李登輝に学ぶリーダーの神髄
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ついに議員会館で熱気あふれる満員の李登輝講演会が実現
李登輝に学ぶリーダーの神髄(7)国会議員会館での講演と日本精神
江口克彦(株式会社江口オフィス代表取締役社長 /元参議院議員/PHP総合研究所元社長)
参議院議員になったことで李登輝に国会議員会館で講演をしてもらいたいと考えた江口氏。その後、講演が実現。300席を用意したところ、議員と秘書合わせて420人が来るという大変な盛況ぶりだった。この訪日では福島や仙台も周り、東日本大震災の慰霊も行った。また石垣島に行った時は「日常五心」という言葉を見て、「これぞ日本精神だ」と感動していた。(全10話中第7話)
※インタビュアー:神藏孝之(テンミニッツTV論説主幹)
時間:10分43秒
収録日:2020年8月24日
追加日:2020年12月9日
≪全文≫

●国会議員会館での講演、定員300人に420人が集まる大盛況ぶり


江口 さらに私が(2010年に)参議院議員になると、国会という日本の政治のど真ん中で李登輝さんに話をしてもらおうと思いました。

 別件で当時の下村(博文)文科大臣のところに行った時、用件が終わった後、「実は、かくかく……」と言ったら、「いいじゃないの。総理に勧めてみましょう」と。「よろしくお願いします」と言ったら、話が菅(義偉)官房長官(当時)に行き、安倍(晋三)総理(当時)にも伝わった。それで連絡があって、「お呼びしましょう」と。「良かった」と思って、すぐに李登輝さんのところへ行くと、李登輝さんのほうが驚いていました。狐につままれたような顔で、私が言っても「エッ?」という感じでした。

―― 今まで入国さえもダメだったわけですから。

江口 「ぜひ日本に来て、国会議員会館の会議室で話をしてください」と言うと、「エエッ」と、まだ信じられないという顔をしていました。

 そうしたこともあり、最初に言った「人道上」という名目が蟻の一穴になり、ワーッと水が流れて、ついには国会議員会館で講演してもらう。その時、李登輝さんが語ったのは、「託古改制」ではダメで「脱古改新」という話です。

「託古改制」は中国に古くからあった言葉で、以前の枠の中で制度を行う、前例を踏襲しながら制度を改めていくという意味で、それを「脱古改新」と言い換えた。つまり中国と台湾は違うと。李登輝さんが創った言葉で、自分で紙に書いた文字を国会議員に見せながら、それはもう力を入れて、立ち上がって話をしていました。

 この時はギリギリまで水面下で動いていました。表は岸信夫さんと下村さんと古屋(圭司)さん。下のほうでは私が動いていました。だから私は自分の党にも知らせなかったし、誰も知りませんでした。

 それで1週間ぐらい前に李登輝さんが来ることとなり、その時、会場の準備があったんです。広い部屋で300席ぐらいつくれるのですが、下村さんや岸信夫さんの秘書たちが、「300も椅子を入れて、埋まらないと李登輝さんに申し訳ない。椅子を入れておく数は、ちょっと減らしたほうがいいのではないか」と。「どうですか、江口さん」と聞くので、「入れておきましょう」と言いました。「空いたら空いたで、いいですよ」と言って300席にした。ところが当日は420名が来たんです。国会議員と秘書で...

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