政治・国際
【Anti-globalism】
グローバリズムに反対する主張、運動、傾向などを指す呼称。「反グローバリゼーション」とも言う。必ずしも統一された思想ではなく、グローバル資本主義に反対する様々な社会運動を包括した呼び名である。
【Brexit】
”イギリスのEU離脱”を意味する言葉で、「British(イギリス)」と「Exit(離脱)」を組み合わせた造語。イギリスは、2016年6月23日の国民投票でEU離脱支持が過半数を占め、EU離脱が現実のものとなった。2017年3月までに、イギリスがEUに離脱を正式に通知した場合、EUは2018年10月までに離脱についてイギリス政府と最終合意することを目指すという。
【Duterte】
フィリピン共和国第16代大統領ロドリゴ・ドゥテルテ氏のこと。同国ダバオ市で長年、市長職を勤めた後、2016年6月に大統領に就任した。麻薬犯罪撲滅のための厳しい姿勢や、アメリカ・オバマ大統領に対する侮辱発言など、その言動で広く知られるようになった。同年10月に来日し、安倍首相との首脳会談も行われた。
金融・経済
【Helicopter Money】
ヘリコプターから現金をばらまくように、政府や中央銀行が市中に大量の貨幣を供給する政策のことを指す。該当するのは中央銀行による国債の引き受けや政府紙幣の発行など。1976年にノーベル経済学賞を受賞したアメリカの経済学者ミルトン フリードマン氏が、著書『貨幣の悪戯』の中で用いた寓話がもとになっている。
ビジネス・経営
【Fintech】
金融を示す「ファイナンス(Finance)」と技術を示す「テクノロジー(Technology)」を組み合わせた造語。ITの活用によって金融や経済の世界にもたらされるイノベーションのことを指し、スマホやAIなどの最新技術によるサービスを提供する企業をフィンテックベンチャー企業と呼ぶことも。
【Internet of Things】
Internet of Thingsの略で「モノのインターネット」という意味。コンピュータなどの情報・通信機器だけでなく、世の中に存在する様々なモノにセンサーなどの通信機能を付け、インターネットを通じて相互通信することにより、モノの情報を把握・収集、あるいは制御などを行うこと。
社会
【Diversity】
多様な人材を積極的に活用しようという考え方のこと。 もとは、社会的マイノリティの就業機会拡大を意図して使われることが多かったが、現在は性別や人種の違いに限らず、年齢、性格、学歴、価値観などの多様性を受け入れ、広く人材を活用することで生産性を高めようとするマネジメントについていう。
医療
【shared decision making(SDM) 】
患者や家族の意向や状況を鑑みて、医療上の意思決定に参加させること。インフォームド・コンセントよりも患者の自己決定権が強くなった概念。医療者が行う処置や処方がシンプルな場合は必要ないが、複数の選択肢があったり、治療の中に不確実性があるとき、また慢性疾患などでは治療方針が患者の価値観によって大きく変わるので使用が望ましいとされている。
科学技術
【deep learning】
多層構造のニューラルネットワーク(ディープニューラルネットワーク)を用いた機械学習のこと。深層学習ともいう。莫大な計算資源を用意し、ニューラルネットワークの規模を拡大し、ヘテロジニアスなニューラルネットを構築する必要があるが、汎用人工知能の実現が期待されている。
歴史
【abdication of life】
2016年7月13日のNHKのニュースで“天皇陛下が天皇の位を生前に皇太子さまに譲る「生前退位」の意向を宮内庁の関係者に示されていることが分かった”と報じ、話題となった言葉。8月8日には、「象徴としてのお務めについての天皇陛下のおことば」がビデオメッセージにて公表され、今上天皇の生前退位の意向がにじむ内容として各メディアが一斉に取り上げた。
