脱コロナへの課題と展望
この講義は登録不要無料視聴できます!
▶ 無料視聴する
この講義の続きはもちろん、
5,000本以上の動画を好きなだけ見られる。
スキマ時間に“一流の教養”が身につく
まずは72時間¥0で体験
(会員の方に広告は表示されません)
新型コロナ対策のために各国の政治・社会構造を研究せよ
脱コロナへの課題と展望(1)各国の比較から見えてくるもの
ウイルス禍にいかに立ち向かうか。小宮山宏先生と曽根泰教先生の対談で、日本の対策の課題と展望について検討する緊急講義。まず指摘がなされるのは、各国の状況を比較検討することの重要性である。そこには、近隣国でも致死率に大きな違いが出ている理由、貧困など社会的歪みが状況を悪化させる可能性、途上国への拡散の懸念など、多くの示唆に富む情報がある。その原因と対策をきちんと把握するためには、それぞれの国の社会・政治構造などその内実について、しっかりと研究をしておくことが不可欠だ。(全3話中第1話)
※司会者:川上達史(テンミニッツTV編集長)
時間:12分51秒
収録日:2020年4月22日
追加日:2020年5月2日
≪全文≫

●感染対策で台湾とシンガポールはどこが違うのか


―― 皆さま、こんにちは。本日は小宮山宏先生の「脱コロナを『知の構造化』で考える」の講義を受けまして、同じくテンミニッツTVの副座長でいらっしゃいます曽根泰教先生とのご対談で新型コロナウイルスの問題についての議論をさらに深めていただきたいと考えております。先生方、どうぞよろしくお願いいたします。

 曽根先生には、本日リモートでのご参加ということでこの議論に加わっていただきますが、どうぞよろしくお願いいたします。

曽根 はい。

―― まずは小宮山先生の新型コロナウイルスの問題についての講義をお聴きいただきまして、全体的なご感想を伺いたいのですが、いかがでしょうか。

曽根 はい。日本の場合、東京駅や大阪・梅田の映像は流れるのですが、海外でも主要国、例えばアメリカのニューヨークやイタリアの西部などの映像だけで、他のところがどうなっているのかということについては、あまり触れられていません。それについて、小宮山先生は、かなり詳細に各国の比較のためのデータを出されています。それを見てみると、見える「問題」が違ってきます。さらに見える問題が違ってくるということは、「問い」や「答え」が違ってくるということです。そうすると、そこで何を知ることができるか、答えとして何が見えるか、そこがよく分かりました。そういう意味では、知的な刺激として非常に有効だと思いました。

 また、アジアの中で優秀とされた台湾とシンガポールはどこが違うのか、それも分かりました。規制のかけ方も、もちろん台湾と中国共産党では同じ中国人でも違うわけですが、台湾は中国共産党のような権威主義ではなく、公衆衛生的な面からインターネット技術、あるいはデジタル技術を有効活用し、また若干の私権制限はあるものの自発的な形でやっています。社会的隔離(ソーシャルディスタンス)もうまくいっています。

 シンガポールは初期の頃はうまくいっていましたが、その後、感染者が増えました。感染者が減っている国もあるのに、なぜシンガポールは増えたのか。こういったことを丁寧に追っていくと、社会の歪みなどが見えてきて、外国人労働者の間で感染が拡がったことが分かります。寮、アパートなども、一般のシンガポール人に比べてかなり劣悪な状態であるということです。そうすると、その弱いところに感染が拡が...

スキマ時間でも、ながら学びでも
第一人者による講義を1話10分でお届け
さっそく始めてみる
(会員の方に広告は表示されません)
「科学と技術」でまず見るべき講義シリーズ
もっと知りたいイヌのこと(1)イヌの歴史を振り返る
オオカミはいつイヌになったか…犬の起源と家畜化の歴史
長谷川眞理子
知能と進化(1)知性と身体性
AI、ディープラーニングとは…知能と身体性は不可分か?
長谷川眞理子
生成AI・大規模言語モデルのしくみ(1)生成AIとは何か
10年で劇的な進歩を遂げた生成AIと日本の開発事情
岡野原大輔
「進化」への誤解…本当は何か?(1)進化の意味と生物学としての歴史
実は生物の「進化」とは「物事が良くなる」ことではない
長谷川眞理子
水から考える「持続可能」な未来(1)気候変動の現在地
最悪10メートル以上海面上昇…将来に禍根残す温暖化の影響
沖大幹
進化的人間考~ヒトの性質と異様な現代社会(1)進化のスパンと現在の人間生活
ヒトの進化史を文明の発展の時間軸から考える
長谷川眞理子

人気の講義ランキングTOP10
編集部ラジオ2026(28)自由喪失の危機に考えるハイエク-1
斎藤幸平氏に物申す…自由喪失の危機に読みたい自由主義の近現代史
テンミニッツ・アカデミー編集部
日本人が知らない自由主義の歴史~前編(1)そもそも「自由主義」とは何か
消極的自由と積極的自由?…なぜ自由主義がわかりづらいか
柿埜真吾
徳川将軍と江戸幕府~井伊直弼編(2)開国の是非と将軍継嗣問題
「尊王攘夷か佐幕か」…天皇絶対主義に結びつく厄介な問題
山内昌之
中国史概説~『皇帝たちの中国』を読む(1)なぜ「中国史はつまらない」のか?
驚きの中国史~「中国史はつまらない」という通説の裏の波乱の真実
宮脇淳子
プラトン『ポリテイア(国家)』を読む(1)史上最大の問題作
全米TOP10大学の必読書1位が『ポリテイア(国家)』
納富信留
ポスト国連と憲法9条・安保(1)国連の構造的問題
核保有する国連常任理事国は、むしろ安心して戦争できる
橋爪大三郎
小澤開作と満洲事変・日中戦争(1)少年時代の苦労と五族協和の夢
満洲で「五族協和」に命を懸けた小澤征爾の父・小澤開作
小澤俊夫
教養としての「ユダヤ人の歴史とユダヤ教」(1)ユダヤ人とは誰のことか
ユダヤ人とは?なぜ差別?お金持ち?…『ユダヤ人の歴史』に学ぶ
鶴見太郎
資本主義の再定義…哲学で考える(6)「学ぶ」ことの本質と道徳の問題
「一人で悟るのは危険だ」…学ぶことの本質と日本の役割とは?
中島隆博
平和の追求~哲学者たちの構想(3)サン=ピエールとモンテスキュー
「国連」の発想の源は?…一方、小共和国連合=連邦構想も
川出良枝