アゼルバイジャン訪問に学ぶ
この講義シリーズの第1話
登録不要無料視聴できます!
第1話へ
▶ この講義を再生
この講義の続きはもちろん、
5,000本以上の動画を好きなだけ見られる。
スキマ時間に“一流の教養”が身につく
まずは72時間¥0で体験
(会員の方に広告は表示されません)
ナゴルノ・カラバフ問題―アゼルバイジャン最大の問題
アゼルバイジャン訪問に学ぶ(2)ボリシェヴィキ革命とナゴルノ・カラバフ問題
島田晴雄(慶應義塾大学名誉教授/テンミニッツ・アカデミー副座長)
アゼルバイジャンの現代史を語る上で重要な1918年。この年、ボリシェヴィキ革命により帝政ロシアが倒れ、アゼルバイジャンの歴史は大きく動き出す。その後、最大の問題となるナゴルノ・カラバフ問題が発生。カラバフ地方をめぐり、アゼルバイジャンとアルメニアが対立。やがて紛争は戦争へと発展していく。(2014年10月2日開催島田塾第117回勉強会島田晴雄塾長講演より、全4話中第2話目)
時間:11分42秒
収録日:2014年10月2日
追加日:2015年7月9日
≪全文≫

●ボリシェヴィキ革命で帝政ロシアを倒したレーニンがドイツと異例の講和


 現代史はこういうことになっています。やはり1918年がとても重要です。1918年は第一次世界大戦の終わり頃で、ボリシェヴィキ革命が起きた年です。レーニンが帝政ロシアを倒したのです。これにアゼルバイジャンの民族主義者たちは「獰猛なロシアが倒れたぞ」と歓呼して、アゼルバイジャン人民共和国の独立宣言をするのですね。

 ところが、これに私はすごく関心があるのですが、長く続かないのです。ボリシェヴィキ革命は、1917年の10月革命のことで帝政ロシアを倒すのですが、ボリシェヴィキを率いていたレーニンはもともとユダヤ人だという説もあるのです。そのレーニンが、ロシアの支配体制を確立したと宣言するのです。

 国民は第一次世界大戦で疲弊していて、厭戦気分で嫌になったことが一つの理由で帝政ロシアが倒れたのですが、それに悪乗りしたのがレーニンです。この時、何が起きるかというと、ドイツと講和条約を結ぼうとするのです。そうすると、ロシアは連合国側ですから、イギリス、フランス、その他の国々に「何をやっているのだ、お前は」と憎まれることになったのです。しかし、ロシアは、共産党が万国平和という信じられないポリシーを打ち出していくのです。他の国は戦争中なのに気でも狂ったのかと思うのですが、ドイツは乗るのです。領土を変えないことを約束するのですが、それは嘘で、それに乗ったドイツは領土を取られてしまうのです。イギリス、フランス、アメリカはそれを見ていて、「ロシアがそういうことをするなら」とロシアに皆進駐するのです。なんと日本まで進駐します。かの有名なシベリア出兵ですね。チェコスロバキアまでロシアに進出するのです。


●武力でアゼルバイジャンを征服したロシア、バクーにソビエト政府を樹立


 一方、ロシアですが、農業生産がストップしているので、国の中は満身創痍になっているはずなのですね。そこで、ボロボロに弱っているロシアがどういうことをしたかというと、これがよく分からなくて、私はアゼルバイジャンでロシア研究をしている大使館の人にもさんざん質問したのです。すると、こういうことです。レニングラードに権力が集中していたソビエトのリーダー・レーニンが、「アゼルバイジャンは生意気だから、赤軍に対し、アゼルバイジャンに行け」と言うの...

スキマ時間でも、ながら学びでも
第一人者による講義を1話10分でお届け
さっそく始めてみる
(会員の方に広告は表示されません)
「政治と経済」でまず見るべき講義シリーズ
衰退途上国ニッポン~その急所と勝機(1)安いニッポンと急性インフレ
世界で一人負け…「安い国」日本と急性インフレの現実
宮本弘曉
インフレの行方…歴史から将来を予測する(1)インフレの具体像を探る
270年の物価の歴史に学べ…急激な物価上昇期の特徴と教訓
養田功一郎
習近平中国の真実…米中関係・台湾問題(1)習近平の歴史的特徴とは?
一強独裁=1人独裁の光と影…「強い中国」への動機と限界
垂秀夫
戦争とディール~米露外交とロシア・ウクライナ戦争の行方
「武器商人」となったアメリカ…ディール至上主義は失敗!?
東秀敏
国際地域研究へのいざない(1)地域研究の意味とイスラエル研究
なぜ経済学で軽視されてきた「地域研究」が最高の学問なのか
島田晴雄
戦略的資本主義と日本~アメリカの復活に学ぶ5つの提言
戦略的資本主義とは?日本再生へアメリカに学ぶ5つの提言
片瀬裕文

人気の講義ランキングTOP10
イラン戦争とトランプ大統領の戦争指導(1)米軍式戦略リーダーシップによる評価
イラン戦争…トランプ大統領の戦争指導のどこが問題なのか?
東秀敏
小澤開作と満洲事変・日中戦争(1)少年時代の苦労と五族協和の夢
満洲で「五族協和」に命を懸けた小澤征爾の父・小澤開作
小澤俊夫
教養としての「ユダヤ人の歴史とユダヤ教」(5)キリスト教と反ユダヤ思想
ユダヤ人迫害を生んだ「権力者・ユダヤ人・民衆」の三者関係
鶴見太郎
編集部ラジオ2026(10)ユダヤ人特集~鶴見太郎先生
【10min解説】鶴見太郎先生《教養としてのユダヤ人の歴史》
テンミニッツ・アカデミー編集部
ラフカディオ・ハーン『神国日本』を読む(7)日本の倫理こそ未来の理想
他人の幸福実現に喜びを見出す日本の道徳こそ未来の理想だ
賴住光子
ソニー流「人的資本経営と新規事業」成功論(4)新規事業成功のポイント
新規ビジネスの立ち上げ方、伸ばし方、見切り方の具体例
水野道訓
ユダヤ神話の基本を知る
ユダヤ教の神話…天地創造、モーセの十戒、死後の世界
鎌田東二
新撰組と幕末日本の「真実」(序)『ちるらん 新撰組鎮魂歌』の魅力と史実の絶妙さ
新撰組と『ちるらん 新撰組鎮魂歌』…群像劇としての魅力の源泉に迫る!
堀口茉純
これからの社会・経済の構造変化(4)日本企業の課題と組織改革の壁
日本の場合、トップダウンよりボトムアップで変えるべき?
柳川範之
これから必要な人材と人材教育とは?(1)人手の供給不足とマクロ経済への影響
ごく一部の人手不足が「致命的」になる…Oリング・セオリー
柳川範之