ハンガリー訪問に学ぶ
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ハンガリー…ソ連支配下の社会主義国という悲惨な歴史
ハンガリー訪問に学ぶ(1)ハンガリーの歴史と現在
島田晴雄(慶應義塾大学名誉教授/テンミニッツ・アカデミー副座長)
ハンガリーのことを学んでいると、「ハンガリーがいかにEUにがんじがらめに縛られているかがよくわかり分かります」と、慶應義塾大学名誉教授・島田晴雄氏は言う。なぜ島田氏はハンガリーに訪問することになったのか。ハンガリーはどのようなところだったのか。島田氏が大いに語るハンガリー訪問記。(2016年9月6日開催島田塾第138回勉強会島田晴雄会長講演「ハンガリーCEU訪問とGBHSについて」より、全2話中第1話)
時間:15分31秒
収録日:2016年9月6日
追加日:2016年10月17日
≪全文≫

●CEUのハンガリー訪問プログラムが実現した


 「ハンガリー訪問プログラム」についてお話ししたいと思います。これは島田村塾の第2期生がほとんど全員参加した大きなプロジェクトで、20人ぐらいのグループで行きました。

 なぜハンガリーなのかというと、ブダペストにCentral European University(CEU、中央ヨーロッパ大学)という大学があるのです。誰が創ったかというとジョージ・ソロスさんです。彼はハンガリー出身で、アメリカに逃れた後、大変な実業家になりましたが、この方の強い思いと莫大な資金がCEU創設につながりました。

 ハンガリーやポーランドなどの約20カ国をCentral and Eastern Europe(CEE、中東欧)と呼びますが、CEEはもともとヨーロッパの中心で、ヨーロッパで最も輝かしい権勢を誇った時代がありました。ところが現在のヨーロッパの中心はドイツ、フランス、イギリスなどで、西側が圧倒的に栄えています。それで、ソロスさんは地盤沈下しているCEEに頑張ってもらいたいと、祖国ハンガリーに立派な大学をつくり、熱心に活動に参加しているのです。

 そのCEUに野村舞衣さん(在ハンガリー中欧大学経営大学院グローバル戦略連携マネージャー)という希有な日本人研究者がいます。この野村さんが島田村塾と親しくなられて、2年くらい前から「島田村塾もCEUのプログラムに参加しませんか」と言って、昨年は何と二度もCEUの校長先生を島田村塾に連れて来られたのです。校長先生は、ホーウィッチさんというアメリカ人です。

 この写真はハンガリーのブダペストの街です。古く立派な建物が多いのです。遠くに見えるのがブダ地区の王宮です。ブダペストにはブダ地区とペスト地区があり、真ん中にドナウ川が流れています。私は25年ほど前ですが、ベルリンの壁が落ちた後に一度訪ねたことがあります。本当に美しい都市で目を奪われた記憶がありますが、25年ほど経って行ってみても、何も変わっていませんでした。私はパリに20数回行っていますが、パリよりブダペストの方がずっときれいだと思います。この日はたまたま曇りなのでぱっとしませんが、後で美しい晴れた日の景色を何度もお見せします。

 ジョージ・ソロスさんが高く評価しているアメリカ人のメル・ホーウィッチさんは、ハーバード大学で大変有名だった方ですが、島田村塾をすっかり気に入ってくださり、ぜひ来てほしいと言わ...

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