「議会と民主主義」課題と処方箋
この講義シリーズは第2話まで
登録不要無料視聴できます!
▶ 第1話を無料視聴する
閉じる
この講義の続きはもちろん、
5,000本以上の動画を好きなだけ見られる。
スキマ時間に“一流の教養”が身につく
まずは72時間¥0で体験
40歳未満は2%…若手政治家が少ないという大きな問題
「議会と民主主義」課題と処方箋(6)若者の政治参加率が低いという問題
政治と経済
若者にもっと政治に参加してもらうためにはどうすればいいのだろうか。若年層の投票率の低さはそのまま政治への関心の低さを表しているが、実際に彼らの政治参加を阻む要因として、被選挙権の年齢が高く、また政治家という職業への魅力が低いことが挙げられる。今回は若者の政治参加率が低いという問題に対して議論する。(全8話中第6話)
※インタビュアー:川上達史(テンミニッツTV編集長)
時間:7分59秒
収録日:2024年6月7日
追加日:2024年11月24日
カテゴリー:
≪全文≫

●政治を無縁の世界だと思わせない取り組みが必要


―― 少し変わった質問になってしまうのですけれど、島田さんは学生時代から秘書として入られたということで、早稲田大学の某政治系のサークルにいらっしゃったということですね。

島田 はい。日野先生にお世話になりました。

―― そのとき男女比はどのぐらいでしたか。

島田 お恥ずかしながら、全然クオータにはなっていなかったと思います。いわゆる政治というニッチな業界に興味を示すような、私みたいな少し変わった人が集まっているところですので、それはまだまだ微妙だと思います。

―― 実際にはどのくらいの率ですか。

島田 8:2くらいです。

―― でも、2割はいらっしゃるわけですか。

島田 2割はいます。最近、私の後輩がやっていることがありますけれど、女性の割合が徐々に増えてきているとはいっています。それは当然、その中で私がいろいろお世話になっている先生で、女性の国会議員の先生もいらっしゃったのですけれど、そういう方を見て憧れて入ったという方はいます。

 その意味ではそこもやはり変えていかなければいけないところはあるのですが、少しずつ、少しずつ男女比率の差はなくなりつつあります。ただ現状としては、もう一歩という感じだと思います。

―― その8対2というお話ですが、特に早稲田の政治系サークルというと、本当に政治に関心があって、リアルにその道を行こうという方が比較的多いところだと思うのです。けれど、そこで8対2ということは、データとしても、これはどうしていったらもっと女性の方が「私も政治に参加しよう」「プレーヤーとして参加しよう」ということになっていくのか。そこは大事な局面だと思うのですけれど、日野先生、どのようにお考えになりますか。

日野 特に男女の差がないとすれば、私の学部でいうと(以前に)30パーセントぐらいと申し上げましたけれど、普通に7対3であるのが普通なのです。また、今の(話の)8対2ということでも、やはり女性がどちらかというと足が向かないサークルであり、政治の世界がそうだということなのですが、それ自体はむしろ逆転してもいいぐらいの話で、6:4で女性のほうがむしろ多いということも起こり得ることだと思いますし、(問題は)それが女性にとって魅力的だと感じるかどうかです。

 しかし、何か政治の世界というものが縁遠いものだと、最初...

スキマ時間でも、ながら学びでも
第一人者による講義を1話10分でお届け
さっそく始めてみる
「政治と経済」でまず見るべき講義シリーズ
独立と在野を支える中間団体(1)「中間団体」とは何か
なぜ中間団体が重要か…家族も企業も学校も自治会も政党も
片山杜秀
マルクス入門と資本主義の未来(1)マルクスとはどんな人物なのか
マルクスを理解するための4つの重要ポイント
橋爪大三郎
トランプ・ドクトリンと米国第一主義外交(1)リヤド演説とトランプ・ドクトリン
トランプ・ドクトリンの衝撃――民主主義からの大転換へ
東秀敏
クライン『ショック・ドクトリン』の真実(1)ショック・ドクトリンとは何か
100分de名著!?『ショック・ドクトリン』驚愕の印象操作
柿埜真吾
外交とは何か~不戦不敗の要諦を問う(1)著書『外交とは何か』に込めた思い
外交とは何か…いかに軍事・内政と連動し国益を最大化するか
小原雅博
デジタル全体主義を哲学的に考える(1)デジタル全体主義とは何か
20世紀型の全体主義とは違う現代の「デジタル全体主義」
中島隆博

人気の講義ランキングTOP10
数学と音楽の不思議な関係(4)STEAM教育でつくる喜びを全ての人に
世界で最もクリエイティブな国は? STEAM教育が広がる理由
中島さち子
続・日本人の「所得の謎」徹底分析(2)政府債務と預金残高の背景
なぜ日本の所得水準は低いのに預金残高は大きいのか
養田功一郎
経験学習を促すリーダーシップ(2)経験から学ぶ力
米長邦雄のアンラーニング、弟子の弟子になってV字成長
松尾睦
「集権と分権」から考える日本の核心(5)島国という地理的条件と高い森林率
各々の地でそれぞれ勝手に…森林率が高い島国・日本の特徴
片山杜秀
外交とは何か~不戦不敗の要諦を問う(1)著書『外交とは何か』に込めた思い
外交とは何か…いかに軍事・内政と連動し国益を最大化するか
小原雅博
未来を知るための宇宙開発の歴史(9)宇宙開発を継続するための国際月探査
「国際月探査」とは?アルテミス合意と月探査の意味
川口淳一郎
第2の人生を明るくする労働市場改革(1)日本の労働市場が抱える問題
シニアの雇用、正規・非正規の格差…日本の労働市場の問題
宮本弘曉
戦前日本の「未完のファシズム」と現代(8)満州事変と世界大恐慌
「100年戦争」と考えて戦争に突入した日本の現実
片山杜秀
弥生人の実態~研究結果が明かす生活と文化(1)弥生時代はいつ始まったのか
なぜ弥生時代の始まりが600年も改まった?定説改訂の背景
藤尾慎一郎
海底の仕組みと地球のメカニズム(1)海底の生まれるところ
地球上の火山活動の8割を占める「中央海嶺」とは何か
沖野郷子