内側から見たアメリカと日本
この講義シリーズは第2話まで
登録不要無料視聴できます!
第1話へ
▶ この講義を再生
この講義の続きはもちろん、
5,000本以上の動画を好きなだけ見られる。
スキマ時間に“一流の教養”が身につく
まずは72時間¥0で体験
(会員の方に広告は表示されません)
大統領選が10年早かったら…全盛期のヒラリーはすごすぎた
内側から見たアメリカと日本(5)ヒラリーの無念と日米の半導体問題
ヒラリー・クリントン氏の全盛期は、当時夫のクリントン氏が大統領だった2000年代だったという島田氏。当時、ダボス会議での彼女の発言が全米の喝采を浴びたそうだが、およそ10年後、大統領選挙でトランプ氏と対峙した際、彼女の声は労働者層に届かなかった。一方、「アメリカ・ファースト」を唱えるトランプ大統領の姿は、1980年代に半導体問題で日本に難癖をつけたレーガン大統領に重なって見える。(全7話中第5話)
※インタビュアー:神藏孝之(テンミニッツ・アカデミー論説主幹)
時間:9分54秒
収録日:2025年9月2日
追加日:2025年11月24日
カテゴリー:
≪全文≫

●ダボス会議のヒラリー、全盛期の輝きと冴えたジョーク


―― ヒラリー氏には、(前回までに話した取り残されたりした)体験がなかったわけですね。

島田 あの人には全然ないですね。

―― そうでしょうね。私は上がってきたのだから、上がれないあなたたちが悪いという話になるのですかね。

島田 そうでしょうね。クリントン(大統領)が医療保険プロジェクトをやろうとしたときに、ヒラリー氏は大統領夫人だというので一人で担当しました(後にオバマ氏が達成します)。これでアメリカの名士として有名になったわけですが、私はスイスで、当時のヒラリー氏に目の前で会っています。

―― それはすごい。ダボスですね。

島田 ダボス会議です。そのときに「ヒラリー夫人に聞く」というテーマもあった。アメリカで輝いている人でしたから全員集会で、2000人ぐらいの人が聞いているのですが、出てきたヒラリー氏は非常に迫力がありました。

―― なるほど。

島田 あの人は、本当は目がよくないのですが、コンタクトをして出てきて、こう言いました。司会はクラウス・シュワブ博士で、非常に外交的な表現をする人でした。

“Mrs. Clinton, your medical insurance was a mixed-success, wasn’t it?”
“mixed success”

 これは外交的な言い方で、成功とも失敗とも言わない。「ある程度、成功しましたね」と言ったわけですが、ヒラリーはいきなりはっきり“No”と言った。“It was a fatal failure”(とんでもない失敗だった)というのですが、その次がすごい。“because of the gentleman sitting in front of me”と言ったのです。

 目の前に誰が座っているかというと、GMの会長などのお歴々が並んでいるわけです。「この人たちが、1ドル1セントも労働者のために費やそうとしないので大失敗しました。残念です。アメリカはその程度の国です」と言ったので驚いた。あのときは世界の人が2000人が聞いていたのですから。

―― それは、すごいですね。

島田 そのときの彼女は目がキラキラしているように感じました。話す英語は、日本の中学生でも分かるような、きれいで明確な表現です。それで、シュワブ博士が国際関係や戦争や財政問題について次々と聞くのですが、紙1枚持たずに立て板に水で、ほんの数分できれいに解いていく。

―― すごいですね。

島田 十何問解いていましたね。私は「すごい女性が...

スキマ時間でも、ながら学びでも
第一人者による講義を1話10分でお届け
さっそく始めてみる
(会員の方に広告は表示されません)
「政治と経済」でまず見るべき講義シリーズ
お金とは何か?…金本位制とビットコイン(1)お金の機能とその要件
お金の「3大機能」とは何か? そしてお金のルーツとは?
養田功一郎
プーチンのロシア―その思想と戦略―(1)プーチン政治の特徴
ロシア皇帝のように悪者を叱る人…プーチンの思想と歴史観
山添博史
日本の財政の真実を検証する(1)膨らむ借金の知られざる実態
日本の財政の「真実」をデータで徹底検証…国際機関の分析は?
宮本弘曉
半導体から見る明日の世界(1)世界的な半導体不足と日本の可能性
なぜ世界の半導体不足は起きた?台湾TSMCと日本復活への鍵
島田晴雄
アメリカの理念と本質(1)西洋文明の行き着いた先と三つの建国
アメリカの理念と本質とは?…まず「三つの建国」から原点に迫る
中西輝政
危機のデモクラシー…公共哲学から考える(1)ポピュリズムの台頭と社会の分断化
デモクラシーは大丈夫か…ポピュリズムの「反多元性」問題
齋藤純一

人気の講義ランキングTOP10
徳川将軍と江戸幕府~井伊直弼編(1)桜田門外の変と井伊直弼の人物像
「桜田門外の変」の謎…井伊直弼の警護に問題はなかったのか
山内昌之
資本主義の再定義…哲学で考える(1)アダム・スミスの「市場と感情」
資本主義を哲学する…まずアダム・スミスの見えざる手と道徳感情論
中島隆博
「ホメロス叙事詩」を読むために(5)オデュッセウスの冒険
ホメロスの『オデュッセイア』が描く苦難と誘惑の冒険譚
納富信留
中国史概説~『皇帝たちの中国』を読む(4)5人の皇帝と現代中国
特筆すべき5人の皇帝…中国史を知らなければ現代中国もわからない
宮脇淳子
教養としての「ユダヤ人の歴史とユダヤ教」(1)ユダヤ人とは誰のことか
ユダヤ人とは?なぜ差別?お金持ち?…『ユダヤ人の歴史』に学ぶ
鶴見太郎
経験学習を促すリーダーシップ(2)経験から学ぶ力
米長邦雄のアンラーニング、弟子の弟子になってV字成長
松尾睦
組織心理学とは何か~『武器としての組織心理学』と概論
なぜ組織に「心理学」が必要か?多様化と個の時代の処方箋
山浦一保
日本人が知らない自由主義の歴史~前編(1)そもそも「自由主義」とは何か
消極的自由と積極的自由?…なぜ自由主義がわかりづらいか
柿埜真吾
中国春秋戦国時代と始皇帝(7)始皇帝を支えた家臣たち
始皇帝を支えた家臣たち…史実からいかに実像を描いていくか
鶴間和幸
第2次トランプ政権の危険性と本質(1)実は「経済重視」ではない?
トランプ政権の極右ポピュリズム…文化戦争を重視し経済軽視
柿埜真吾