メコン川の恵みとラオス経済
この講義シリーズは第2話まで
登録不要無料視聴できます!
第1話へ
▶ この講義を再生
この講義の続きはもちろん、
5,000本以上の動画を好きなだけ見られる。
スキマ時間に“一流の教養”が身につく
まずは72時間¥0で体験
(会員の方に広告は表示されません)
ラオス政府は「経済特区」に力を入れている
メコン川の恵みとラオス経済(3)首都ビエンチャン探訪記
島田晴雄(慶應義塾大学名誉教授/テンミニッツ・アカデミー副座長)
ラオス政府が企業誘致を進める経済特区では、低賃金を生かした手間暇のかかる事業に可能性があるという。また、青年同盟や女性同盟といった組織が、政治・経済・社会貢献など多岐にわたって、ラオスの地域社会を束ねている。千葉商科大学学長・島田晴雄氏が、そんな発展途上にあるラオスの首都ビエンチャンを訪ねた。(全4話中第3話目)
時間:11分17秒
収録日:2016年1月18日
追加日:2016年4月11日
カテゴリー:
≪全文≫

●ラオス政府は「経済特区」に力を入れている


 今までの話は日曜日の夜のことです。月曜日と火曜日は、公式にラオスの計画投資省に行って計画投資担当副大臣に会ったり、ラオス国立経済研究所などいろいろ訪ねたりしました。これはオフィシャル・プログラムです。

 そこで何をやったのかという話を、ここでしておきたいと思います。ラオス計画投資省は、先ほど冒頭(第1話)で申し上げた鈴木基義先生が、かなりの影響力を持っています。自分の部屋を持っているだけではなく、若手の役人は大体、この鈴木先生の薫陶を得ているのですね。みんな、鈴木氏のことを先生だと言っていました。この鈴木先生が、今一番熱心にやっていることは、ラオス政府が力を込めて進めている経済特区(SEZ)です。現在は12カ所になろうとしていますが、この内の一つ、パクセというところにある特区を鈴木先生が引き受けて、そこに日本企業を誘致するという活動を進めているわけです。現在までに7社を誘致したようです。

 数年前から、ここは良いところだということで、電子部品やウィッグをつくる会社や、イタリーの革製品、ワイヤハーネスなどいろいろな会社がやってきたのですが、3年間待たされてしまったと言うのですね。そのため日本の企業も「本当かな」という雰囲気になって、難しかったそうです。

 それはなぜかというと、誰かがラオス政府に、カジノをつくるのが良いという話を持ち掛けたので、政府はその気になり、いろいろなところへ話して一大カジノをつくろうとしたのですが、結局トラブルが生じてしまい、3年間止まっていたからです。ようやく最近になって全部がOKになり、この経済特区のいくつかが動き出しました。その中の一つが、このパクセなのです。


●経済特区で成功しそうなのは、「帯留め」と「ウィッグ」?


 この事業を、鈴木先生のパートナーである日本語の上手なラオス人がやっているのです。ということで、その経済特区とはどんなものかというディテールをいろいろ聞きました。これがなかなか面白かったのです。第2話でお話したように、実はラオスの賃金はそれほど安くないと言う人もいますが、それでもやはり、タイなどに比べれば安いのです。ですから、日本や中国も含めて、世界中がこの地域に非常に注目している理由の一つは、賃金です。それからもう一つは、税金です。さらにもう一つは、特別...

スキマ時間でも、ながら学びでも
第一人者による講義を1話10分でお届け
さっそく始めてみる
(会員の方に広告は表示されません)
「政治と経済」でまず見るべき講義シリーズ
過激化した米国~MAGA内戦と民主党の逆襲(1)米国の過激化とそのプロセス
トランプ政権と過激化した米国…MAGA内戦、DSAの台頭
東秀敏
本当によくわかる経済学史(1)経済学史の概観
経済学史の基礎知識…大きな流れをいかに理解すべきか
柿埜真吾
お金とは何か?…金本位制とビットコイン(1)お金の機能とその要件
お金の「3大機能」とは何か? そしてお金のルーツとは?
養田功一郎
高市早苗総理と松下政経塾(1)松下政経塾の人材輩出率の高さ
なぜ松下政経塾はケネディスクールよりも人材輩出率が高いのか
執行草舟
教養としての「人口減少問題と社会保障」(1)急速に人口減少する日本の現実
毎年100万人ずつ減少…急降下する日本の人口問題を考える
森田朗
国際地域研究へのいざない(1)地域研究の意味とイスラエル研究
なぜ経済学で軽視されてきた「地域研究」が最高の学問なのか
島田晴雄

人気の講義ランキングTOP10
イラン戦争と終末論(3)トランプ・ネタニヤフの終末論的共生
私利私欲で世界を振り回す二人の指導者とイラン戦争の実態
東秀敏
昭和の名将・樋口季一郎…ユダヤ人救出編(4)人種差別とスパイ工作
人種差別への反対、ヴェノナ文書が明らかにしたスパイ工作
門田隆将
ロシアのハイブリッド戦争と旧ソ連諸国(1)ロシアの勢力圏構想とNATO拡大
「ハイブリッド戦争」の実像…ロシアが考えていることとは何か?
廣瀬陽子
ウェルビーイングを高めるDE&I(1)人と組織を取り巻く環境変化:前編
人材はコストではない!人的資本経営が注目されている背景
青島未佳
編集部ラジオ2026(13)心の「柔軟性」を高めるヒント
【10minでわかる】心の「柔軟性」を高めるヒント
テンミニッツ・アカデミー編集部
Microsoft Copilot~AIで仕事はどう変わるか(1)「生成AI」の画期性
「生成AI」実装の衝撃…人工知能の歴史と特長
渡辺宣彦
教養としての「ユダヤ人の歴史とユダヤ教」(1)ユダヤ人とは誰のことか
ユダヤ人とは?なぜ差別?お金持ち?…『ユダヤ人の歴史』に学ぶ
鶴見太郎
大統領に告ぐ…硫黄島からの手紙の真実(1)ルーズベルトに与ふる書
奇跡の史実…硫黄島の戦いと「ルーズベルトに与ふる書」
門田隆将
「逆・タイムマシン経営論」で磨く経営センス(1)人口問題の本質
「逆・タイムマシン経営論」は本質を見抜くための方法論
楠木建
イラン戦争とトランプ大統領の戦争指導(1)米軍式戦略リーダーシップによる評価
イラン戦争…トランプ大統領の戦争指導のどこが問題なのか?
東秀敏