Qanonとは何か?
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清教徒的なキリスト教原理主義がわからないと理解できない
Qanonとは何か?(3)Qanonとアメリカ史のディープな関係
東秀敏(米国大統領制兼議会制研究所(CSPC)上級フェロー)
 実は、Qanonのような「陰謀論」は、アメリカ史においては特別なものではないという。そもそも、独立戦争への機運が高まったのも、「英国王ジョージ3世がアメリカ植民地の入植者全員を奴隷にしようとしている」というフェイクニュースがきっかけとなった部分もある。

 また、アメリカ史の流れを見るうえで、押さえておきたいのが「大覚醒(信仰のリバイバル期間)」である。これまで、第一次大覚醒(1730年代~1750年代)、第二次大覚醒(1800年代~1830年代)、第三次大覚醒(1880年代~1900年代)、第四次大覚醒(1960年代~1970年代)と続いてきたが、今回が第5次大覚醒だという。つまり、清教徒的なキリスト教原理主義がわからないと理解できない部分も多いのだ。また、この動きは「トランプ大統領vsエスタブリッシュ」という構造に対応している。

 さらに、このQanonの動きは、「日米同盟」にも大きな悪影響を及ぼしかねないという。つまり、Qanonのような「もう一つのアメリカ」が台頭すると、「ジャップ野郎どもは気に食わない」などといった発想になりがたちだというのだ。では、このような動きに対して、日本はどのように評価し、どう向き合うべきなのか。

(※本講義は時事テーマで、より早い配信が望ましい内容ですので、講義テキストは配信せず、動画と資料レジュメのみを配信いたします)
時間:8分43秒
収録日:2020年10月7日
追加日:2020年10月18日
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