2024年危機~米中関係の行方
この講義シリーズは第2話まで
登録不要で無料視聴できます!
第1話へ
▶ この講義を再生
この講義の続きはもちろん、
6,000本以上の動画を好きなだけ見られる。
スキマ時間に“一流の教養”が身につく
まずは72時間¥0で体験
(会員の方に広告は表示されません)
政経分離は困難?…だが国家と個人を分けて相互理解の深化を
2024年危機~米中関係の行方(3)台中問題と安全保障の道
小原雅博(東京大学名誉教授)
台湾と中国の情勢次第では、日本にも軍事的な動員が求められるのか。台中の危機的状況が予測される中、その「有事」を起こさないために、日本がこれから実行していくべき外交とはどのようなものか。また、国民一人ひとりにできることは何か。ウェビナー参加者からの質疑応答編第1弾。(全5話中第3話:2022年9月6日開催ウェビナー〈2024年危機…米中関係の行方〉より)
※インタビュアー:川上達史(テンミニッツTV編集長)
時間:15分42秒
収録日:2022年9月6日
追加日:2022年12月16日
カテゴリー:
≪全文≫

●日本は台湾の平和的統一を果たしたい中国との対話を絶やしてはならない


―― 質問が皆さんから来ておりますので、これからそちらを読み上げさせていただきたいと思います。

 まず第1問目でございます。「台湾と中国が戦争になれば、当然アメリカも黙っておらず、まずは経済制裁ということから始まると思うのですが、悪い方向に行けば日本はアメリカに追随して、徴兵制などになって戦争に巻き込まれてゆくのでしょうか」と。

 これは今日の話でいうと、それこそ日本の米軍基地が攻撃されるなどということになると、必然的に巻き込まれるということになるわけですね。

小原 はい。ですので、絶対そうなってはいけないわけです。そうなったらどうしようということももちろん考えないといけないとは思いますが、まずはそうならないようにしないといけません。そのために何ができるかということで、先ほども言いましたけど、とにかく対話を絶やしては絶対いけないということです。

 僕が見るところでは、少なくとも中国も武力統一はしたくありません。なんとか平和的にやりたいのです。香港であれだけうまくいっていなくて、事実上形骸化しているにもかかわらず、「一国二制度」という看板を掲げています。やはり平和統一の裏側には「一国二制度」しかないわけです。なので、これを掲げることによって中国としても正義というものを世界に見せているわけです。

 つまりアメリカと一緒になって、中国に対して圧力をかけてきているという認識ではありません。ひょっとしたら中国側に取り込まれるかもしれないという国に対して、やはりそれなりの自分たちの正統性を見せていく。武力でもって相手をたたいて自分の目的を達するということではなく、中国はとにかく話し合いで、平和的にやっているのだということを見せてきているのです。同時に軍事的な威嚇、威圧を強めながらも、その点をきちっと残しているという部分に対しては、われわれとしてはむしろ外交においてしっかり焦点を当てて、アメリカと一緒になって中国と話をしていかないといけません。まずそこが最大のポイントです。

 同時に、抑止力と先ほどから言っていますが、戦争にしないための抑止力は必要で、武力でもって何か目的を達しようとしてもそれは達せられないのだ、という意味での抑止力というものを日本が持っていくことは大事です。まさに日米同盟...

スキマ時間でも、ながら学びでも
第一人者による講義を1話10分でお届け
さっそく始めてみる
(会員の方に広告は表示されません)
「政治と経済」でまず見るべき講義シリーズ
クライン『ショック・ドクトリン』の真実(1)ショック・ドクトリンとは何か
100分de名著!?『ショック・ドクトリン』驚愕の印象操作
柿埜真吾
アメリカの理念と本質(1)西洋文明の行き着いた先と三つの建国
アメリカの理念と本質とは?…まず「三つの建国」から原点に迫る
中西輝政
イラン戦争とトランプ大統領の戦争指導(1)米軍式戦略リーダーシップによる評価
イラン戦争…トランプ大統領の戦争指導のどこが問題なのか?
東秀敏
デジタル全体主義を哲学的に考える(1)デジタル全体主義とは何か
20世紀型の全体主義とは違う現代の「デジタル全体主義」
中島隆博
本当によくわかる経済学史(1)経済学史の概観
経済学史の基礎知識…大きな流れをいかに理解すべきか
柿埜真吾
資産運用の思考法…経済や市場の動きをどう読むか
市場予測のポイント…短期・中期・長期の視点と歴史的洞察
養田功一郎

人気の講義ランキングTOP10
『万葉集』と律令社会~官僚の心得と歌宴(1)国守・大伴家持と地方社会の日常
『万葉集』でわかる奈良時代の貴族と地方豪族の関係と日常…歌人・大伴家持の歌に秘められた国守時代の苦労話
上野誠
編集部ラジオ2026(36)宮脇淳子先生「満洲史」講義の要点
【10min解説】「満洲史」はタブー?…そこから見えてくる教訓とは?
テンミニッツ・アカデミー編集部
「満洲」から考える日本とアジア(1)「満洲」を知る意義とは
「満洲史」はなぜ現代日本でタブー視されるのか?…王道楽土の夢とアヘンなどの裏面から見えてくる現代への教訓
宮脇淳子
仏教とキリスト教が照らし出す日本の宗教(1)神とは何か、そして天皇とは?
日本と世界の「神と信仰」の違いは?…そして天皇の大切な役割
橋爪大三郎
高齢者のフレイル・認知症とその予防対策(1)老年病科と高齢者の疾患・病態の特徴
頻尿、低栄養、転倒、誤嚥、フレイル…増える老年症候群と高齢者の疾患・病態の特徴
小川純人
現代人に必要な「教養」とは?(1)そもそも教養とは何か
教養とは…本質を捉える知、他者を感じる力、先頭に立つ勇気
小宮山宏
『オデュッセイア』で読み解く神話の秘密(1)物語の構造を読み解くおもしろさ
『オデュッセイア』の面白さの秘密を神話の構造から読み解く…なぜ波乱万丈の神話が人間の創作の源泉になったか
松村一男
AI大格差~最新研究による仕事と給料の未来(3)「古くて新しい問題」と雇用の未来
AIは「失業」を増やすか減らすか…創造的破壊か?資本化効果か?
宮本弘曉
『「甘え」の構造』と現代日本(1)「甘え」のインパクト
「甘え」は現代においてダメなものなのか…名著『「甘え」の構造』への2種類の誤解とは?
與那覇潤
小澤開作と満洲事変・日中戦争(1)少年時代の苦労と五族協和の夢
満洲で「五族協和」に命を懸けた小澤征爾の父・小澤開作
小澤俊夫