2020年度独立記念日演説と第2次米国革命
この講義シリーズは第2話まで
登録不要無料視聴できます!
第1話へ
▶ この講義を再生
この講義の続きはもちろん、
5,000本以上の動画を好きなだけ見られる。
スキマ時間に“一流の教養”が身につく
まずは72時間¥0で体験
(会員の方に広告は表示されません)
第二次米国革命へトランプ政権はどうやって舵取りするのか
2020年度独立記念日演説と第2次米国革命(7)第二次米国革命への舵取り
東秀敏(米国大統領制兼議会制研究所(CSPC)上級フェロー)
トランプ政権はいったいどのように本格的な第二次米国革命へ舵取りを進めるのか。11月再選が鍵となるが、「独立記念日演説」は、トランプ支持者にとって「就任以来最高の演説」と評価されている。ただ、現在のアメリカで実際に独立戦争が起こっているかというと、そうとは言い切れず、あくまで選挙戦略の一環としての演説ではなかろうか。これに対し、民主党がどういう反応をしたか。また、日本がそのことから学ぶべきものは何か。(全7話中第7話)
時間:9分37秒
収録日:2020年7月29日
追加日:2020年10月22日
カテゴリー:
≪全文≫

●本格的な第二次米国革命への舵取りのロジック


 ここからは、どうやって本格的な第二次米国革命へ舵取りをするのかを説明します。

 トランプ側は、米国政府が反建国理念を掲げる者に支配されると認識しています。スティーブン・バノンのいう「管理国家(administrative state)」が象徴しています。

 独立戦争というのは、外国勢力(当時は大英帝国)に対してゲリラ戦や持久戦を仕掛け、政府を転覆したものです。南北戦争のほうは、「奴隷解放か、奴隷制維持か」の議論に基づいた内ゲバが発展した分離運動からなる内戦です。

 では現在、2020年の全米の暴動は何かというと、異質勢力=極左ファシズムに対してゲリラ戦的持久戦を仕掛け、政府転覆をはかっています。

 このロジックには独立戦争のロジックと共通するものが多く、今起こっている現象に対して「内戦」という表現や「南北戦争の再来」という表現がなされることもあるのですが、それはちょっとピントがズレていると私は思います。


●今のアメリカに「独立戦争」は起こっているのか


 本質的に、これは独立戦争のロジックで進められています。前回までに見てきたトランプ氏の表現やいろいろなくだりにも、独立戦争的なロジックが結構組み込まれています。トランプ側は、今の闘争を独立戦争になぞらえて考えています。

 独立宣言では、「暴政を行う政府に対する革命」として政府転覆を正当化します。おそらく歴史上、文書として書かれた初めてのものでしょう。

 トランプ氏は、選挙戦略の一環で国民に独立戦争を演じさせていますが、実際に独立戦争が起こっているかというと、そうとも言い切れません。「トランプ氏が選挙戦略の一環として演じさせている」という理解が、私は正しいと思います。

 トランプの11月再選が第二次米国革命である。革命の目的は原点回帰、つまり建国の精神です。その手段は国内内需型の新たなフロンティア開拓であり、向かう先は中西部、サイバー、宇宙となっています。


●バイデン氏の記念演説に見る民主党の反応


 トランプ氏の演説に対して、民主党がどういう反応をしたかというと、まずバイデン候補の独立記念演説について見ていきましょう。

 バイデン候補は、ずっと自宅に引きこもったままキャン...

スキマ時間でも、ながら学びでも
第一人者による講義を1話10分でお届け
さっそく始めてみる
(会員の方に広告は表示されません)
「政治と経済」でまず見るべき講義シリーズ
本当によくわかる経済学史(1)経済学史の概観
経済学史の基礎知識…大きな流れをいかに理解すべきか
柿埜真吾
為替レートから考える日本の競争力・購買力(1)為替レートと物の値段で見る円の価値
ビッグマック指数から考える実質為替レートと購買力平価
養田功一郎
民主主義の本質(1)近代民主主義とキリスト教
なぜ民主主義が「最善」か…法の支配とキリスト教的背景
橋爪大三郎
イラン戦争とトランプ大統領の戦争指導(1)米軍式戦略リーダーシップによる評価
イラン戦争…トランプ大統領の戦争指導のどこが問題なのか?
東秀敏
アメリカの理念と本質(1)西洋文明の行き着いた先と三つの建国
三つの建国――その歴史的背景から迫るアメリカの原点
中西輝政
衰退途上国ニッポン~その急所と勝機(1)安いニッポンと急性インフレ
世界で一人負け…「安い国」日本と急性インフレの現実
宮本弘曉

人気の講義ランキングTOP10
編集部ラジオ2026(15)昭和の名将・樋口季一郎
【10min解説】ユダヤ人救出、奇跡の撤退…名将・樋口季一郎
テンミニッツ・アカデミー編集部
AI大格差~最新研究による仕事と給料の未来(1)最新研究から見えてくる未来像
AI大格差…なぜ日本の雇用環境では「ショックが大きい」のか?
宮本弘曉
昭和の名将・樋口季一郎…ユダヤ人救出編(2)オトポール事件と極東ユダヤ人大会
オトポール事件と極東ユダヤ人大会の真相…失脚覚悟の決断
門田隆将
昭和の名将・樋口季一郎…キスカ・占守島編(2)司令官の決断と苦悩
玉砕したアッツ島の絵を毎朝拝んでいた樋口季一郎…司令官の苦しみ
門田隆将
ウェルビーイングを高めるDE&I(2)人と組織を取り巻く環境変化:後編
なぜ日本の幸福度は低すぎるのか?会社任せで失われる自律性
青島未佳
百姓からみた戦国大名~国家の本質(1)戦国時代の過酷な生存環境
戦国大名と民衆の過酷な課題…飢饉の常態化をどう生き延びるか
黒田基樹
イラン戦争と終末論(1)イラン戦争の戦略的背景と米国の政策
なぜイラン戦争がこのタイミングなのか?戦略的背景に迫る
東秀敏
教養としての「ユダヤ人の歴史とユダヤ教」(1)ユダヤ人とは誰のことか
ユダヤ人とは?なぜ差別?お金持ち?…『ユダヤ人の歴史』に学ぶ
鶴見太郎
天下人・織田信長の実像に迫る(1)戦国時代の日本のすがた
織田信長の「天下」とは…最新研究で激変する人物像・時代像
柴裕之
小澤開作と満洲事変・日中戦争(1)少年時代の苦労と五族協和の夢
満洲で「五族協和」に命を懸けた小澤征爾の父・小澤開作
小澤俊夫