おもしろき『法華経』の世界
この講義シリーズは第2話まで
登録不要無料視聴できます!
第1話へ
▶ この講義を再生
この講義の続きはもちろん、
5,000本以上の動画を好きなだけ見られる。
スキマ時間に“一流の教養”が身につく
まずは72時間¥0で体験
(会員の方に広告は表示されません)
SF的予言…おまえは将来、ブッダになり世界を救済していく
おもしろき『法華経』の世界(4)スペース・ファンタジーと『法華経』
鎌田東二(京都大学名誉教授)
「法華経はSFだ」が鎌田氏の持論だが、今回はSF映画の名作2本『2001年宇宙の旅』と『スター・ウォーズ』と『法華経』とを比較して考えていく。特に、鎌田氏が若き日に観た『2001年宇宙の旅』終盤に登場するスターチャイルドは、鎌田氏の『法華経』体験とも濃密に共通するという。『2001年宇宙の旅』の木星探査のスペクタクルやボーマン船長の変容は、「永遠のブッダ=久遠実成の本仏」の救済ビジョンとも重なっていく。(全10話中第4話)
※インタビュアー:川上達史(テンミニッツTV編集長)
時間:9分39秒
収録日:2025年1月27日
追加日:2025年5月25日
カテゴリー:
≪全文≫

●『2001年宇宙の旅』のスペクタクルと『法華経』の救済


鎌田 『2001年(宇宙)の旅』のラストシーンに、スターチャイルドというのがあるじゃないですか。

―― 映画ですね。

鎌田 ボーマン船長が、木星の中にグーッと引き込まれていく。レインボーのカラーの中をガーッと色彩が…。ああいうふうに『法華経』が見えてきたわけです。

 だから私は、あのボーマン船長のディスカバリー号のように「法華経木星」の中にダーッと引き込まれていったのです。本当にそうです。

―― では、本当に実体知というか、イメージの中に入ったということなのですね。

鎌田 そうです。もう『法華経』のパノラマです。そうすると、『法華経』があの木星探査のようなスペクタクルとして絵巻のように見えてきました。

 私は、『2001年宇宙の旅』はSF映画の最高傑作で、映画としても最高傑作だと思っています。私は17歳のときから観に行っていますが、一番感動したのは高校受験に失敗した後、最初にテアトル東京で観たときです。あれが私に決定的な影響を及ぼした。「地球が青島だ」と思ったのはそのときで、地球という水の惑星に向けてスターチャイルドが進行していく。あのスターチャイルドが1億人ぐらいいて、地球に向かって集団でダーッと突進していくようなイメージでしょうか。

―― それが法華経の具体的な(ビジョンですね)。

鎌田 ボーマン船長のような人が何億人もいるというテーマで、そのボーマン船長が変容し、姿を変えて化身するわけです。そして、スターチャイルドになっていくわけです。過去の記憶や未来の記憶など、いろいろなものが変わってスターチャイルドに変容していく。

 まさに法華経は、そういう『2001年宇宙の旅』と重なる未来ビジョンを描いている。まさに未来なのです。

 「授記」という言葉が、『法華経』の上巻「授記本」にあります。巻3の第5が「薬草喩品」で、第6が「授記品」になります。「授記」とは何かというと「予言する」ということですが、現実的には何を予言したかというと、「おまえは将来においてブッダになる」という予言なのです。

―― なるほど。

鎌田 未来予言をしていくわけです。「ブッダになって、そして救済していくよ」と。その最初のほうに弥勒菩薩が出てきます。弥勒菩薩については、後に弥勒下生信仰というものが生まれて、56億7000万年後に人々を救済する...

スキマ時間でも、ながら学びでも
第一人者による講義を1話10分でお届け
さっそく始めてみる
(会員の方に広告は表示されません)
「哲学と生き方」でまず見るべき講義シリーズ
日本人が知らない自由主義の歴史~前編(1)そもそも「自由主義」とは何か
消極的自由と積極的自由?…なぜ自由主義がわかりづらいか
柿埜真吾
おもしろき『法華経』の世界(1)法華経はSFだ!
法華経はSFだ!…心を元気にしてくれる法華経入門
鎌田東二
インド神話の基本を知る(1)インドの特性と神話の成り立ち
インド神話…『リグ・ヴェーダ』『マハーバーラタ』の壮絶な物語
鎌田東二
プラトンの哲学を読む(1)対話篇という形式の哲学
ヨーロッパ哲学の伝統はプラトン哲学の脚注だ
納富信留
「ホメロス叙事詩」を読むために(1)ホメロスを読む
2700年前のホメロスの叙事詩が感動を与え続ける理由
納富信留
プラトン『ソクラテスの弁明』を読む(1)真実の創作
プラトンの『ソクラテスの弁明』は謎多き作品
納富信留

人気の講義ランキングTOP10
仏教とキリスト教が照らし出す日本の宗教(1)神とは何か、そして天皇とは?
日本と世界の「神と信仰」の違いは?…そして天皇の大切な役割
橋爪大三郎
徳川将軍と江戸幕府~井伊直弼編(1)桜田門外の変と井伊直弼の人物像
「桜田門外の変」の謎…井伊直弼の警護に問題はなかったのか
山内昌之
編集部ラジオ2026(28)自由喪失の危機に考えるハイエク-1
斎藤幸平氏に物申す…自由喪失の危機に読みたい自由主義の近現代史
テンミニッツ・アカデミー編集部
中国春秋戦国時代と始皇帝(序)映画『キングダム』の中国史監修
中国古代史の真実と『キングダム』…史実がわかれば物語はもっと面白い
鶴間和幸
資本主義の再定義…哲学で考える(1)アダム・スミスの「市場と感情」
資本主義を哲学する…まずアダム・スミスの見えざる手と道徳感情論
中島隆博
昭和の名将・根本博…台湾での恩義の戦い(5)1人の力で歴史を変えた男たち
大義にもとづく「個人の決断と行動」が歴史を動かす…名将の教訓
門田隆将
中国史概説~『皇帝たちの中国』を読む(1)なぜ「中国史はつまらない」のか?
驚きの中国史~「中国史はつまらない」という通説の裏の波乱の真実
宮脇淳子
AI大格差~最新研究による仕事と給料の未来(1)最新研究から見えてくる未来像
AI大格差…なぜ日本の雇用環境では「ショックが大きい」のか?
宮本弘曉
教養としての「ユダヤ人の歴史とユダヤ教」(1)ユダヤ人とは誰のことか
ユダヤ人とは?なぜ差別?お金持ち?…『ユダヤ人の歴史』に学ぶ
鶴見太郎
AI時代にリベラルアーツがなぜ必要か(1)AIに置き換わる仕事と人間がやる仕事
AI時代にリベラルアーツがなぜ必要か…人間がやるべきこととは?
橋爪大三郎