2019年激変する世界と日本の針路
この講義シリーズは第2話まで
登録不要無料視聴できます!
▶ 第1話を無料視聴する
閉じる
この講義の続きはもちろん、
5,000本以上の動画を好きなだけ見られる。
スキマ時間に“一流の教養”が身につく
まずは72時間¥0で体験
憲法改正、アベノミクス…安倍政権の国内政策を評価
2019年激変する世界と日本の針路(13)安倍政権の評価
島田晴雄(慶應義塾大学名誉教授/テンミニッツ・アカデミー副座長)
長期化する安倍政権の政策にどんな点数を付ければいいのか。問題はあるもののアベノミクスはおおむね悪くないと語る島田晴雄氏。対米、対中など対外面を含め、これまでの安倍政権を評価する。(2019年1月28日開催島田塾会長講演「激変する世界と日本の針路」より、全14話中第13話)
時間:7分18秒
収録日:2019年1月28日
追加日:2019年5月21日
カテゴリー:
≪全文≫

●安倍政権のレガシーは何か


 今度は、安倍政権に行きます。安倍晋三氏は、自民党総裁選挙に3度勝って、あと3年総裁です。何かとんでもないことが起きなければ、あるいは例えば、2019年7月の参議院選挙で惨敗ということがなければ、安倍氏はあと3年間総理をやるでしょう。

 そうすると、日本の憲政史上最長の総理になります。世界中どこでもそうですが、そういう人が考えることは、レガシー、すなわち国民誰もが覚えている遺産を遺したい、ということです。

 国際的には例えば、吉田茂氏はサンフランシスコ講和条約で、日本を独立国として世界に認めさせたわけです。鳩山一郎氏は日ソ国交回復です。佐藤栄作氏は沖縄返還です。田中角栄氏は日中国交回復です。小泉純一郎氏は日朝平壌宣言で、拉致被害者の一部帰国を実現しています。安倍氏は何をするのでしょうか。国内でいうと、田中氏は列島改造、中曽根氏は国鉄民営化、小泉氏は郵政民有化を成し遂げています。安倍氏は何をするのでしょうか、ということです。


●安倍政権は対米的には普通、対中、対露的には低評価


 安倍氏はやはり国際的には、日米関係や日中関係、日露関係があると思います。日米関係は何をするのでしょうか。安倍氏はアメリカでとても評判が高いのです。なぜかというと、上下両院で40分の演説をするというのも恰好良かったけれども、とにかく、アメリカから軍事品を大量に買い付けているからです。それから、安保条約を一部書き換えて、武力でアメリカを助けることができるということを書き込みました。

 もう、アメリカでは大受けなのです。しかし、日米協力の強化、武器輸入の拡大、安保条約の一部改定、武器輸出三原則の見直しというのはレガシーではないと思います。これはルーティンの充実です。

 日中関係はどうでしょうか。田中氏は日中国交を回復しています。付き合いはなかったのですが、2018年は日中平和友好条約締結40周年なので、安倍氏は北京を訪ねました。習近平氏は、さすがに作り笑いをしていましたけれども、新聞記事をずっと洗うと実質的に何もないのです。だから、中国の人は非常にがっかりしています。

 やはり、隣の超大国なのでこれでいいのかという問題があります。本当に心と心が行き交うということは、空海の時代にはできていたので、あり得ると思うのです。福田氏は非常に信頼されており、田中氏は井戸を...

スキマ時間でも、ながら学びでも
第一人者による講義を1話10分でお届け
さっそく始めてみる
「政治と経済」でまず見るべき講義シリーズ
本当によくわかる経済学史(1)経済学史の概観
経済学史の基礎知識…大きな流れをいかに理解すべきか
柿埜真吾
クーデターの条件~台湾を事例に考える(1)クーデターとは何か
台湾でクーデターは起きるのか?想定シナリオとその可能性
上杉勇司
財政問題の本質を考える(1)「国の借金」の歴史と内訳
いつから日本は慢性的な借金依存の財政体質になったのか
岡本薫明
日本の財政政策の効果を評価する(1)「高齢化」による効果の低下
高齢化で財政政策の有効性が低下…財政乗数に与える影響
宮本弘曉
戦争とディール~米露外交とロシア・ウクライナ戦争の行方
「武器商人」となったアメリカ…ディール至上主義は失敗!?
東秀敏
戦争と暗殺~米国内戦の予兆と構造転換(1)内戦と組織動乱の構造
カーク暗殺事件、戦争省、ユダヤ問題…米国内戦構造が逆転
東秀敏

人気の講義ランキングTOP10
豊臣兄弟~秀吉と秀長の実像に迫る(序)時代考証が語る『豊臣兄弟!』の魅力
2026年大河ドラマ『豊臣兄弟!』秀吉と秀長の実像に迫る
黒田基樹
戦略的資本主義と日本~アメリカの復活に学ぶ5つの提言
戦略的資本主義とは?日本再生へアメリカに学ぶ5つの提言
片瀬裕文
「次世代地熱発電」の可能性~地熱革命が拓く未来
地熱革命が世界を変える――次世代地熱の可能性に迫る
片瀬裕文
「進化」への誤解…本当は何か?(2)「進化論」対「創造論」
「進化論」対「創造論」…アリストテレスの目的論とは?
長谷川眞理子
逆境に対峙する哲学(1)日常性が「破れ」て思考が始まる
逆境にどう対峙するか…西洋哲学×東洋哲学で問う知的ライブ
津崎良典
定年後の人生を設計する(1)定年後の不安と「黄金の15年」
不安な定年後を人生の「黄金の15年」に変えるポイント
楠木新
新しい循環文明への道(1)採掘文明から循環文明へ
2026年頭所感~循環文明の「三つの柱」…いよいよ実現へ
小宮山宏
生成AI「Round 2」への向き合い方(1)生成AI導入の現在地
生成AIの利活用に格差…世界の導入事情と日本の現状
渡辺宣彦
何回説明しても伝わらない問題と認知科学(1)「スキーマ」問題と認知の仕組み
なぜ「何回説明しても伝わらない」のか?鍵は認知の仕組み
今井むつみ
葛飾北斎と応為~その生涯と作品(1)北斎の画狂人生と名作への進化
葛飾北斎と応為…画狂の親娘はいかに傑作へと進化したか
堀口茉純