20世紀前半の日中関係~この歴史から何を学ぶか
この講義シリーズの第1話
登録不要無料視聴できます!
▶ 第1話を無料視聴する
閉じる
この講義の続きはもちろん、
5,000本以上の動画を好きなだけ見られる。
スキマ時間に“一流の教養”が身につく
まずは72時間¥0で体験
光緒帝の皇后とその前で跪いた太った老人が泣いていた
20世紀前半の日中関係~この歴史から何を学ぶか(2)
島田晴雄(慶應義塾大学名誉教授/テンミニッツ・アカデミー副座長)
本年2015年は戦後70年の節目の年。しかし、中国や韓国ではいまだに反日教育が行われ、日本においても特に現代史の教育の欠如は否めない。歴史認識という価値観以前に、事実理解のギャップに問題があると感じた島田晴雄氏が、このギャップを埋めるべく、20冊以上の文献に目を通してまとめ上げた20世紀前半の日中関係に関する大作講義。(2015年7月7日開催島田塾第126回勉強会島田晴雄会長講演「20世紀前半の日中関係:この歴史から何を学ぶか」より、全3話中第2話目)
時間:53分30秒
収録日:2015年7月7日
追加日:2015年8月6日
≪全文≫
Ⅳ(第3幕)満蒙権益と清帝国の終焉
1 満州権益から満蒙権益へ
―日本が満州においてロシアから継承した権益の中心は、旅順・大連の租借権(1923年まで)、と東清鉄道南部支線(長春←→旅順・大連)の経営権

 旅順・大連は1906年8月、これを「関東州」と名付け、関東都督を設置。11月には、南満州鉄道(満鉄)を設立、鉄道以外にも多くの事業。その総裁に後藤新平を任命

―アメリカは門戸開放を謳って当初、日本に好意的。しかし日本の対応はそれほど開放的ではなく、アメリカは次第に日本の満州政策は門戸開放原則に反するとの見方強まる

―それを最も歓迎したのが清国。奉天・巡撫総督 唐紹儀は、アメリカの鉄道資本などの導入によって日本による満州の勢力圏化を阻止しようとした

―一方、アメリカ本土では1906年より日本人移民排斥問題が顕在化しており、T.ルーズベルト大統領は日本の膨張のはけ口として日本の満州政策を黙認する態度。ところが、1909年3月に就任したタフト大統領は国務省の極東政策すなわちアメリカ資本によって満鉄と並行して満州を南北に走る鉄道を建設して満鉄の独占利益を破ることを門戸開放の方法として主張。

―このアメリカの計画はロシアの満州権益を脅かすとしてロシアの反撥招く。ここに日露両国は共同してアメリカのドル外交に対抗。進んで1910年7月第二次日露協約で満州における両国の権益を相互に保障し合う約束

―やがてその領域は拡大。アメリカの性急かつやや拙劣な外交により、日本はやがて南満州全域、さらに東部内蒙古までを日本は勢力圏と見なすようになり、「満蒙権益」が叫ばれるようになった


2 辛亥革命と中華民国樹立

―一方、中国では、1908年11月14、15日。紫禁城では西太后と光緒帝が相次いで逝去。光緒帝の甥で、数え3歳の溥儀(宣統帝)が即位
―孫文は、1895年10月に広州で最初の武装蜂起、1900年10月恵州、1911年の黄花崗まで、のべ11回蜂起していずれも失敗。その孫文が辛亥革命で清帝国崩壊の引き金を弾いた
 その孫文について紹介

―辛亥革命で清朝を倒し、中華民国を樹立。「中国革命の父」、中華民国のみならず、大陸でも最近は「国父」と呼ばれる。中国では孫文より孫中山と呼ばれる

―清国広東省香山県翠享村(現中山市)の農家に、1866年11月12日、生まれる。ハワイに居た...

スキマ時間でも、ながら学びでも
第一人者による講義を1話10分でお届け
さっそく始めてみる
「歴史と社会」でまず見るべき講義シリーズ
「武士の誕生」の真実(1)10世紀の東アジア情勢と「王朝国家」
「王朝国家」と「武士」が誕生した理由は大唐帝国の解体
関幸彦
豊臣政権に学ぶ「リーダーと補佐役」の関係(1)話し上手な天下人
織田信長と豊臣秀吉の関係…信長が評価した二つの才覚とは
小和田哲男
最初の日本列島人~3万年前の航海(1)日本への移住 3つのルート
最初の日本列島人はいつ、どうやって日本に渡ってきたのか
海部陽介
ローマ史に学ぶ戦略思考~ローマ史講座Ⅳ(1)古代の持つ意義と重み
一神教もアルファベットも貨幣も全て古代に生まれた
本村凌二
ローマ史と江戸史で読み解く国家の盛衰(1)父祖の遺風
なぜ「父祖の遺風」がローマと江戸に共通する価値観なのか
本村凌二
天下人・織田信長の実像に迫る(1)戦国時代の日本のすがた
近年の研究で変わってきた織田信長の実像
柴裕之

人気の講義ランキングTOP10
エネルギーと医学から考える空海が拓く未来(1)サイバー・フィジカル融合と心身一如
なぜ空海が現代社会に重要か――新しい社会の創造のために
鎌田東二
歴史の探り方、活かし方(6)江戸時代の藩校レベルを分析
史料読解法…江戸時代の「全国の藩校ランキング」を探る
中村彰彦
熟睡できる環境・習慣とは(2)酒、コーヒー、ブルーライトは悪者か
ブルーライトは悪者か?近年分かった「第3の眼」との関係
西野精治
何回説明しても伝わらない問題と認知科学(1)「スキーマ」問題と認知の仕組み
なぜ「何回説明しても伝わらない」のか?鍵は認知の仕組み
今井むつみ
編集部ラジオ2025(29)歴史作家の舞台裏を学べる
歴史作家・中村彰彦先生に学ぶ歴史の探り方、活かし方
テンミニッツ・アカデミー編集部
内側から見たアメリカと日本(6)日本企業の敗因は二つのオウンゴール
日本企業が世界のビジネスに乗り遅れた要因はオウンゴール
島田晴雄
戦争と暗殺~米国内戦の予兆と構造転換(3)未解決のユダヤ問題
「白人vsユダヤ人」という未解決問題とトランプ政権の行方
東秀敏
習近平中国の真実…米中関係・台湾問題(7)不動産暴落と企業倒産の内実
不動産暴落、大企業倒産危機…中国経済の苦境の実態とは?
垂秀夫
徳と仏教の人生論(1)経営者の条件と50年間悩み続けた命題
宇宙の理法――松下幸之助からの命題が50年後に解けた理由
田口佳史
習近平―その政治の「核心」とは何か?(1)習近平政権の特徴
習近平への権力集中…習近平思想と中国の夢と強国強軍
小原雅博