バイデン・ドクトリンの可能性
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外交ファースト――米国主導の自由主義・世界秩序の復権へ
バイデン・ドクトリンの可能性(2)バイデン外交・安保の政策と大戦略
政治と経済
東秀敏(米国大統領制兼議会制研究所(CSPC)上級フェロー)
バイデン政権の政策は、米国主導で「世界レベルで民主主義を取り戻す」ことを基礎としていると語る東氏。その中身としては、「米国内における民主主義の復権」「米国内の中産階級の復権」「米国主導の自由主義・世界秩序の復権」の3つが挙げられるという。中でも注目は3つ目で、トランプ時代のディール外交の反省から同盟関係の見直しを図ろうとしている。重要なのは彼らが外交に重視している点で、いわば「外交ファースト」ということだ。そこには、世界レベルで民主主義の危機であり、国際秩序、同盟関係の危機であるという現状認識があり、バイデン政権の戦略もその認識のもと、米国主導の民主主義による世界連合によって、中国、ロシアと対峙していくというものだ。では、具体的にはどのような政策、戦略なのか。第2話ではその詳細を解説する。(全3話中第2話)

(※本シリーズ講義は時事テーマですので、講義動画、リード文、資料レジュメでの配信となります)
時間:14分26秒
収録日:2021年4月26日
追加日:2021年5月30日
カテゴリー:
≪全文≫
<バイデン外交・安保の政策>
■政策とは「何をなすべきか」への答え
■バイデン政権の政策 「米国主導で世界レベルで民主主義を取り戻す」
○1)米国内における民主主義の復権
・移民政策の緩和、選挙システムの改善、民主主義サミット(コミンテルン大会?)開催等
○2)米国内の中産階級の復権
・最低賃金上昇、国民皆保険、国内インフラ投資等
・トランプは白人貧民層救済だが、バイデンは中産階級救済
○3)米国主導自由主義世界秩序の復権
・外交ファースト、同盟関係の見直し、後方支援としての米軍、気候変動対策重視
■1945年以降のテクノクラシー制度サイクルの矛盾を認識、解決策を提示するも、結局テクノクラシーが好む準社会主義政策が皮肉

<バイデン外交・安保の大戦略>
■戦略とは「いかになすべきか」への答え
■3/2に暫定国家安全保障指針を発行
■バイデン政権の大戦略=「米主導の民主主義世界連合でもって中露分断し、中国を封じ込め」
■バイデン政権の現状認識
○「世界レベルで民主主義が危機に」
○「国際秩序や同盟関係が危機に」
○「中国は唯一の競争相手、ロシアは破壊的役割を演ずる」
■大国間競争を認識 中国は競争相手、ロシアは現時点で最も脅威
■バイデン政権の大戦略の特徴
○中露問題が第一、北朝鮮、イラン等が第二
○外交ファースト(しかし選択的関与)、軍事ラスト、米軍は後方支援部隊に
○国際協調主義、民主主義価値観を拡散(LGBTQI+問題も含む)
○「マルクスーレーニン主義政権」や「中共」ではなく「中国」
■中国は競争国で、習近平が問題、中共は正当な政体、米中G2を目指す

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