦略(1)戦後の復興戦略と日本経済の凋落
「所得倍増」はなぜ成功したか…日本経済の回復のヒント
島田晴雄
危機のデモクラシー…公共哲学から考える(1)ポピュリズムの台頭と社会の分断化
デモクラシーは大丈夫か…ポピュリズムの「反多元性」問題
齋藤純一
アメリカの理念と本質(1)西洋文明の行き着いた先と三つの建国
アメリカの理念と本質とは?…まず「三つの建国」から原点に迫る
中西輝政

人気の講義ランキングTOP10
編集部ラジオ2026(39)上野誠先生の万葉集講義と現代
【10min解説】万葉集に学ぶ「公務員倫理法」の大失敗?
テンミニッツ・アカデミー編集部
ロシア人の見る「ロシアの歴史」(6)ピョートル大帝の宗教改革
王座に乗った革命家・ピョートル大帝の「宗教改革」と、ソビエト時代のロシア正教の「弾圧」と「利用」の実情
上月豊久
昭和の名将・樋口季一郎…キスカ・占守島編(1)キスカ島撤退作戦
5200人の将兵を救え…米軍も称賛した「キスカ島撤退作戦」の奇跡
門田隆将
「重要思考」で考え、伝え、聴き、議論する(1)「重要思考」のエッセンス
重要思考とは?「一瞬で大切なことを伝える技術」を学ぶ
三谷宏治
バッハで学ぶクラシックの本質(1)リベラルアーツと音楽
音楽の父バッハ…なぜ「音楽」が西洋でリベラルアーツなのか?
樋口隆一
「良き対話」とは?――哲学から考える(1)対話とは何か――会話・説教との違い
「良き対話」のヒントを哲学から考える…「対話」の大前提とは、そして「会話」「説教」「場回し」とは何が違うのか?
納富信留
なぜ働いていると本が読めなくなるのか問答(1)読書と教養からみた日本の近現代史
『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』で追う近現代史
三宅香帆
チームパフォーマンスを高める心理的安全性(1)心理的安全性が注目される理由
なぜ今「心理的安全性」なのか、注目を集める背景に迫る
青島未佳
『万葉集』と律令社会~官僚の心得と歌宴(1)国守・大伴家持と地方社会の日常
『万葉集』でわかる奈良時代の貴族と地方豪族の関係と日常…歌人・大伴家持の歌に秘められた国守時代の苦労話
上野誠
ロシア「内政・経済・外交」の真実(1)国民の支持を意識するプーチン政治
ウクライナ侵攻も支持率対策か…プーチン政治の実態に迫る
上月豊久