トランプ政権研究
この講義シリーズは第2話まで
登録不要無料視聴できます!
第1話へ
▶ この講義を再生
この講義の続きはもちろん、
5,000本以上の動画を好きなだけ見られる。
スキマ時間に“一流の教養”が身につく
まずは72時間¥0で体験
(会員の方に広告は表示されません)
最大の脅威である北朝鮮にアメリカはどう対応するのか
トランプ政権研究(6)シリア・アフガニスタン・北朝鮮
島田晴雄(慶應義塾大学名誉教授/テンミニッツ・アカデミー副座長)
公立大学法人首都大学東京理事長の島田晴雄氏が、トランプ大統領の北朝鮮への対応を解説する。トランプ大統領はオバマ前大統領と違い、実際にシリアとアフガンに爆撃を行った。北朝鮮に対しても、武力攻撃を辞さないと脅しを与えている。しかし、アメリカが先制攻撃に出れば、北朝鮮は韓国と日本を壊滅させようとするだろう。(全11話中第6話)
時間:12分40秒
収録日:2017年5月23日
追加日:2017年6月23日
カテゴリー:
≪全文≫

●シリアへのミサイル攻撃は即決された


 習近平・中国国家主席との夕食会が終わる頃、ドナルド・トランプ氏から「今、シリアにミサイル攻撃をしたところだ」と報告があったようです。アメリカ側の報道では、習氏は理解を示したということですが、本当のところは分かりません。確かに夕食会のあった時刻、東地中海に展開していたアメリカの駆逐艦、ポーターとロスから、60発のトマホークが発射されました。正確に言えば、1発は失敗してしまったので59発ですが、それらがシリアの政府軍基地に着弾したのです。

 トランプ氏はこうした重大な決定を、即座に下してしまいました。決定的なきっかけは、愛娘のイヴァンカ氏が見せた1枚の写真だったそうです。それは、サリンのような毒ガスで死んだ子どもの写真でした。トランプ氏は、これはひどいとすぐに反応したのです。彼はもともと、文字を読むのが嫌いで、映像人間なのですが、同時に非常に情緒的な人間でもあります。それゆえ、こうした決定は非常にトランプ氏らしいとはいえます。

 しかし、外国を相手にミサイルをたたき込むわけですから、本当は多くの関係者とよく相談し、慎重かつ緻密に行わなければならないはずです。ところが、フロリダにいたマイク・ペンス副大統領など、ごく少数の側近だけと話をして、すぐに決めてしまいました。もちろん議会に報告する義務があるわけですが、ペンス氏がミサイル発射の数分前に一言だけ知らせた、という顛末だったようです。


●やるときはやるのだという意思の表明


 もちろんロシアは直ちに抗議しましたが、その後は特別な抗議をしているわけではありません。アメリカでは、このシリア空爆はかなり高い評価を得ました。トランプ大統領にとってこれは、「やるときはやるのだ」という意思の表明だったと言われています。ただ、どうもこれは、バラク・オバマ氏に対する当て付けという面もあったと思います。

 オバマ氏も大統領在任中、関係国がレッドライン(最後の一線)を越えたときは、力で抑制すると公言していました。例えばシリアについて、シリア市民の人命をないがしろにするような行動、例えば毒ガスによる大量殺害があれば、レッドラインを越えたものとして攻撃すると言っていました。ところが、国連の調査団がシリアでは、明らかにサリンのような毒ガスで2,000人もの市民が殺されていると報告をしています。つまり...

スキマ時間でも、ながら学びでも
第一人者による講義を1話10分でお届け
さっそく始めてみる
(会員の方に広告は表示されません)
「政治と経済」でまず見るべき講義シリーズ
アメリカの理念と本質(1)西洋文明の行き着いた先と三つの建国
三つの建国――その歴史的背景から迫るアメリカの原点
中西輝政
クライン『ショック・ドクトリン』の真実(1)ショック・ドクトリンとは何か
100分de名著!?『ショック・ドクトリン』驚愕の印象操作
柿埜真吾
財政問題の本質を考える(1)「国の借金」の歴史と内訳
いつから日本は慢性的な借金依存の財政体質になったのか
岡本薫明
過激化した米国~MAGA内戦と民主党の逆襲(1)米国の過激化とそのプロセス
トランプ政権と過激化した米国…MAGA内戦、DSAの台頭
東秀敏
教養としての「人口減少問題と社会保障」(1)急速に人口減少する日本の現実
毎年100万人ずつ減少…急降下する日本の人口問題を考える
森田朗
衰退途上国ニッポン~その急所と勝機(1)安いニッポンと急性インフレ
世界で一人負け…「安い国」日本と急性インフレの現実
宮本弘曉

人気の講義ランキングTOP10
AI時代にリベラルアーツがなぜ必要か(4)情報と教養の違い
教養がおろそかな人の限界…「教養は頭の中に、情報は頭の外に」
橋爪大三郎
小澤開作と満洲事変・日中戦争(1)少年時代の苦労と五族協和の夢
満洲で「五族協和」に命を懸けた小澤征爾の父・小澤開作
小澤俊夫
AI大格差~最新研究による仕事と給料の未来(8)AI時代の人間の価値
労働市場改革を妨げる労組や、不登校を救えぬ文科省こそが邪魔だ
宮本弘曉
ウェルビーイングを高めるDE&I(7)エクイティ実現と特権性の理解:後編
パワハラもコンプラも…企業内エクイティで大事な「境界線」
青島未佳
編集部ラジオ2026(17)「過剰な良かれ」の落とし穴
【10minで考える】巨人・阿部監督の辞任と「過剰な良かれ」
テンミニッツ・アカデミー編集部
飽食時代の「選食」のススメ(1)選食の提唱と「食の多様性」
肥満、認知症、低栄養…飽食の時代に大事な「選食力」3カ条
堀江重郎
地政学入門 歴史と理論編(1)地政学とは何か
地政学をわかりやすく解説…地政学の「3つの柱」とは?
小原雅博
AI時代と人間の再定義(1)AIは思考するのか
AIでは「思考の三位一体」が成立しない…考えるとは?
中島隆博
【入門】日本仏教の名僧・名著~明恵編(1)批判精神と『夢記』
法然の専修念仏を批判…明恵の「あるべきようは」とは?
賴住光子
教養としての「ユダヤ人の歴史とユダヤ教」(2)厳格な一神教と選民思想
一神教とは、選民思想の真相とは…ユダヤ教の「最終目的」を考える
鶴見太郎