2019年激変する世界と日本の針路
この講義シリーズは第2話まで
登録不要無料視聴できます!
第1話へ
▶ この講義を再生
この講義の続きはもちろん、
5,000本以上の動画を好きなだけ見られる。
スキマ時間に“一流の教養”が身につく
まずは72時間¥0で体験
(会員の方に広告は表示されません)
オリンピック後に日本経済は崩壊する可能性がある
2019年激変する世界と日本の針路(14)世界恐慌のリスク要因
島田晴雄(慶應義塾大学名誉教授/テンミニッツ・アカデミー副座長)
世界経済は成熟して、今後景気は下降していくという。日本経済も東京オリンピック以降、下降していくことは間違いないだろう。今、世界には世界恐慌のトリガーが5つある。現在ではリーマンショックの時と異なり国際協調の動きがないため極めて危険だ、と島田氏は警鐘を鳴らす。(2019年1月28日開催島田塾会長講演「激変する世界と日本の針路」より、全14話中第14話)
時間:11分00秒
収録日:2019年1月28日
追加日:2019年5月21日
カテゴリー:
≪全文≫

●世界経済は成熟し景気下降に


 最後は、世界経済の展望と課題についてです。どういうことかというと総括展望です。今、長期景気が終焉しつつあります。アメリカは10年以上続きました。この夏まで続くとアメリカは歴史上最大の景気になります。日本は、すでにこの1月で日本史上最長の景気になりました。

 ですが長期景気ですから、成熟するのです。成熟とはどういうことでしょうか。経済は、労働力や資本があって動くわけですが、需要がずっと続いてそれを使い切ると労働力が不足してきます。今、現に起きています。日本でも、アメリカでも、ヨーロッパでも、ものすごく労働力不足です。特に日米は非常に不足しています。

 それから、資産、お金が余っていますから、高騰します。それから、経営者がもうそろそろ終わりかなって思い出すと期待成長率が下がってくるのです。リーマンショックが終わってしばらくは、さあこれからだ、といって期待成長率が上がっていたので、一気に上がったということがあります。今はどの経営者に聞いても、これから一気に上がるとは、なかなか言わないと思います。

 したがって少し下がってきます。そうすると、これでは投資が起きません。労働力不足と資産高騰と投資不足で、この景気下降は本物になります。景気が後退するかどうかというのは少し分かりません。だから、緩やかにいけば、つまりソフトランディングで、世界経済は3パーセントぐらいで成長すると言っていますけど、0.5パーセントぐらい下がってなんとかいくでしょう。

 ただしハードランディングすると、とんでもないことが起きるのです。リーマンショックの時がそうでした。さらに悲観的な人は、2019年の夏にクラッシュが起きる、と言っている人もいます。それが、いつ起きてもおかしくないのが、今の状況です。


●オリンピック後に日本経済は崩壊する可能性がある


 日本の場合、オリンピックが終わると、さまざまなことが終わってしまっているので、物価はどっと下がります。1964年の東京オリンピックの時は本当に下がりました。そこに至るまでずっと日本は財政規律をもって赤字国債を一切出さなかったのに、オリンピックで新幹線と高速道路をつくった後ですから、一気に落ちました。とうとう赤字国債を出して、それが今日の日本の財政問題になっているのです。

 今回はそれほどひどくないでしょうが、まず、...

スキマ時間でも、ながら学びでも
第一人者による講義を1話10分でお届け
さっそく始めてみる
(会員の方に広告は表示されません)
「政治と経済」でまず見るべき講義シリーズ
日本の財政政策の効果を評価する(1)「高齢化」による効果の低下
高齢化で財政政策の有効性が低下…財政乗数に与える影響
宮本弘曉
戦争と平和の国際政治(1)「合理性の罠」とインテリジェンス
国際政治の要諦は戦略とインテリジェンス
小原雅博
財政問題の本質を考える(1)「国の借金」の歴史と内訳
いつから日本は慢性的な借金依存の財政体質になったのか
岡本薫明
過激化した米国~MAGA内戦と民主党の逆襲(1)米国の過激化とそのプロセス
トランプ政権と過激化した米国…MAGA内戦、DSAの台頭
東秀敏
デジタル全体主義を哲学的に考える(1)デジタル全体主義とは何か
20世紀型の全体主義とは違う現代の「デジタル全体主義」
中島隆博
戦略的資本主義と日本~アメリカの復活に学ぶ5つの提言
戦略的資本主義とは?日本再生へアメリカに学ぶ5つの提言
片瀬裕文

人気の講義ランキングTOP10
編集部ラジオ2026(6)賴住光子先生ラフカディオ・ハーン論
ラフカディオ・ハーン『怪談』と『神国日本』の深い秘密
テンミニッツ・アカデミー編集部
印象派の解体と最後の印象派展(5)ポスト印象派の台頭
ゴーガン、ルドン、スーラ、ゴッホ…ポスト印象派の時代へ
安井裕雄
墨子に学ぶ「防衛」の神髄(1)非攻と兼愛
『墨子』に記された「優れた国家防衛のためのヒント」
田口佳史
『孫子』を読む:地形篇(1)六地形の戦略を学ぶ
ベトナム戦争でホー・チ・ミンが学んだ『孫子』地形篇とは
田口佳史
変化する日本株式市場とPEファンド(3)米国型への転換を迫られる日本企業
いまアクティビストの動きは?…進む「米国化」の現状
百瀬裕規
AI時代と人間の再定義(6)道徳の起源から考えるAIと感情の問題
道徳の起源は理性か感情か?…AI時代に必要な思考の身体性
中島隆博
新撰組と幕末日本の「真実」(4)江戸の剣術道場が流行した背景
剣術三大流派の道場主も農民出身?…剣術道場の意外な真実
堀口茉純
「Fukushima50」の真実…その素顔と誇り(1)なぜ日本人は突入できたのか?
福島第一原発事故…日本の危機と闘った吉田昌郎と現場の人々
門田隆将
豊臣兄弟~秀吉と秀長の実像に迫る(7)領国経営と秀長の統治能力
想像以上に有能――領民に慕われた秀長のリーダーシップ
黒田基樹
大谷翔平の育て方・育ち方(7)不可能を可能にする力
「てっぺん」を目指したい――不可能を可能にする秘密とは
桑原晃弥