“アメリカとは何か”~米国論再考Vol.1
この講義は登録不要無料視聴できます!
▶ 無料視聴する
この講義の続きはもちろん、
5,000本以上の動画を好きなだけ見られる。
スキマ時間に“一流の教養”が身につく
まずは72時間¥0で体験
(会員の方に広告は表示されません)
アメリカとは革命を基礎とした「発明」である
“アメリカとは何か”~米国論再考Vol.1(1)アメリカという発明
東秀敏(米国大統領制兼議会制研究所(CSPC)上級フェロー)
日本ではしばしばアメリカが誤解されている。アメリカは終わらない実験と発明によって成立している国であり、それが繰り返されていく。よってアメリカの歴史は、その両方に極端にぶれる、いわばローラーコースターのようなもので、このことを日本人が理解することは難しい。(全3話中第1話)
時間:7分20秒
収録日:2020年6月11日
追加日:2020年10月22日
カテゴリー:
≪全文≫

●日本ではアメリカがしばしば誤解されている


東 米国安全保障企画の研究員の東秀敏と申します。よろしくお願いします。本日は「米国論再考Vol.1」というテーマで、アメリカとは何かという根本的な問いに答えていきたいと思います。

 「アメリカとは何か」という問題は非常に大きな問題なので、より小さい問題をいくつか提起します。なぜ日本では多くの場合トランプ大統領の当選を予測できなかったのでしょうか。次に、なぜ日本ではトランプ政権に対する見当違いな理解が跋扈するのでしょうか。そして、そもそも日本人は米国を正しく理解しているのでしょうか。このような根本的な問いについて考えていきたいと思います。

 日本からは、独特のフィルターをかけて米国は見られています。米国のありのままの姿、特にハーディングについての講義でも説明したもう一つの米国について考える必要があると思います。しかし、米国に関する素養がないと、日本独特のフィルター越しに米国を見ることになります。さらに、日本の場合、残念ながら英語力が根本的に欠如していることが多く、米国に対する深い理解を得るのはかなり難しい状況です。

 したがって、適切な視点、着眼点が必要になります。ここでは、アメリカを歴史と地理という観点から、再度見つめ直すという作業に取り組みたいと思います。


●アメリカという発明と終わらない実験


 議論の要旨としては、米国とは革命を基礎とする発明によって成立している国だという点が、メインポイントです。しかも、発明が実験を伴って繰り返されている国です。つまり、米国は無意識に永続革命論に立脚しているのです。建国の理念は複雑ですが、一般市民に理解しやすいよう、実は記号化されています。その代表が1ドル札の国章です。後で詳しく説明します。

 また、アメリカを形容する二つの英単語があります。一つはThe United States of America(アメリカ合衆国)です。これは、共和政の政治のあり方、共和政体を指します。もう一つの単語は、Americaです。これはアメリカという共同体を意味します。つまりアメリカ合衆国という言葉(The United States of America)のレジーム(体制)は常に発明され、そして発明の実験台となる場所がアメリカなのです。この関係を理解しなけ...

スキマ時間でも、ながら学びでも
第一人者による講義を1話10分でお届け
さっそく始めてみる
(会員の方に広告は表示されません)
「政治と経済」でまず見るべき講義シリーズ
資産運用の思考法…経済や市場の動きをどう読むか
市場予測のポイント…短期・中期・長期の視点と歴史的洞察
養田功一郎
会計検査から見えてくる日本政治の実態(1)コロナ禍の会計検査
アベノマスク、ワクチン調達の決算は?驚きの会計検査結果
田中弥生
高市政権の進むべき道…可能性と課題(1)高市首相の特長と政治リスク
歴史的圧勝で仕事人・高市首相にのしかかるリスク要因
島田晴雄
衰退途上国ニッポン~その急所と勝機(1)安いニッポンと急性インフレ
世界で一人負け…「安い国」日本と急性インフレの現実
宮本弘曉
国際地域研究へのいざない(1)地域研究の意味とイスラエル研究
なぜ経済学で軽視されてきた「地域研究」が最高の学問なのか
島田晴雄
お金とは何か?…金本位制とビットコイン(1)お金の機能とその要件
お金の「3大機能」とは何か? そしてお金のルーツとは?
養田功一郎

人気の講義ランキングTOP10
飽食時代の「選食」のススメ(1)選食の提唱と「食の多様性」
肥満、認知症、低栄養…飽食の時代に大事な「選食力」3カ条
堀江重郎
AI時代にリベラルアーツがなぜ必要か(1)AIに置き換わる仕事と人間がやる仕事
AI時代にリベラルアーツがなぜ必要か…人間がやるべきこととは?
橋爪大三郎
ウェルビーイングを高めるDE&I(6)エクイティ実現と特権性の理解:前編
改札、公衆トイレ、在宅勤務…構造的格差とエクイティの意味
青島未佳
AI大格差~最新研究による仕事と給料の未来(8)AI時代の人間の価値
労働市場改革を妨げる労組や、不登校を救えぬ文科省こそが邪魔だ
宮本弘曉
オリエント 東西の戦略史と現代経営論に学ぶ(2)失敗の本質
『失敗の本質』初版から30年…同じ失敗を繰り返す日本組織
三谷宏治
編集部ラジオ2026(17)「過剰な良かれ」の落とし穴
【10minで考える】巨人・阿部監督の辞任と「過剰な良かれ」
テンミニッツ・アカデミー編集部
睡眠と健康~その驚きの影響(1)睡眠が担う5つのミッション
睡眠不足が生活習慣病や精神疾患を招く…睡眠の5つのミッション
西野精治
いま夏目漱石の前期三部作を読む(1)夏目漱石を読み直す意味
メンタルが苦しくなったら?…今、夏目漱石を読み直す意味
與那覇潤
小澤開作と満洲事変・日中戦争(1)少年時代の苦労と五族協和の夢
満洲で「五族協和」に命を懸けた小澤征爾の父・小澤開作
小澤俊夫
江戸とローマ~日本酒とワイン(1)醸造技術の進歩と輸送手段の変遷
ワインと日本酒と人生の悦び…酒文化を謳歌した江戸とローマ
本村凌二