2020年度独立記念日演説と第2次米国革命
この講義シリーズは第2話まで
登録不要で無料視聴できます!
第1話へ
▶ この講義を再生
この講義の続きはもちろん、
6,000本以上の動画を好きなだけ見られる。
スキマ時間に“一流の教養”が身につく
まずは72時間¥0で体験
(会員の方に広告は表示されません)
トランプ大統領がその継承へと突き進む「米国革命」の本質
2020年度独立記念日演説と第2次米国革命(5)独立記念日演説の核心その3
東秀敏(米国大統領制兼議会制研究所(CSPC)上級フェロー)
トランプ大統領はアンチテーゼとして、自らが継承しようとする「米国革命」の正当性を強調する。「神」「アメリカ」「愛国者」といった単語を駆使して、独立戦争以来の姿勢を引き継ぐ構えを示すのだ。それは米国第一主義に他ならない。そして、いよいよ「左翼文化革命」と「米国革命」の激突が、止揚の段階になる。(全7話中第5話)
時間:9分14秒
収録日:2020年7月29日
追加日:2020年10月15日
カテゴリー:
≪全文≫

●トランプ大統領が継承しようとする「米国革命」と「神」の関係


 では、「米国革命」とは何なのか。ここからはアンチテーゼの段階に入ってきます。まず英語を読みます。

“We stand tall, we stand proud, and we only kneel to Almighty G od. (Applause.)
This is who we are. This is what we believe. And these are the values that will guide us as we strive to build an even better and greater future.”

 日本語訳を読みます。

「我々は堂々と振る舞い、誇りを持ち、全知全能の神に対しのみひれ伏します。
 これが我々の姿であります。これが我々の信仰であります。我々が更により良い、偉大なる将来を築く中、これらの価値観は指針となります。」

 ここで一番重要なのが、この太線で引いたところ(we only kneel to Almighty God)で、「全知全能の神に対しのみひれ伏します」と言っています。

 何に対してこういう表現を用いているかというと、前回説明した文化革命を煽る極左集団です。トランプ側の理解によると、極左集団は毛沢東主義にかぶれているので、彼らは無神論者である。そのため、(彼らにとっての)“全知全能の神”に値するのが彼らの指導者であるヒラリー・クリントン氏やバイデン氏など(民主党の)人たちである。そのため、このような人たちが絶対的な権力を振るうという構造になっています。

 これに対して正当な「米国革命」では、“神”が唯一トップにあり、いかなる大統領であっても“神”の力の制約を受けるという論理展開をしています。「これが我々の姿であります」と言っているように、“神”に対する信仰を明らかにし、絶対的な信頼を寄せています。

 そして、これがアメリカの本来の姿であり、今の極左の振る舞いは、アメリカの伝統的な精神からかなり逸脱しているものだとして、トランプ側と民主党の区別をはっきりさせています。


●「America」と「patriots」の意味するもの


 では、米国革命のさらなる説明に入ります。まず英語を読みます。

“Their goal is not a better America, their goal is the end of America.
In its place, they want power for themselves. But just as patriots did in centuries past, the American people will stand in their way ― and we will win, and win quickly and with great dignity. (Applause.)”

 日本語...

スキマ時間でも、ながら学びでも
第一人者による講義を1話10分でお届け
さっそく始めてみる
(会員の方に広告は表示されません)
「政治と経済」でまず見るべき講義シリーズ
ハーディングとトランプ~100年前の米大統領選を読む(1)米国第一主義の台頭
1920年のアメリカファースト…ハーディング大統領の勝利
東秀敏
半導体から見る明日の世界(1)世界的な半導体不足と日本の可能性
なぜ世界の半導体不足は起きた?台湾TSMCと日本復活への鍵
島田晴雄
お金の回し方…日本の死蔵マネー活用法(1)銀行がお金を生む仕組み
信用創造・預金創造とは?社会でお金が流通する仕組み
養田功一郎
民主主義の本質(1)近代民主主義とキリスト教
なぜ民主主義が「最善」か…法の支配とキリスト教的背景
橋爪大三郎
地政学入門 ヨーロッパ編(1)地図で読むヨーロッパ
ヨーロッパとは?地図で読み解く地政学と国際政治の関係
小原雅博
デジタル全体主義を哲学的に考える(1)デジタル全体主義とは何か
20世紀型の全体主義とは違う現代の「デジタル全体主義」
中島隆博

人気の講義ランキングTOP10
ロシア人の見る「ロシアの歴史」(3)ヴァイキング招致説とキエフ・ルーシ
ロシアの起源はヴァイキング?…キエフ・ルーシの興亡と、ロシアとウクライナの決定的な「歴史的溝」
上月豊久
小澤開作と満洲事変・日中戦争(1)少年時代の苦労と五族協和の夢
満洲で「五族協和」に命を懸けた小澤征爾の父・小澤開作
小澤俊夫
「重要思考」で考え、伝え、聴き、議論する(1)「重要思考」のエッセンス
重要思考とは?「一瞬で大切なことを伝える技術」を学ぶ
三谷宏治
民主主義の本質(1)近代民主主義とキリスト教
なぜ民主主義が「最善」か…法の支配とキリスト教的背景
橋爪大三郎
『万葉集』と律令社会~官僚の心得と歌宴(3)国司と郡司のつきあい
郡司の妻たちと宴会!?……国司・大原真人今城へのはなむけの歌に記された「媚態表現」の真相と人心掌握術
上野誠
高齢者のフレイル・認知症とその予防対策(1)老年病科と高齢者の疾患・病態の特徴
頻尿、低栄養、転倒、誤嚥、フレイル…増える老年症候群と高齢者の疾患・病態の特徴
小川純人
文明語としての日本語の登場(1)古代日本語の復元
なぜ「てふてふ」が蝶々?日本語の変遷を追う…まずは万葉仮名から
釘貫亨
第2次トランプ政権の危険性と本質(1)実は「経済重視」ではない?
トランプ政権の極右ポピュリズム…文化戦争を重視し経済軽視
柿埜真吾
『「甘え」の構造』と現代日本(1)「甘え」のインパクト
「甘え」は現代においてダメなものなのか…名著『「甘え」の構造』への2種類の誤解とは?
與那覇潤
プラトン『ポリテイア(国家)』を読む(14)ポリスと魂の堕落過程〈下〉僭主の末路
僭主制は欲望の奴隷…過度の自由が過度の隷属に転換する
納富信留