中国、驚異の情報革命
この講義シリーズは第2話まで
登録不要無料視聴できます!
第1話へ
▶ この講義を再生
この講義の続きはもちろん、
5,000本以上の動画を好きなだけ見られる。
スキマ時間に“一流の教養”が身につく
まずは72時間¥0で体験
(会員の方に広告は表示されません)
「WeChat」がSNSの王者に上り詰めたテンセントの衝撃
中国、驚異の情報革命(6)テンセントと革新企業群
島田晴雄(慶應義塾大学名誉教授/テンミニッツ・アカデミー副座長)
アリババの後に控えるのが、「SNSの王者」ともいわれるテンセント(騰訊、Tencent)である。無料メッセンジャーアプリ「WeChat」は、今やSNSの域を超え、中国全土で人々の生活に不可欠なインフラとまでいわれている。さらに「中国のグーグル」と呼ばれるバイドゥ、シェアリング・サービスではディディチューシンと、中国を支える企業の顔は明るい。(全7話中第6話)
時間:7分29秒
収録日:2019年11月11日
追加日:2019年12月29日
カテゴリー:
≪全文≫

●テンセントのスタートはQQから


 では、テンセント(騰訊、Tencent)についてお話をします。この会社は馬化騰(マ・ホワ・タン)が創業しました。英語でポニー・マーとも名乗っています。

 SNSを起点として非常に幅広く、ゲームなどのデジタルコンテンツ、決済、金融、AI、医療サービス、AWS(アマゾン ウェブ サービス)のようなクラウドサービスと、ありとあらゆるものを手がけています。

 最初に馬氏が始めたのは、QQメッセンジャーサービスというオンラインサービスアプリです。イスラエルの会社が「ICQ」と呼んでいたのを、中国語版では「OICQ」と呼びました。

 当時はまだネットが発達しておらず、コンピュータでこれを用いるとサーバーにうまく保存できない事態が起きたので、非常に工夫を重ねます。それにより人々の支援を得て、やがて中国最大のメッセンジャーサービスに成長したのです。

 その後、ICQを開発したイスラエルの会社を買収したアメリカ企業に知財侵害で訴えられたので、名前を「QQ」に変えました。この名前はやがて「QQ秀(QQshow)」として人々に非常に愛されます。

 この頃、NTTドコモの開発したiモードが、世界的な技術として注目されていました。それで、中国のチャイナモバイルが、モバイルインターネットを開始しようとする時、興味深いので一緒にやらせてほしい、と乗っていき連携していこうと思ったテンセントですが、すぐに解消となってしまいます。

 馬氏は、それならば自力で開発しようと決意し、懸命に努力して開発したのがQQshowです。もともとは、マーケティング部門の発案によるものでした。テンセントという会社は面白くて、「つくった商品を売る人が、開発をしていい」という商品マネジャー制を取っています。世界の企業のなかでも珍しい制度ですが、この成功を起点としています。


●生活に必要不可欠なインフラとなった「WeChat」


 それから「ウィチャット(微信、WeChat)」です。これはたいへんな開発ですが、開発部隊にいた張暁龍という人が、アメリカで先行している無料メッセンジャーアプリを見て、同様なサービスの開発を提案したのがきっかけでした。

 その頃、テンセントでは同じようなことを数部門でやっていたのですが、馬氏はさすがの決断力を見せ、コストが重複しても構わないから、1グループでも早く開発ができたものにやらせようとします...

スキマ時間でも、ながら学びでも
第一人者による講義を1話10分でお届け
さっそく始めてみる
(会員の方に広告は表示されません)
「政治と経済」でまず見るべき講義シリーズ
プーチンのロシア―その思想と戦略―(1)プーチン政治の特徴
ロシア皇帝のように悪者を叱る人…プーチンの思想と歴史観
山添博史
民主主義の本質(1)近代民主主義とキリスト教
なぜ民主主義が「最善」か…法の支配とキリスト教的背景
橋爪大三郎
習近平中国の真実…米中関係・台湾問題(1)習近平の歴史的特徴とは?
一強独裁=1人独裁の光と影…「強い中国」への動機と限界
垂秀夫
独立と在野を支える中間団体(1)「中間団体」とは何か
国家の中で個人が楽しく生きるために、なぜ「中間団体」が重要か
片山杜秀
半導体から見る明日の世界(1)世界的な半導体不足と日本の可能性
なぜ世界の半導体不足は起きた?台湾TSMCと日本復活への鍵
島田晴雄
日本のエネルギー&デジタル戦略の未来像(1)電動化で起こる「カンブリア爆発」
日本のエネルギー政策を「デジタル戦略」で大転換しよう
岡本浩

人気の講義ランキングTOP10
人生100年時代の「ライフシフト概論」(1)人生100年時代のインパクト
80歳まで現役でいるために大切なこと…人生100年時代の発想法
徳岡晃一郎
仏教とキリスト教が照らし出す日本の宗教(4)日本人の仏教と先祖崇拝
実は日本人は「仏教」も「先祖崇拝」も真面目に考えなかった?
橋爪大三郎
日本の財政の真実を検証する(2)なぜ財政危機は起きていないか
なぜ財政危機は起きていないのか…国債の金利のトリックを読み解く
宮本弘曉
経験学習を促すリーダーシップ(1)経験学習の基本
成長を促す「3つの経験」とは?経験学習の基本を学ぶ
松尾睦
小澤開作と満洲事変・日中戦争(1)少年時代の苦労と五族協和の夢
満洲で「五族協和」に命を懸けた小澤征爾の父・小澤開作
小澤俊夫
編集部ラジオ2026(30)AI時代の企業と道徳
【10minで考える】CPO(最高哲学責任者)…AI時代に必須の哲学とは
テンミニッツ・アカデミー編集部
AI時代にリベラルアーツがなぜ必要か(1)AIに置き換わる仕事と人間がやる仕事
AI時代にリベラルアーツがなぜ必要か…人間がやるべきこととは?
橋爪大三郎
教養としての「ユダヤ人の歴史とユダヤ教」(9)ユダヤ人の多様性
ユダヤ人は一枚岩ではない…米国ユダヤ人のイスラエルへの違和感
鶴見太郎
会社人生「50代の壁」(1)“9の坂”とまさかの坂
サラリーマン人生「50代の壁」を乗り越える生き方
江上剛
資本主義の再定義…哲学で考える(1)アダム・スミスの「市場と感情」
資本主義を哲学する…まずアダム・スミスの見えざる手と道徳感情論
中島隆博