●政治を無縁の世界だと思わせない取り組みが必要
―― 少し変わった質問になってしまうのですけれど、島田さんは学生時代から秘書として入られたということで、早稲田大学の某政治系のサークルにいらっしゃったということですね。
島田 はい。日野先生にお世話になりました。
―― そのとき男女比はどのぐらいでしたか。
島田 お恥ずかしながら、全然クオータにはなっていなかったと思います。いわゆる政治というニッチな業界に興味を示すような、私みたいな少し変わった人が集まっているところですので、それはまだまだ微妙だと思います。
―― 実際にはどのくらいの率ですか。
島田 8:2くらいです。
―― でも、2割はいらっしゃるわけですか。
島田 2割はいます。最近、私の後輩がやっていることがありますけれど、女性の割合が徐々に増えてきているとはいっています。それは当然、その中で私がいろいろお世話になっている先生で、女性の国会議員の先生もいらっしゃったのですけれど、そういう方を見て憧れて入ったという方はいます。
その意味ではそこもやはり変えていかなければいけないところはあるのですが、少しずつ、少しずつ男女比率の差はなくなりつつあります。ただ現状としては、もう一歩という感じだと思います。
―― その8対2というお話ですが、特に早稲田の政治系サークルというと、本当に政治に関心があって、リアルにその道を行こうという方が比較的多いところだと思うのです。けれど、そこで8対2ということは、データとしても、これはどうしていったらもっと女性の方が「私も政治に参加しよう」「プレーヤーとして参加しよう」ということになっていくのか。そこは大事な局面だと思うのですけれど、日野先生、どのようにお考えになりますか。
日野 特に男女の差がないとすれば、私の学部でいうと(以前に)30パーセントぐらいと申し上げましたけれど、普通に7対3であるのが普通なのです。また、今の(話の)8対2ということでも、やはり女性がどちらかというと足が向かないサークルであり、政治の世界がそうだということなのですが、それ自体はむしろ逆転してもいいぐらいの話で、6:4で女性のほうがむしろ多いということも起こり得ることだと思いますし、(問題は)それが女性にとって魅力的だと感じるかどうかです。
しかし、何か政治の世界というものが縁遠いものだと、最初...