アゼルバイジャン訪問に学ぶ
この講義は登録不要で無料視聴できます!
▶ 無料視聴する
次の動画も登録不要で無料視聴できます!
ナゴルノ・カラバフ問題―アゼルバイジャン最大の問題
第2話へ進む
アゼルバイジャンの歴史を知れば、ロシアの悪行に気付く
アゼルバイジャン訪問に学ぶ(1)大国との位置関係とその歴史的経緯
島田晴雄(慶應義塾大学名誉教授/テンミニッツ・アカデミー副座長)
北にロシア、西にトルコ、南にイランと、歴史的大国に囲まれた人口900万人の小国、アゼルバイジャン。3年前から始まった島田村塾で、この国を訪れることとなった島田晴雄氏。果たしてその訳は。また、この国の歴史から見えてきたこととは。(2014年10月2日開催島田塾第117回勉強会島田晴雄塾長講演より、全4話中第1話目)
時間:10分42秒
収録日:2014年10月2日
追加日:2015年7月6日
≪全文≫

●アゼルバイジャンはロシアの南西に位置する小国


 アゼルバイジャンはどこにあるか、知っていますか? ほとんどの人は知らないですよね。しかし、ロシアはどこにあるか、知っていますよね。アゼルバイジャンは、ロシアの真ん中より少し南西に位置する国です。ロシアの真ん中より南はウズベキスタン、トルクメニスタンという中央アジアの国ですが、それより少し西側です。その隣の隣がウクライナです。ウクライナはほとんどヨーロッパなのです。キエフはヨーロッパの町と自他ともに認めていますので、いろいろな問題が起きるのです。

 アゼルバイジャンはその中間で、小さい国です。人口900万人で、四国ぐらいの面積です。


●ソリューションの時代、世界の歴史、文化などの熟知で信頼を築く


 なぜそんな所に行くことになったのかということですが、これは、島田村塾という塾があって、今日も皆さんが参加されていますけれど、島田村塾を3年前に始めて、1期生が卒業しまして、ものすごくよかったのです。今2期目に入りました。

 島田村塾は、次のような目論見でつくられている塾なのです。私は、皆さんと一緒にノアの方舟をつくっているつもりです。なぜかというと、先ほど「日本は持続性がないかもしれませんよ」と言いましたでしょう。今の日本がやっているような、閉鎖的な日本人の日本人による日本人のための国ということを続けていたら、日本は本当にこれから静かに行き詰ってしまうと思います。しかし、日本にはすてきな人がたくさんいますので、そんな人たちを行き詰らせたくないというのが私の思いです。

 ではどうすればいいのかというと、こういうことなのです。日本は、人口が減りますから、どんどんとマーケットが小さくなっていきます。マーケットが小さくなると、日本の国内で仕事をしている企業は営業利益が減りますので、借金しても返せなくなります。あるいは、投資を受けられなくなります。営業利益が増えなければ、駄目なのです。借金を返せないですから。

 そして、どんどん高齢化します。高齢化の社会的費用は、年金も介護も何もかもすごく高いのです。今、国民負担率は、社会保障と税金を合わせ平均して40パーセントです。高齢者の人口比率は25パーセントです。あと30年もすると、人口比率は40パーセントになります。その頃の国民負担率は72、3パーセントだと言われて...

スキマ時間でも、ながら学びでも
第一人者による講義を1話10分でお届け
さっそく始めてみる
(会員の方に広告は表示されません)
「政治と経済」でまず見るべき講義シリーズ
習近平中国の真実…米中関係・台湾問題(1)習近平の歴史的特徴とは?
一強独裁=1人独裁の光と影…「強い中国」への動機と限界
垂秀夫
ハーディングとトランプ~100年前の米大統領選を読む(1)米国第一主義の台頭
1920年のアメリカファースト…ハーディング大統領の勝利
東秀敏
資産運用の思考法…経済や市場の動きをどう読むか
市場予測のポイント…短期・中期・長期の視点と歴史的洞察
養田功一郎
危機のデモクラシー…公共哲学から考える(1)ポピュリズムの台頭と社会の分断化
デモクラシーは大丈夫か…ポピュリズムの「反多元性」問題
齋藤純一
政治思想史の古典『法の精神』と『社会契約論』を学ぶ(1)二人の思想家
モンテスキューとルソー…二人の思想家の共通の敵とは?
川出良枝
日本を復活させる国家戦略(1)戦後の復興戦略と日本経済の凋落
「所得倍増」はなぜ成功したか…日本経済の回復のヒント
島田晴雄

人気の講義ランキングTOP10
編集部ラジオ2026(39)上野誠先生の万葉集講義と現代
【10min解説】万葉集に学ぶ「公務員倫理法」の大失敗?
テンミニッツ・アカデミー編集部
ロシア人の見る「ロシアの歴史」(6)ピョートル大帝の宗教改革
王座に乗った革命家・ピョートル大帝の「宗教改革」と、ソビエト時代のロシア正教の「弾圧」と「利用」の実情
上月豊久
「良き対話」とは?――哲学から考える(1)対話とは何か――会話・説教との違い
「良き対話」のヒントを哲学から考える…「対話」の大前提とは、そして「会話」「説教」「場回し」とは何が違うのか?
納富信留
『「甘え」の構造』と現代日本(1)「甘え」のインパクト
「甘え」は現代においてダメなものなのか…名著『「甘え」の構造』への2種類の誤解とは?
與那覇潤
『源氏物語』を味わう(3)形容詞からの楽しみ方
美しい形容詞の使い分け…『源氏物語』の表現を味わう
林望
「満洲」から考える日本とアジア(9)アヘンの実態と満洲開発
満洲国の開発とアヘン問題…アヘンが資金源となったのは事実だが「同時代の世界」と比較せねば真実はつかめない
宮脇淳子
大統領に告ぐ…硫黄島からの手紙の真実(2)翻訳に込めた日米の架け橋への夢
アメリカ人の心を震わせた20歳の日系二世・三上弘文の翻訳
門田隆将
なぜ働いていると本が読めなくなるのか問答(1)読書と教養からみた日本の近現代史
『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』で追う近現代史
三宅香帆
デジタル全体主義を哲学的に考える(1)デジタル全体主義とは何か
20世紀型の全体主義とは違う現代の「デジタル全体主義」
中島隆博
『万葉集』と律令社会~官僚の心得と歌宴(1)国守・大伴家持と地方社会の日常
『万葉集』でわかる奈良時代の貴族と地方豪族の関係と日常…歌人・大伴家持の歌に秘められた国守時代の苦労話
上野誠