世界の新型コロナ対応を俯瞰する
この講義シリーズは第2話まで
登録不要無料視聴できます!
▶ 第1話を無料視聴する
閉じる
この講義の続きはもちろん、
5,000本以上の動画を好きなだけ見られる。
スキマ時間に“一流の教養”が身につく
まずは72時間¥0で体験
安全の概念が変わる中、リーダーが最も大事にすべきこと
世界の新型コロナ対応を俯瞰する(4)リーダーの役割
国家が危機のときのリーダーの役割、その行動が今、問われている。重要となるのは、情報を適切に集約し、タイムリーにメッセージを伝えることである。そこで考えなければいけないのは、国家は何のために存在するのかということだ。最も大事なのは、国民の自由と安全を守ることである。(全6話中第4話)
※インタビュアー:神藏孝之(テンミニッツTV論説主幹)
時間:12分34秒
収録日:2020年4月9日
追加日:2020年5月24日
≪全文≫

●危機のときのメッセージは自身の体験によって印象が変わってくる


―― 前回、先生がおっしゃったアンゲラ・メルケル首相のメッセージを読みました。その時の様子も動画で観ました。彼女は、旧東ドイツ出身の博士号を持った学者で、経験も豊富だし、知的トレーニングも積まれています。東西ドイツが分裂していた時代から、ベルリンの壁が崩れ統一を果たすまでの激動の時期を生きてきた人で、その中で体験してきたものから、ちゃんと優先順位をつけていて、それが言葉に表れています。

 一方、日本は、国内に良いものがあったとしても、リーダーがそれを本当に知っているのかどうかという点で、私は疑問を持っています。例えば、本当に数千人の保健師さんや保健所の皆さんの頑張りを分かっているのかということです。

小原 スーパーマーケットで働いている方などもそうですね。

―― クラスター班の人たちの中にも、厚生労働省の役人ではなく、ボランティアの学者さんたちもいます。彼らの現場の頑張りについても同様です。

 私は東日本大震災の時、宮城県で復興委員をやっていて、現地に入り、数十カ所の被災地を回りしました。そこでは、悲惨さと感動的な光景の両方を見ました。しかし、その後に東京から偉い人がやってくる際には、すでに綺麗に整備されていました。こうしたことからすると、どの場所や場面を見ているか、どの場面で体験しているかによって、印象が決定的に違ってくるものだと思います。

 そう考えると、どうしてメッセージが伝わらないのかという点も分かってくるのではないでしょうか。メッセージを発している人が、自分で腹落ち感があって相手に伝えているのと、なんとなく言われたことをかき集めて読んでいるのでは、全く異なります。その点でいえば、メルケル首相のスピーチはすごかった。世界のリーダーのスピーチの中には、たとえその国の言葉が分からなくても、引き込まれるものがあります。その部分がないと、こういうときに人を動かすことは難しいのではないかと思いますが、いかがでしょう。

小原 1929年に世界恐慌が起こりましたが、その後の大不況の中、フランクリン・ルーズベルト(アメリカ第32代大統領)は1933年に「炉辺談話」というラジオ放送によって国民に語りかけました。今のドナルド・トランプ大統領を見ていると、アメリカもずいぶん変わったなという感じがして、すごく...

スキマ時間でも、ながら学びでも
第一人者による講義を1話10分でお届け
さっそく始めてみる
「政治と経済」でまず見るべき講義シリーズ
これからの社会・経済の構造変化(1)民主主義と意思決定スピード
フラット化…日本のヒエラルキーや無謬性の原則は遅すぎる
柳川範之
「次世代地熱発電」の可能性~地熱革命が拓く未来
地熱革命が世界を変える――次世代地熱の可能性に迫る
片瀬裕文
財政問題の本質を考える(1)「国の借金」の歴史と内訳
いつから日本は慢性的な借金依存の財政体質になったのか
岡本薫明
会計検査から見えてくる日本政治の実態(1)コロナ禍の会計検査
アベノマスク、ワクチン調達の決算は?驚きの会計検査結果
田中弥生
緊急提言・社会保障改革(1)国民負担の軽減は実現するか
国民医療費の膨張と現役世代の巨額の「負担」
猪瀬直樹
戦争と平和の国際政治(1)「合理性の罠」とインテリジェンス
国際政治の要諦は戦略とインテリジェンス
小原雅博

人気の講義ランキングTOP10
AI時代と人間の再定義(1)AIは思考するのか
AIでは「思考の三位一体」が成立しない…考えるとは?
中島隆博
これから必要な人材と人材教育とは?(3)無謬性とジョブローテーション
もうゼネラリストを育てる人事制度では時代に対応できない
柳川範之
プロジェクトマネジメントの基本(10)大脳生理学によるモチベーション理論
論理的?計画的?社交的?冒険的?利き脳による4タイプ
大塚有希子
おもしろき『法華経』の世界(10)未来への智慧と希望
「未来応化=どんな未来も大丈夫」…ブレない臨機応変の力
鎌田東二
平和の追求~哲学者たちの構想(6)EU批判とアメリカの現状
理想を具現化した国連やEUへの批判がなぜ高まっているのか
川出良枝
逆境に対峙する哲学(9)先人の知恵という友
本居宣長も白隠もハイデガーも友となる――大切なのは?
津崎良典
学力喪失の危機~言語習得と理解の本質(5)AIに記号接地は可能か
人間とAIの本質的な違いは?記号接地から迫る理解の本質
今井むつみ
聖徳太子「十七条憲法」を読む(1)十七条憲法を学ぶ現代的意義
聖徳太子の「和」は議論の重視…中華帝国への独立の気概
賴住光子
ChatGPT~AIと人間の未来(1)ChatGPTは何ができて、何ができないか
ChatGPTは考えてない?…「AIの回答」の本質とは
西垣通
エネルギーと医学から考える空海が拓く未来(6)曼荼羅の世界と未来のネットワーク
命は光なのだ…曼荼羅を読み解いて見えてくる空海のすごさ
鎌田東二