新型コロナ問題の現在地とこれからの課題
この講義は登録不要無料視聴できます!
▶ 無料視聴する
次の動画も登録不要で無料視聴できます!
日本で感染率が低い要因は「ファクターX」ではなく生活風習
第2話へ進む
「アジャイル」は新型コロナ問題の重要なキーワード
新型コロナ問題の現在地とこれからの課題(1)全世界比較と日本
2019年末に端を発した新型コロナウイルス問題は、全世界に感染が拡大し、深刻な影響を与えている。これまでにさまざまな知見が蓄積されてきたが、同時にまだ解決されていない課題も山積している。この両面について、およそ半年が過ぎた現段階(2020年7月現在)での総括を行う。初回は、世界各国の比較を通じて、日本の事例はそれほど特異なことではなく、既存の枠組みで説明可能であることが示される。(全5話中第1話)
※司会者:川上達史(テンミニッツTV編集長)
時間:11分35秒
収録日:2020年7月16日
追加日:2020年8月8日
≪全文≫

●「武器としてのリベラルアーツ」がどこまで役立つのかと自問


―― 皆さま、こんにちは。今回はテンミニッツTV座長の小宮山宏先生と、副座長の曽根泰教先生をお招きして、「新型コロナウイルス問題の中間まとめ」ということで、お話ししていただきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

小宮山 よろしくお願いします。

―― まず、これまでテンミニッツTVで行われてきた新型コロナウイルスに関する講義を分類したものが、いま画面に出ております。非常に幅広い講義を展開してきましたが、この問題は刻々と状況が変化していっています。この機会に、これまでに何が分かっているのか、これからの課題は何なのかなどの点に関して、中間まとめをするという趣旨で、今回の講義を企画しました。

 まず小宮山先生、これまでテンミニッツTVとして新型コロナウイルスに関する特集を進めてきたことの意味、そしてこれからこの問題に取り組んでいく際に求められる知的な態度、心構えに関して、お話しください。

小宮山 はい、ありがとうございます。われわれは、教養について考えています。教養とは、よりよく生きるための知の力として定義しています。現下、新型コロナウイルスへの対処は、最も重要な問題です。こうした喫緊の課題に役立たないのであれば、「武器としてのリベラルアーツ」といえるのか、とわれわれは自問しました。微力ではあるものの、著名な先生が集まっているので、精一杯現下の問題に取り組むべきだろうと考えて、ここまで進めてきました。


●新型コロナウイルス問題で重要なことは「アジャイル」


―― はい。これまでの取り組みを受けて、これからさらにどのような知的な態度で、この問題に臨んでいけば良いのでしょうか。

小宮山 一つ重要なことは、「アジャイル」(agile)、あるいは名詞形の「アジリティ」(agility)です。これは、素早く反応することを意味する言葉で、経済学やソフトウェア開発に携わる方はご存じだと思います。一種の流行り言葉です。

 今回の新型コロナウイルス問題は、新しいタイプのもので、それに対していわば人類が各国ごとに総力を挙げて取り組んでいます。その中で、新しい情報が日々刻々世界中で生まれてきているわけです。

 初めてこの問題に関して耳にした時には、正直にいうと、私は風邪とインフルエ...

スキマ時間でも、ながら学びでも
第一人者による講義を1話10分でお届け
さっそく始めてみる
(会員の方に広告は表示されません)
「科学と技術」でまず見るべき講義シリーズ
進化生物学から見た「宗教の起源」(1)宗教の起源とトランス状態
私たちにはなぜ宗教が必要だったのか…脳の働きから考える
長谷川眞理子
巨大地震予知の現在地と私たちにできること(1)地震予知研究と前兆すべり
地震予知に挑む!確かな前兆現象を捉える画期的手法とは
梅野健
生成AI・大規模言語モデルのしくみ(1)生成AIとは何か
10年で劇的な進歩を遂げた生成AIと日本の開発事情
岡野原大輔
レアメタルの光と影(1)イントロ
イノベーションがレアメタルをコモンメタルにする
岡部徹
現在の宇宙の姿(1)星はなぜ自ら輝くのか
星はなぜ自ら輝くのか…宇宙と銀河の「現在の姿」を概観する
岡村定矩
社会はAIでいかに読み解けるのか(1)経済学理論の役割
AIやディープラーニングによって社会分析の方法が変わる
柳川範之

人気の講義ランキングTOP10
「満洲」から考える日本とアジア(1)「満洲」を知る意義とは
「満洲史」はなぜ現代日本でタブー視されるのか?…王道楽土の夢とアヘンなどの裏面から見えてくる現代への教訓
宮脇淳子
『オデュッセイア』で読み解く神話の秘密(1)物語の構造を読み解くおもしろさ
『オデュッセイア』の面白さの秘密を神話の構造から読み解く…なぜ波乱万丈の神話が人間の創作の源泉になったか
松村一男
何回説明しても伝わらない問題と認知科学(1)「スキーマ」問題と認知の仕組み
なぜ「何回説明しても伝わらない」のか?鍵は認知の仕組み
今井むつみ
モンゴル帝国の世界史(1)日本の世界史教育の大問題
なぜ日本の「世界史」はいびつなのか…東洋史と西洋史の違い
宮脇淳子
教養としての「ユダヤ人の歴史とユダヤ教」(1)ユダヤ人とは誰のことか
ユダヤ人とは?なぜ差別?お金持ち?…『ユダヤ人の歴史』に学ぶ
鶴見太郎
AI時代と人間の再定義(1)AIは思考するのか
AIでは「思考の三位一体」が成立しない…考えるとは?
中島隆博
経験学習を促すリーダーシップ(1)経験学習の基本
成長を促す「3つの経験」とは?経験学習の基本を学ぶ
松尾睦
ヒトはなぜ罪を犯すのか(1)「善と悪の生物学」として
ヒトが罪を犯す理由…脳の働きから考える「善と悪」
長谷川眞理子
企業改革の核心は何か(1)組織の危機をいかに克服するか
V字回復のためには社員に「個人の痛み」を迫る覚悟を持て
三枝匡
編集部ラジオ2026(31)鶴見太郎先生の「公開収録」のご案内
【公開収録のご案内】鶴見太郎先生:ユダヤ人と世界史…その歴史の教訓とは
テンミニッツ・アカデミー編集部