「帰郷」「愛だけが…」…浮かび上がってくる純粋な魂と愛
逆遠近法の美術論(7)八反田友則氏の絵を鑑賞する-2
「帰郷」は逆遠近法の代表的作品の一つで、磔刑で死んだキリストが神のもとへ帰る姿を表している。ここから浮かび上がるのは、子どもの純真さである。絵の中のいろいろな色が子どもの食べるお菓子のようでもあり、キリストの魂...
収録日:2022/08/30
追加日:2023/04/21
人生の苦難を経たオデュッセウスと妻の再会に込められた問い
「ホメロス叙事詩」を読むために(6)帰郷する人間ーその2
オデュッセウスとペネロペイアの再会は、英雄よりも妻の知略が目立つ場面に仕立てられている。神々や人々に騙され、裏切られてきたペネロペイアは、そう簡単に目の前の男を夫と認めるわけにはいかなかったからだ。妻は夫と二人...
収録日:2020/07/03
追加日:2020/10/25
行方不明だったオデュッセウスの帰郷に待ち受けるドラマとは
「ホメロス叙事詩」を読むために(6)帰郷する人間ーその1
トロイア戦争とその後の漂流を合わせて20年間も家を後にしていた英雄オデュッセウス。その帰郷は「帰ってきたぞ」「お帰りなさい」と単純には進まない。長年の領主不在の間に、その地位と妻を狙う求婚者たちが彼の屋敷に住み込...
収録日:2020/07/03
追加日:2020/10/18
佐賀の乱で「斬首・梟首」にされた江藤新平の凄惨な最期
明治維新から学ぶもの~改革への道(16)佐賀・江藤の反乱と台湾交渉
明治六年政変の後、内務省が新設され、大久保利通が初代内務卿に就任した直後に、「佐賀の乱」が起こる。前参議・江藤新平を首謀者にまつりあげたこの内乱に、大久保は司法・警察・軍の三権全権を行使する。下野した西郷隆盛周...
収録日:2018/11/13
追加日:2019/05/04
西郷隆盛を盟主とした士族の反乱「西南戦争」
明治維新から学ぶもの~改革への道(17)西南戦争と西郷の最期
明治維新後、日本にとっては最大級の内戦となった「西南戦争」。西郷隆盛を盟主とした士族の反乱は、どのように起こっていくのか。実は当の本人である西郷と政府の大久保利通の二人だけが、最後までこの成り行きを信じられなか...
収録日:2018/11/13
追加日:2019/05/04
バルチック艦隊激破以来、競争率が大幅にアップした職場
本当のことがわかる昭和史《3》社稷を念ふ心なし――五・一五事件への道(10)派閥意識が少なかった「薩の海軍」
明治時代に海軍大将になった人は、皇族は別として14人中13人が薩摩出身、海軍中将も72人のうち29人が薩摩の出身者で、当時の海軍は「薩の海軍」といわれるほど薩摩閥の全盛時代だった。しかし、薩摩の人たちには、派閥...
収録日:2014/12/22
追加日:2015/08/27
ピケティに物申す! 戦前の日本が現在と大きく異なる点
本当のことがわかる昭和史《6》人種差別を打破せんと日本人は奮い立った(9)なぜ「ガッツ」のない人間ができるのか
ガッツを考えるときに、一つだけ違いを踏まえておいたほうがいい点がある。それは、戦前の日本が現在と大きく異なる点の一つとして、農村もしくは地方の裕福な家から偉い人が出ているケースが少なくなった、ということだ。上智...
収録日:2015/02/02
追加日:2015/09/17
シリア内戦で生まれた国外難民400万人
シリア難民問題(1)クルディ少年の悲劇
ヨーロッパ国境に難民が押し寄せている。イスラム国(IS)の台頭などの影響を受け、シリアやイラクでは数百万人規模の人びとが国外退去を余儀なくされ、あるいは国内で避難民となっているのだ。とりわけクルド系シリア人、ア...
収録日:2015/09/16
追加日:2015/09/18