「昭和の妖怪」岸信介の知られざる実像を検証する 岸信介と日本の戦前・戦後(1)毀誉褒貶相半ばする政治家 追加日:2023/02/18 戦後、A級戦犯容疑者として獄中生活を送ったのち、政界復帰からわずか4年で内閣総理大臣にまで上り詰めた岸信介。戦前と戦後を跨いだその激動の政治家人生は、どのようなものだったのか。晩年になって「昭和の妖怪」といわれた岸、そ... 「統制経済」で重宝され…喧嘩っ早い岸の官僚時代の武勇伝 岸信介と日本の戦前と戦後(2)統制経済を研究した官僚時代 追加日:2023/02/25 官僚を目指す東京帝大卒業生の多くが内務省を選ぶ中、岸信介が進んだのは農商務省だった。将来的な日本の変革を見据えてのことだが、その先見性は当たり、世界の潮流と合致していく。そこで岸が向き合ったのは「統制経済」である。そ... 左遷をバネに勇躍する岸信介、その成長の契機に迫る 岸信介と日本の戦前と戦後(3)満洲への「左遷」 追加日:2023/03/04 商工省で統制経済の知見を深めていた岸信介だが、官僚時代のキャリアにおいて大きな転機となったのは、満洲への「左遷」だった。近年の研究を参照すると、満洲での功績として挙げられる「満洲産業開発五カ年計画」の内実は、これまで... 東條英機と喧嘩…サイパン島陥落迫る日本と岸信介の覚悟 岸信介と日本の戦前・戦後(4)経済新体制と岸・東條の対立 追加日:2023/03/11 満洲国での大規模な産業開発を指揮する経験を経て、大物とも渡り合う政治力を身につけた岸信介。しかしその後、商工次官や商工大臣を歴任するも、岸はその中でさまざまな挫折を経験することになる。満洲国から帰国した後の岸の歩みを... 自由党への葛藤と決断――政治家・岸にとって最大の転換点 岸信介と日本の戦前・戦後(5)国民運動の挫折と自由党入党 追加日:2023/03/18 日本の将来を見据えてあるべき政治体制を模索してきた岸信介は、戦時中から政治活動の基盤となる組織形成に尽力していた。しかし、戦後、A級戦犯処分を受け、不起訴で釈放となるもしばらく隠遁生活を送ることになる。その後、国民運動... なぜ岸信介は戦後世界で復活できたのか?貫戦史でみる意味 岸信介と日本の戦前・戦後(6)貫戦史からみる岸信介 追加日:2023/03/25 1953年に自由党から国会議員となった岸信介は、その4年後には内閣総理大臣に就任する。今では考えられないその足取りの速さの背景には、戦前から知見を蓄えていた計画経済の担い手としての期待があった。その後、強力な党体制を築く目... 60年安保、米中との関係からみた岸信介の神話化 岸信介と日本の戦前・戦後(7)時代が求めた岸信介 追加日:2023/04/01 経済政策の改革を求める時代のニーズに応える存在として台頭してきた岸信介だが、外交や安全保障に対してはどのような姿勢を取っていたのか。シリーズを通して解説してきた岸の人物像や政策ビジョンの一貫性をさらに深掘りして、政治...
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