米国史から日本が学ぶべきもの
この講義シリーズは第2話まで
登録不要無料視聴できます!
第1話へ
▶ この講義を再生
この講義の続きはもちろん、
5,000本以上の動画を好きなだけ見られる。
スキマ時間に“一流の教養”が身につく
まずは72時間¥0で体験
(会員の方に広告は表示されません)
中国を新たな標的としたアメリカ帝国主義時代の始まり
米国史から日本が学ぶべきもの(3)産業革命と帝国主義の始まり
神藏孝之(公益財団法人松下幸之助記念志財団 理事 /松下政経塾塾長代理/テンミニッツ・アカデミー論説主幹)
南北戦争後のアメリカは、移民労働力を基盤に世界有数の工業国へと変貌する。この飛躍的な発展を可能にしたのは、アメリカ大陸の東部と西部を結ぶ大陸横断鉄道の開通であった。19世紀以降のアメリカは帝国主義段階へと入り、その領土を海外へと拡げていく。(全5話中第3話)
時間:8分32秒
収録日:2021年5月21日
追加日:2021年7月3日
カテゴリー:
≪全文≫

●南北戦争後の驚異的な経済発展


 1800年代は、南北戦争で一回大混乱しますが、南北戦争以前のアメリカと、それ以降のアメリカは全く別の国です。1897年にマッキンリーが出るまでの間に、アメリカは別の国になります。全く違う南部と北部が一つの国になっていきます。

 国力で見ると、工業生産では1894年にすでに世界一になっています。また、人口が一番分かりやすい。1860年にペリーが日本にやってきた頃のアメリカの人口は3100万人です。江戸時代の日本の人口は3000万人くらいなので、あまり変わりません。ところが、(アメリカは)工業化で一位になることによって、1900年には7600万人まで人口が増えます。ヨーロッパ、東欧、中国など、いろいろなところから移民が集まって、人口が一気に2.5倍弱ほどになっていきます。その結果として、今のマンハッタンの原型ができました。

 財閥に関しては、モルガン財閥、スタンダードオイル、カーネギー、そしてフォードができます。この時にアメリカの最初の財閥の原型ができたのです。ある種、GAFAが誕生してくるときに結構似ているかもしれません。

 ちなみに日本は、徳川家康が関ヶ原で勝って初めて、東日本と西日本が徳川幕府のもとで一つになっていきます。(一方、アメリカは)それをさらにスピードアップして強烈にすると、南北戦争後の40年間になります。ここでは別の国になっていて、これが二回目の大きい変容です。

 これは、南北戦争前のプランテーションの様子と、この時代のことを書いた黒人奴隷のアンクルトムの物語です。南北戦争後のセントラルパシフィック鉄道によって大陸横断鉄道が3つでき、スタンダードオイルができ、マンハッタンの写真にあるようなビルが出来上がってきます。そして、フォードの工場はあっという間に1000万台ほどつくってしまいます。マンハッタンの橋にはアメリカの原型が見えます。

 原敬はなぜ私費で周遊したかったのでしょうか。自分(個人)の金で2億円ものお金を使って、半年間見に行ったのでしょうか。彼は、フォードの工場やマンハッタンの建設風景、そしてGEのラインを見たかったのです。その国の政治家に会いたかったわけではありません。大使館経由でいくと、お仕着せの政治家連中(との面会)の日程をどんどん組まれますが、彼にとっ...

スキマ時間でも、ながら学びでも
第一人者による講義を1話10分でお届け
さっそく始めてみる
(会員の方に広告は表示されません)
「政治と経済」でまず見るべき講義シリーズ
半導体から見る明日の世界(1)世界的な半導体不足と日本の可能性
なぜ世界の半導体不足は起きた?台湾TSMCと日本復活への鍵
島田晴雄
デジタル全体主義を哲学的に考える(1)デジタル全体主義とは何か
20世紀型の全体主義とは違う現代の「デジタル全体主義」
中島隆博
日本を復活させる国家戦略(1)戦後の復興戦略と日本経済の凋落
「所得倍増」はなぜ成功したか…日本経済の回復のヒント
島田晴雄
AI大格差~最新研究による仕事と給料の未来(1)最新研究から見えてくる未来像
AI大格差…なぜ日本の雇用環境では「ショックが大きい」のか?
宮本弘曉
プーチンのロシア―その思想と戦略―(1)プーチン政治の特徴
ロシア皇帝のように悪者を叱る人…プーチンの思想と歴史観
山添博史
民主主義の本質(1)近代民主主義とキリスト教
なぜ民主主義が「最善」か…法の支配とキリスト教的背景
橋爪大三郎

人気の講義ランキングTOP10
仏教とキリスト教が照らし出す日本の宗教(1)神とは何か、そして天皇とは?
日本と世界の「神と信仰」の違いは?…そして天皇の大切な役割
橋爪大三郎
編集部ラジオ2026(30)AI時代の企業と道徳
【10minで考える】CPO(最高哲学責任者)…AI時代に必須の哲学とは
テンミニッツ・アカデミー編集部
AI時代にリベラルアーツがなぜ必要か(2)大規模言語モデルが孕む問題
AIは頭のないオウム?…AIがAIを引用する世界に創造性はあるか?
橋爪大三郎
小澤開作と満洲事変・日中戦争(1)少年時代の苦労と五族協和の夢
満洲で「五族協和」に命を懸けた小澤征爾の父・小澤開作
小澤俊夫
資本主義の再定義…哲学で考える(1)アダム・スミスの「市場と感情」
資本主義を哲学する…まずアダム・スミスの見えざる手と道徳感情論
中島隆博
徳川将軍と江戸幕府~井伊直弼編(1)桜田門外の変と井伊直弼の人物像
「桜田門外の変」の謎…井伊直弼の警護に問題はなかったのか
山内昌之
中国春秋戦国時代と始皇帝(序)映画『キングダム』の中国史監修
中国古代史の真実と『キングダム』…史実がわかれば物語はもっと面白い
鶴間和幸
中国史概説~『皇帝たちの中国』を読む(1)なぜ「中国史はつまらない」のか?
驚きの中国史~「中国史はつまらない」という通説の裏の波乱の真実
宮脇淳子
日本人が知らない自由主義の歴史~前編(1)そもそも「自由主義」とは何か
消極的自由と積極的自由?…なぜ自由主義がわかりづらいか
柿埜真吾
「進化」への誤解…本当は何か?(1)進化の意味と生物学としての歴史
実は生物の「進化」とは「物事が良くなる」ことではない
長谷川眞理子