バイデン・ドクトリンの可能性
この講義シリーズの第1話
登録不要無料視聴できます!
▶ 第1話を無料視聴する
閉じる
この講義の続きはもちろん、
5,000本以上の動画を好きなだけ見られる。
スキマ時間に“一流の教養”が身につく
まずは72時間¥0で体験
外交ファースト――米国主導の自由主義・世界秩序の復権へ
バイデン・ドクトリンの可能性(2)バイデン外交・安保の政策と大戦略
東秀敏(米国大統領制兼議会制研究所(CSPC)上級フェロー)
バイデン政権の政策は、米国主導で「世界レベルで民主主義を取り戻す」ことを基礎としていると語る東氏。その中身としては、「米国内における民主主義の復権」「米国内の中産階級の復権」「米国主導の自由主義・世界秩序の復権」の3つが挙げられるという。中でも注目は3つ目で、トランプ時代のディール外交の反省から同盟関係の見直しを図ろうとしている。重要なのは彼らが外交に重視している点で、いわば「外交ファースト」ということだ。そこには、世界レベルで民主主義の危機であり、国際秩序、同盟関係の危機であるという現状認識があり、バイデン政権の戦略もその認識のもと、米国主導の民主主義による世界連合によって、中国、ロシアと対峙していくというものだ。では、具体的にはどのような政策、戦略なのか。第2話ではその詳細を解説する。(全3話中第2話)

(※本シリーズ講義は時事テーマですので、講義動画、リード文、資料レジュメでの配信となります)
時間:14分26秒
収録日:2021年4月26日
追加日:2021年5月30日
カテゴリー:
≪全文≫
<バイデン外交・安保の政策>
■政策とは「何をなすべきか」への答え
■バイデン政権の政策 「米国主導で世界レベルで民主主義を取り戻す」
○1)米国内における民主主義の復権
・移民政策の緩和、選挙システムの改善、民主主義サミット(コミンテルン大会?)開催等
○2)米国内の中産階級の復権
・最低賃金上昇、国民皆保険、国内インフラ投資等
・トランプは白人貧民層救済だが、バイデンは中産階級救済
○3)米国主導自由主義世界秩序の復権
・外交ファースト、同盟関係の見直し、後方支援としての米軍、気候変動対策重視
■1945年以降のテクノクラシー制度サイクルの矛盾を認識、解決策を提示するも、結局テクノクラシーが好む準社会主義政策が皮肉

<バイデン外交・安保の大戦略>
■戦略とは「いかになすべきか」への答え
■3/2に暫定国家安全保障指針を発行
■バイデン政権の大戦略=「米主導の民主主義世界連合でもって中露分断し、中国を封じ込め」
■バイデン政権の現状認識
○「世界レベルで民主主義が危機に」
○「国際秩序や同盟関係が危機に」
○「中国は唯一の競争相手、ロシアは破壊的役割を演ずる」
■大国間競争を認識 中国は競争相手、ロシアは現時点で最も脅威
■バイデン政権の大戦略の特徴
○中露問題が第一、北朝鮮、イラン等が第二
○外交ファースト(しかし選択的関与)、軍事ラスト、米軍は後方支援部隊に
○国際協調主義、民主主義価値観を拡散(LGBTQI+問題も含む)
○「マルクスーレーニン主義政権」や「中共」ではなく「中国」
■中国は競争国で、習近平が問題、中共は正当な政体、米中G2を目指す

スキマ時間でも、ながら学びでも
第一人者による講義を1話10分でお届け
さっそく始めてみる
「政治と経済」でまず見るべき講義シリーズ
為替レートから考える日本の競争力・購買力(1)為替レートと物の値段で見る円の価値
ビッグマック指数から考える実質為替レートと購買力平価
養田功一郎
ポスト国連と憲法9条・安保(1)国連の構造的問題
核保有する国連常任理事国は、むしろ安心して戦争できる
橋爪大三郎
中国共産党と人権問題(1)中国共産党の思惑と歴史的背景
深刻化する中国の人権問題…中国共産党の思惑と人権の本質
橋爪大三郎
デジタル全体主義を哲学的に考える(1)デジタル全体主義とは何か
20世紀型の全体主義とは違う現代の「デジタル全体主義」
中島隆博
習近平中国の真実…米中関係・台湾問題(1)習近平の歴史的特徴とは?
一強独裁=1人独裁の光と影…「強い中国」への動機と限界
垂秀夫
外交とは何か~不戦不敗の要諦を問う(1)著書『外交とは何か』に込めた思い
外交とは何か…いかに軍事・内政と連動し国益を最大化するか
小原雅博

人気の講義ランキングTOP10
平和の追求~哲学者たちの構想(1)強力な世界政府?ホッブズの思想
平和の実現を哲学的に追求する…どんな平和でもいいのか?
川出良枝
編集部ラジオ2025(30)西野精治先生に学ぶ「熟睡の習慣」
熟睡できる習慣や環境は?西野精治先生に学ぶ眠りの本質
テンミニッツ・アカデミー編集部
プロジェクトマネジメントの基本(3)プロジェクトのすすめ方
PDCAサイクルを回すための5つのプロセスとそのすすめ方
大塚有希子
葛飾北斎と応為~その生涯と作品(2)『富嶽三十六景』神奈川沖浪裏への道
『富嶽三十六景』神奈川沖浪裏のすごさ…波へのこだわり
堀口茉純
熟睡できる環境・習慣とは(1)熟睡のための条件と認知行動療法
熟睡のために――自分にあった「理想的睡眠」の見つけ方
西野精治
エネルギーと医学から考える空海が拓く未来(1)サイバー・フィジカル融合と心身一如
なぜ空海が現代社会に重要か――新しい社会の創造のために
鎌田東二
何回説明しても伝わらない問題と認知科学(1)「スキーマ」問題と認知の仕組み
なぜ「何回説明しても伝わらない」のか?鍵は認知の仕組み
今井むつみ
内側から見たアメリカと日本(6)日本企業の敗因は二つのオウンゴール
日本企業が世界のビジネスに乗り遅れた要因はオウンゴール
島田晴雄
禅とは何か~禅と仏教の心(1)アメリカの禅と日本の禅
自発性を重んじる――藤田一照師が禅と仏教の心を説く
藤田一照
中国共産党と人権問題(1)中国共産党の思惑と歴史的背景
深刻化する中国の人権問題…中国共産党の思惑と人権の本質
橋爪大三郎