トランプ政権研究
この講義シリーズは第2話まで
登録不要無料視聴できます!
第1話へ
▶ この講義を再生
この講義の続きはもちろん、
5,000本以上の動画を好きなだけ見られる。
スキマ時間に“一流の教養”が身につく
まずは72時間¥0で体験
(会員の方に広告は表示されません)
ロシアゲートが招くトランプ大統領の弾劾リスク
トランプ政権研究(9)ロシアとの不透明な関係
島田晴雄(慶應義塾大学名誉教授/テンミニッツ・アカデミー副座長)
公立大学法人首都大学東京理事長の島田晴雄氏が、トランプ政権の抱えるスキャンダルについて解説する。トランプ政権の中枢メンバーには、公私混同・利益相反の傾向がある。さらに、大統領選挙中にロシアにクリントン氏の妨害を依頼したのではないかという疑惑さえあり、これがもし真実であると分かれば、弾劾は避けられない。(全11話中第9話)
時間:9分07秒
収録日:2017年5月23日
追加日:2017年7月1日
カテゴリー:
≪全文≫

●トランプ大統領にはスキャンダルの芽がある


 ドナルド・トランプ大統領には、スキャンダルの危険な芽があります。1つ目は公私混同です。2つ目は利益相反、つまり公務員の服務規律違反です。ただし、アメリカの法律は少し奇妙で、大統領本人は利益相反の訴求から免責されることになっています。トランプ氏はジャレッド・クシュナー補佐官や家族を政府の中枢に据えており、彼らも非常に大きな財産を持っています。したがって、公私混同として国家公務員の規律違反になる可能性がかなりあるのです。

 トランプ氏は世界各地にホテルやゴルフ場を所有しています。トランプグループの経営権は長男に譲ったということになっていますが、世界中に存在する、莫大な財産が彼の政治決定や政治判断に影響を及ぼさないとは言えません。実際、入国禁止令の対象としたイスラム諸国7カ国には、トランプ氏のゴルフ場やホテルがありません。そして、それ以外のイスラム諸国は入国禁止例の対象外でした。こうしたところに公私混同が自然と表れてきています。


●トランプ氏とクレムリンの間に不透明な関係があった


 しかしさらに危険なのは、いわゆるロシアゲート、ロシア疑惑です。昨年(2016年)の大統領選の最中に、民主党本部の外には絶対出ないはずの情報がハッキングされ、それが脚色されてWikipediaなどに流出しました。これによって、ヒラリー・クリントン氏の大変な悪評が立ったわけですが、これはロシアの仕業ではないかというのが、もっぱらの関係者の推測です。

 実際、バラク・オバマ大統領は2016年9月に中国で行われたG20の会議の際、ウラジーミル・プーチン大統領に会って、目の前で厳重注意をしたと報道されています。現職の大統領がそうしたことをするというのは、相当な確証があるということでしょう。背後には、トランプ氏のロシアコネクション疑惑が取り沙汰されています。プーチン氏はこれを無視しましたが、オバマ氏は任期満了直前、2016年の暮れに記者会見を行い、はっきりと言いました。「トランプ陣営が、クリントン陣営にロシアを使ってサイバー攻撃をしかけた、許さない」。そして、実際にオバマ大統領の決断によって、ロシア外交官35人が年末に国外退去処分を受けています。よほどの確証がなければ、こうしたことはできません。

 トランプ氏はこの問題に関与していないと、ずっと言い続けています。とこ...

スキマ時間でも、ながら学びでも
第一人者による講義を1話10分でお届け
さっそく始めてみる
(会員の方に広告は表示されません)
「政治と経済」でまず見るべき講義シリーズ
半導体から見る明日の世界(1)世界的な半導体不足と日本の可能性
なぜ世界の半導体不足は起きた?台湾TSMCと日本復活への鍵
島田晴雄
米国派経済学の礎…ハミルトンとクレイ(1)ハミルトンの経済プログラム
フェデラリスト・ハミルトンの経済プログラム「4つの柱」
東秀敏
紛争が絶えない世界~私たちは何ができるか(1)「戦争の世紀」から再び戦争の時代へ
再び戦争の時代へ――私たちは何を考え、どう動くべきか
小原雅博
プーチンのロシア―その思想と戦略―(1)プーチン政治の特徴
ロシア皇帝のように悪者を叱る人…プーチンの思想と歴史観
山添博史
本当によくわかる経済学史(1)経済学史の概観
経済学史の基礎知識…大きな流れをいかに理解すべきか
柿埜真吾
会計検査から見えてくる日本政治の実態(1)コロナ禍の会計検査
アベノマスク、ワクチン調達の決算は?驚きの会計検査結果
田中弥生

人気の講義ランキングTOP10
中国史概説~『皇帝たちの中国』を読む(3)全皇帝の4分の3は「非漢族」
6000万人の漢人が、三国志の戦乱後に400万人台に…衝撃の人口変動
宮脇淳子
編集部ラジオ2026(22)「中国古代史」特集紹介!
【10min解説】「中国古代史という知の宝庫」特集の各話紹介
テンミニッツ・アカデミー編集部
日本の財政の真実を検証する(3)金利上昇の深刻な影響
金利が上昇した未来を10年スパンで見てみると…何が起きるか?
宮本弘曉
老子の神髄(6)無為と矛盾のススメ
無為とは緊張感を持って見つめること…なぜ矛盾を大歓迎すべきか
田口佳史
AI時代にリベラルアーツがなぜ必要か(4)情報と教養の違い
教養がおろそかな人の限界…「教養は頭の中に、情報は頭の外に」
橋爪大三郎
中国春秋戦国時代と始皇帝(1)東方大平原と殷周革命
中国古代史の舞台を知る――東方大平原と渭水盆地そして殷周革命
鶴間和幸
AI大格差~最新研究による仕事と給料の未来(1)最新研究から見えてくる未来像
AI大格差…なぜ日本の雇用環境では「ショックが大きい」のか?
宮本弘曉
教養としての「ユダヤ人の歴史とユダヤ教」(3)3つの一神教、それぞれの物語
信じる神は同じだが…ユダヤ教、キリスト教、イスラム教の異同点
鶴見太郎
AI時代と人間の再定義(1)AIは思考するのか
AIでは「思考の三位一体」が成立しない…考えるとは?
中島隆博
葛飾北斎と応為~その生涯と作品(2)『富嶽三十六景』神奈川沖浪裏への道
『富嶽三十六景』神奈川沖浪裏のすごさ…波へのこだわり
堀口茉純