「同盟の真髄」と日米関係の行方
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2016年、2020年の米大統領選の各州の結果はどう違ったか?
「同盟の真髄」と日米関係の行方(6)アメリカ大統領選挙を占う3つの州
杉山晋輔(元日本国駐アメリカ合衆国特命全権大使)
2024年11月に控えたアメリカ大統領選挙。激戦が予想されるが、大統領選挙には、その鍵を握る3つの州がある。それはどういうことなのか。アメリカ大統領選挙の仕組みを詳細に語る。(全8話中第6話)
時間:8分23秒
収録日:2024年4月23日
追加日:2024年7月17日
カテゴリー:
≪全文≫

●大方の予想を覆した2016年のトランプの勝利


 これは4年前の大統領選挙(のスライド)です。

 これが8年前(の大統領選挙のスライド)です。

 アメリカの選挙についてよくお話しをする機会があって、皆さんから聞かれます。「トランプは強いのでしょ」ということをよくいわれるのです。

 それは冗談ではなくて、8年前のヒラリー・クリントンさんとトランプさんがやった時です。これは、表にあるように232人と306人でトランプさんが勝ったのです。(スライドの)下のほうにありますけれど、ヒラリーさんが2.1パーセント得票率が多かったのです。

 この時は皆さんご記憶の通り、一部の方はトランプさんが勝つかもしれないとおっしゃっていたそうですけれど、私を含めて大多数の人は――ちなみに、アメリカの世論を調べる4つの大きな会社がありますけれど、その4つとも全部――「ヒラリーさんが勝つに決まっているでしょ」と言っていました。私も投票日前の4日間――当時(首相)は安倍さん、官房長官は菅さん、外務大臣は岸田さんだったのですけれど――このお三方でずっとブリーフに行って、「もう間違いなくヒラリーさんですよ」と言っていて、本当に間違えました。

 だから、8年前に間違えたので、私はもう現役ではないから何を言っても勝手かもしれませんけれど、もう予想はしないことにしているのです。「今年どうなるかは全然分からない」と言うことに決めています。(どうなるか)分からないと思います。

 この時、なぜこんなことになったかというと、地図がここ(スライドの左下)にありますけれど、皆さんよくご案内の通り、アメリカは共和党のカラーが赤で、民主党がブルーです。この地図を見ると、ほとんど赤なのです。真ん中の辺りが全部赤です。カリフォルニアとかニューヨーク、ボストンは伝統的に民主党が強いところですから、これがブルーです。(ただ)全体を開けると赤が強かったということです。


●各州に割り当てられた選挙人を争うアメリカの選挙システム


 その次(4年前の選挙の投票結果)の地図も先ほどの地図に比べて青のほうが大きくなっています。けれど、面積からいうとやはり赤のほうが大きいのです。

 これは、皆さんもよくご案内の通り4年前の選挙です。図が小さいのですが...

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