激動する世界情勢と日本
この講義シリーズは第2話まで
登録不要で無料視聴できます!
第1話へ
▶ この講義を再生
この講義の続きはもちろん、
6,000本以上の動画を好きなだけ見られる。
スキマ時間に“一流の教養”が身につく
まずは72時間¥0で体験
(会員の方に広告は表示されません)
ISが目指すジハードで、日本はすでに標的となっていた
激動する世界情勢と日本(7)IS台頭の世界的要因
島田晴雄(慶應義塾大学名誉教授/テンミニッツ・アカデミー副座長)
世界各地で頻発するテロの中心にいるのが、ISだ。しかし、実体のないISに、アメリカをはじめ国際社会は対応に苦慮している。千葉商科大学学長・島田晴雄氏は、日本もこのISが目指すグローバル・ジハードの標的であり、日本がテロにどう立ち向かうかを真剣に考えるべきだという。IS台頭の背景と現状から、テロ対策を考える。(2016年1月26日開催島田塾第131回勉強会島田晴雄会長講演「年頭所感 激動の世界経済と日本」より、全10話中第7話)
時間:13分49秒
収録日:2016年1月26日
追加日:2016年5月12日
≪全文≫

●実体なき象徴国家、IS


 今、テロがすごく多いですね。昨年(2015年)の春に、フランスで新聞社が襲撃されて12人が殺され、11月にはパリで130人殺され、さらにアメリカでは福祉施設が襲撃されて14人が殺されています。今年の始めには、トルコのアンカラとインドネシアで自爆テロが起こりました。もう大変です。毎日のようにテロが起こっています。

 これはどういうことか。インドネシアの場合にはISから若干の人が行ったと言われていますが、ほとんどの国はそうではありません。パリの時も同じです。ベルギーで感化されたり訓練されたりした人が、フランスへ来てやっているということで、ベルギー人、フランス人、アラブ人の混合です。

 この前(2014年)、北海道大学の学生が「ISに行きたい」と言って騒動になったことがありましたが、どういうことかというと、ISは組織なき国家、象徴国家なのです。ISは今、全世界にICTを使って大変なアピールをしています。あれを見ると、すごくよくできているのだそうです。

●発端は9・11とアフガン侵攻


 いったいISとは何なのでしょう。ということで、事の起こりを少しご説明したいと思います。

事の起こりは、2001年の9月11日に戻ります。あのニューヨークのワールド・トレード・センター崩壊です。あれをやったのは、アル・カイーダです。ビン・ラディンもその一味。ビン・ラディンはサウジアラビア出身と言われています。これをやっつけなければいけないということで、ジョージ・W・ブッシュ大統領は直ちに特殊部隊を派遣することにしました。驚いたのは、派遣したのが10月7日だということです。9月11日から1カ月以内に特殊部隊が攻撃を開始していたのです。

 実は、私自身が妙な経験をしています。2001年12月23日の午後、私は横須賀軍港のふ頭にいました。なぜかというと、旗艦ではなく原子力空母になる直前の最後の普通空母で、6000人が乗って相模灘を北上してくるアメリカ第7艦隊の9万トンの大きな船に、私は米海軍の横須賀基地から大型ヘリで乗艦するからです。甲板に着いたら、隊員たちが並んでいて、敬礼されたのですが、皆かっこよかったのです。

 クリスマスの直前でしたから、艦内は華やかでした。若い女性の士官は皆、ミニスカートのサンタクロースで、本当にかわいいのです。掃除のお...

スキマ時間でも、ながら学びでも
第一人者による講義を1話10分でお届け
さっそく始めてみる
(会員の方に広告は表示されません)
「政治と経済」でまず見るべき講義シリーズ
民主主義の本質(1)近代民主主義とキリスト教
なぜ民主主義が「最善」か…法の支配とキリスト教的背景
橋爪大三郎
会計検査から見えてくる日本政治の実態(1)コロナ禍の会計検査
アベノマスク、ワクチン調達の決算は?驚きの会計検査結果
田中弥生
資産運用の思考法…経済や市場の動きをどう読むか
市場予測のポイント…短期・中期・長期の視点と歴史的洞察
養田功一郎
アメリカの理念と本質(1)西洋文明の行き着いた先と三つの建国
アメリカの理念と本質とは?…まず「三つの建国」から原点に迫る
中西輝政
危機のデモクラシー…公共哲学から考える(1)ポピュリズムの台頭と社会の分断化
デモクラシーは大丈夫か…ポピュリズムの「反多元性」問題
齋藤純一
岸信介と日本の戦前・戦後(1)毀誉褒貶相半ばする政治家
「昭和の妖怪」岸信介の知られざる実像を検証する
井上正也

人気の講義ランキングTOP10
高齢者のフレイル・認知症とその予防対策(1)老年病科と高齢者の疾患・病態の特徴
頻尿、低栄養、転倒、誤嚥、フレイル…増える老年症候群と高齢者の疾患・病態の特徴
小川純人
編集部ラジオ2026(34)『オデュッセイア』の秘密と愉しみ
【10min解説】大ヒット映画『オデュッセイア』がもっと楽しくなる神話講義
テンミニッツ・アカデミー編集部
「満洲」から考える日本とアジア(7)シベリア出兵と張作霖爆殺事件
軍閥割拠の中国は魑魅魍魎の世界…列強やコミンテルンの思惑も絡む中で翻弄される日本と張作霖爆殺事件の謎
宮脇淳子
『オデュッセイア』で読み解く神話の秘密(1)物語の構造を読み解くおもしろさ
『オデュッセイア』の面白さの秘密を神話の構造から読み解く…なぜ波乱万丈の神話が人間の創作の源泉になったか
松村一男
仏教とキリスト教が照らし出す日本の宗教(2)教義の宗教と覚りの宗教
キリスト教は教義の宗教、仏教は覚りの宗教…仏教はなぜ普遍宗教か
橋爪大三郎
習近平中国の真実…米中関係・台湾問題(5)恐るべき台湾への「浸透」
浸透工作…台湾でスパイ裁判が約70件、それも氷山の一角
垂秀夫
ギリシア悲劇への誘い(3)悲劇をめぐる哲学論争
プラトン対アリストテレス、模倣の是非をめぐる悲劇論争
納富信留
中国春秋戦国時代と始皇帝(序)映画『キングダム』の中国史監修
中国古代史の真実と『キングダム』…史実がわかれば物語はもっと面白い
鶴間和幸
野獣の経営、家畜の経営(1)経営センスが育つ土壌
ファーストリテイリングで経営者が育つ理由
楠木建
ピアノでたどる西洋音楽史(1)ヴィヴァルディとバッハ
クラシック音楽の歴史をピアノ演奏で辿る~ヴィヴァルディ四季
野本由紀夫