編集長が語る!講義の見どころ
老後の「健康」を守るために今すぐやるべきこととは?/小川純人先生【テンミニッツ・アカデミー】
2026/10/05
いつもありがとうございます。テンミニッツ・アカデミー編集長の川上達史です。
誰しもある程度の年齢に達すれば、いくつかの健康不安を抱えることが多いものですが、なんだかんだいっても、自分の健康を守れるのは「自分」次第です。
「健康の大切さは失ってはじめて気づくもの」とよく言いますが、それはまったく普遍の真理といえましょう。
そして「これまで健康のために何もできていなかった」としても、それをいま振り返って後悔してもどうしようもありません。何かを始めようとする場合、「いま、ここから始める」のが「最速のタイミング」であることは間違いのないことです。
では、何に気をつけて、どのようにすべきなのか。
ここで気をつけなければならないのは、特に「老年期の健康」を考える場合、分解主義的に「認知症」「高血圧」「関節疾患」「衰弱」など個々別々に考えるよりも、「全体を俯瞰して総合的に考える」べきだということです。
とはいえ、「総合的に考える」といっても、容易いことではありません。そのためには「何がどうなっているのか」「どのように連関しているのか」などについて、正しく知る必要があります。
今回は、そのために最適な小川純人先生(東京大学大学院医学系研究科老年病学教授)の講義を紹介いたします。小川先生は「老年病学」がご専門で、現在、東京大学医学部附属病院認知症センター長もお務めでいらっしゃいます。
今回の講義を学べば、「老年病学」の全体像と最新事情をしっかりと知ることができます。資料や図版もたくさん交えてご解説いただいていますので、とてもわかりやすい講義でもあります。
まさに、自分の未来を守るために「必見」の講義といえましょう。
◆小川純人先生:高齢者のフレイル・認知症とその予防対策(全6話)
(1)老年病科と高齢者の疾患・病態の特徴
頻尿、低栄養、転倒、誤嚥、フレイル…増える老年症候群と高齢者の疾患・病態の特徴
https://10mtv.jp/pc/content/detail.php?movie_id=6372&referer=push_mm_rcm1
今回の講義の全体像を知るべく、まずは各話のタイトルを記します。
1. 頻尿、低栄養、転倒、誤嚥、フレイル…増える老年症候群と高齢者の疾患・病態の特徴
2. “マッチョな老衰”はいない!?若い頃からいかに骨格筋肉量を蓄えるかが健康長寿の鍵
3. 「孤食」が危ない…独身男性の一人の食事はうつのリスク2倍以上に
4. その物忘れ、認知症かも…加齢による物忘れとの違いと一番大事なこと
5. 認知症予防にはどんな食事がいいのか?鍵はビタミンDの充足
6. フレイル・サイクルは回り出したら抜けられない!?負のスパイラルへの対処法
それぞれに、とても具体的なご解説をいただいていることが、よくわかるかと思います。
まず第1話で小川先生は「平均寿命」と「健康寿命」の差を見てみると、だいたい男性が9年くらい、女性が12年くらいである事実をご紹介くださいます。つまり、「日常生活を送るうえで、健康的な問題が伴う」状態、つまり何らかの介護を要する期間が、平均的にはそのくらい続くということです。
では、「介護・支援が必要となった原因の割合」はどのようなものか。小川先生は「認知症=17.6%」「脳血管疾患=16.1%」「高齢による衰弱(フレイル)=12.8%」「骨折・転倒=12.5%」「関節疾患=10.8%」以下続く……という円グラフのデータを示します。
そのうえで、こうおっしゃるのです。
《この円グラフを見ますと、1つ1つの病気を手当てすることも大事なのですけれど、やはり高齢者はいろいろな病気を持つということですから、それに対しては横串を通すといいますか、俯瞰してみる、つまり包括的な、全人的なケア、アプローチも大事になってくるということです》
つまり、若いうちは1つの病気が治ればそれで社会復帰ということになることが多いわけですが、高齢になれば「Multimorbidity(マルチモビディティ:多疾患併存)」で複数の病気を持ち、「Polypharmacy(ポリファーマシー:多剤併用)」で薬の数も増える。しかも個々人の身体の状況次第で、薬の効き方や症状の出方も大きく異なるので、単純に処方できるものでもありません。
さらに「老年症候群」が増加することも「一丁目一番地」で大事なことだといいます。代表的な老年症候群は、転倒、誤嚥(ごえん)、低栄養、頻尿、フレイル、褥瘡(じょくそう)……などなど、いわゆる「歳のせいじゃないの?」と片付けられてしまうような症候を指します
そのような全体像をふまえたうえで、疾患の評価(一般的評価)に加えて、
1)身の回りの動作の自立
2)家庭での生活手段の自立
3)物忘れ、認知症の程度
4)行動異常の程度
5)抑うつなど気分障害、意欲
6)家族の介護能力、介護負担
7)在宅環境
などを総合的に評価し(高齢者総合機能評価=CGA)、個人の生活、個別性を重視したケアを選択することが大切なのです。
では、どのようにしていくか。
それについては、ぜひ講義本編をご覧ください。
講義のなかで、様々なデータを挙げながら、先に挙げた講義のタイトルのとおり、
「若い頃からいかに骨格筋肉量を蓄えるかが健康長寿の鍵」
「『孤食』が危ない…独身男性の一人の食事はうつのリスク2倍以上に」
「その物忘れ、認知症かも…加齢による物忘れとの違いと一番大事なこと」
「認知症予防にはどんな食事がいいのか?」
など、具体的な対処法も教えてくださいます。たとえば、次のようなことを聞くと、まさに多くのことを考えさせられます
《わが国3万7,000人の高齢者を対象とするデータでは、男性が孤食を3年間続けると、うつになるリスクが2.7倍に上がる。一方、女性は同居の家族がいなくて孤食を続けても、全然、うつには影響がなかった》
このような興味深いデータやエピソードが満載のこの講義。学ぶか学ばないかで、自分の未来が大きく変わってくるはずです。ぜひご覧ください。
(※アドレス再掲)
◆小川純人先生:高齢者のフレイル・認知症とその予防対策(1)
https://10mtv.jp/pc/content/detail.php?movie_id=6372&referer=push_mm_rcm2
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