「議会と民主主義」課題と処方箋
この講義は登録不要無料視聴できます!
▶ 無料視聴する
次の動画も登録不要で無料視聴できます!
二大政党化のはずだが…選挙区制の目的が達成できない理由
第2話へ進む
世襲、官僚、叩き上げ…3つの国会議員の是非を議論する
「議会と民主主義」課題と処方箋(1)日本の国会議員の3パターン
極端な主張や馬鹿げたパフォーマンスをする政党の乱立、政治の混迷など、日本のみならず世界の各地で議会制民主主義の問題点が噴出している。さらに、政治家になる人材について、「劣化」が指摘されることさえある。ついつい絶望して、もっと果断で効率的な政治を求めたくもなる。しかし、よくいわれるように、「民主主義は最悪の政治形態である。ただし、これまで他に試みられたあらゆる形態を除けば」である。議会制民主主義が破壊されれば、さらに悪しき状況に陥りかねない。これから8回にわたって、新しい日本を築く政治を実現するための選挙制度の課題と処方箋について考えていく。第1話は日本の国会議員の3パターンについて議論する。(全8話中第1話)
※インタビュアー:川上達史(テンミニッツTV編集長)
時間:9分19秒
収録日:2024年6月7日
追加日:2024年10月20日
カテゴリー:
≪全文≫

●政治の世界に優秀な人材をいかにして集めるか


―― 皆さま、こんにちは。本日は日野愛郎先生と島田光喜さんに、議会制民主主義を選挙制度などでいかに変えていくかという、処方箋のお話をいただきたいと思います。両先生、どうぞよろしくお願いをいたします。

日野 よろしくお願いいたします。

島田 お願いします。

―― きょうはいろいろなテーマで、お話をいただければと思っておりますけれど、最初にお聞きしたいのが、いかに政治家に優秀な人材をリクルーティングするかというところでお話をお聞きできればと思っています。

 特に政治の世界というのは、国を導いていく、指針を立てていく仕事になりますから、本当に優秀な人にやっていただかないと困ると思うのですが、まず、どうやったら優秀な人材が政治の世界に入っていくのかということで、逆にいうと、何が邪魔になっているのか、なかなか入りづらいのかというところをお聞きしたいです。特に制度的な面で、どういうところに足枷があるのかというのをお聞きしたいと思うのですけれど、そのあたり、まず概説的にいうと、島田さん、どのようなイメージになりますか。

島田 そうですね。私、もともと国会議員の学生秘書をやっていたということもありまして、だいたい今のファクトですが、日野先生からいろいろあると思いますが、そのファクトでいうと、だいたい今の国会議員は3パターンとよくいわれています。

 まず、1つがお父さん、お祖父ちゃんの代からで、3代、4代と、いわゆる「世襲」の先生ですね。その先生方が特に与党などは多いというのは、これは皆さんご存じだと思います。

 それから、もう1つが「官僚」からで、途中まで官僚としてキャリアを積まれていて、途中から出られるという方です。この方々はずっと政策をやってきていらっしゃいますので、政策を回していくという意味ではものすごく優秀な人材であるということは間違いないのですけれど、これも一定数枠があります。

 そして最も少ないのが、いわゆる「叩き上げ」で、秘書から入って、区議会議員、県議会議員、都議会議員、そして国会議員にチャレンジするというところの、だいたい3パターンに類型されるかなと思うのですけれど、なかなかこの叩き上げというところは枠も少ないですし、いつその枠が空くかも分かりません。

 いわゆる新卒一括採用のようなことは絶対ないわ...

スキマ時間でも、ながら学びでも
第一人者による講義を1話10分でお届け
さっそく始めてみる
「政治と経済」でまず見るべき講義シリーズ
台湾有事を考える(1)中国の核心的利益と太平洋覇権構想
習近平政権の野望とそのカギを握る台湾の地理的条件
島田晴雄
お金の回し方…日本の死蔵マネー活用法(1)銀行がお金を生む仕組み
信用創造・預金創造とは?社会でお金が流通する仕組み
養田功一郎
教養としての「人口減少問題と社会保障」(1)急速に人口減少する日本の現実
毎年100万人ずつ減少…急降下する日本の人口問題を考える
森田朗
本当によくわかる経済学史(1)経済学史の概観
経済学史の基礎知識…大きな流れをいかに理解すべきか
柿埜真吾
過激化した米国~MAGA内戦と民主党の逆襲(1)米国の過激化とそのプロセス
トランプ政権と過激化した米国…MAGA内戦、DSAの台頭
東秀敏
内側から見たアメリカと日本(1)ラストベルトをつくったのは誰か
トランプの誤謬…米国製造業を壊した犯人は米国の経営者
島田晴雄

人気の講義ランキングTOP10
こどもと学ぶ戦争と平和(2)「本当の平和」とは何か
「平和」には2つある…今の日本は本当に平和なのか?
小原雅博
AI時代と人間の再定義(1)AIは思考するのか
AIでは「思考の三位一体」が成立しない…考えるとは?
中島隆博
プロジェクトマネジメントの基本(10)大脳生理学によるモチベーション理論
論理的?計画的?社交的?冒険的?利き脳による4タイプ
大塚有希子
これから必要な人材と人材教育とは?(2)AI時代に必要とされる能力
AI時代に必要なのは「問いを立てる能力」…いかに育成するか
柳川範之
エネルギーと医学から考える空海が拓く未来(4)全てをつなぐ密教の世界観
密教の世界観は全宇宙を分割せずに「つないでいく」
鎌田東二
これからの社会・経済の構造変化(2)経済的利益と社会課題解決の両立へ
利益か社会課題解決か…かつての日本企業の美点を取り戻せ
柳川範之
経験学習を促すリーダーシップ(2)経験から学ぶ力
米長邦雄のアンラーニング、弟子の弟子になってV字成長
松尾睦
「進化」への誤解…本当は何か?(3)進化学説史と近代の生物実験
ラマルクの進化論…使えば器官が発達し、それが子に伝わる
長谷川眞理子
おもしろき『法華経』の世界(2)『法華経』と「神道」の共通性
『法華経』と「神道」はアバター!?通底する世界観とは
鎌田東二
危機のデモクラシー…公共哲学から考える(5)共存・共生のための理性
共生への道…ジョン・ロールズが説く「合理性と道理性」
齋藤純一