2022/05/03

「どこかでだれかが　きっと待っていてくれる～♪」（昭和の時代劇「木枯し紋次郎」主題歌より）ではないですが、テンミニッツTVで配信されている4500以上の講義はいずれも必ず「どこかでだれか」の学びになるエッセンスが詰まっております。

そこで今回は　昨年度（2021年度）以前に配信となった講義のなかから、新しい見方・考え方・捉え方を考える意味で改めて注目してほしい講義を「超発掘講義！」として3つ紹介いたします。

地球だけに存在するプレートテクトニクスの限界と可能性
沖野郷子（東京大学大気海洋研究所教授／理学博士）
https://10mtv.jp/pc/content/detail.php?movie_id=4015&referer=push_mm_rcm1

「学び」とは、入り口がどこにでもあるもの
貫成人（専修大学文学部教授）
https://10mtv.jp/pc/content/detail.php?movie_id=2138&referer=push_mm_rcm2

コロナ禍で注目されているデフォーの『ペストの記憶』とは
武田将明（東京大学総合文化研究科言語情報科学専攻准教授）
https://10mtv.jp/pc/content/detail.php?movie_id=3675&referer=push_mm_rcm3

沖野先生は「地球」の不思議・面白さについて、貫先生は「学びの入口」について、武田先生はコロナ禍のような正解のない問題について、それぞれの講義のなかで貴重なヒントとなるメッセージを伝えています。

もし「あっしには関わりのねえことでござんす」と感じたのなら、むしろそれこぞ新しい学びへの補助線となる講義です。ぜひ3つ続けてご視聴ください。


----------------------------------------
☆今週のひと言メッセージ
----------------------------------------

《「あの時代は徳川が栄えていて良かった」と理想とする時代、懐古する時代は、家斉の時代》

徳川が最も輝いていたのは、遊王と呼ばれた徳川家斉の時代
山内昌之（東京大学名誉教授／歴史学者／武蔵野大学国際総合研究所特任教授）
神藏孝之（松下幸之助記念志財団専務理事／松下政経塾副塾長）
https://10mtv.jp/pc/content/detail.php?movie_id=4336&referer=push_mm_hitokoto

彼について面白いのは、『徳川実記』という正史の中で「遊王」という表現を使われていることです。

これは実に本質を捉えているけれども、この「遊王」を必ずしも悪い意味で捉えていないのが面白いところです。幕末に徳川慶喜で徳川が瓦解しますが、瓦解した人間たちが振り返って「ああ、あの時代は徳川が栄えていて良かった」と理想とする時代、懐古する時代は、家斉の時代なのです。「あの時期は徳川が輝いていた」というのです。

----------------------------------------
今週の人気講義
----------------------------------------

エフが京都！？ウクライナの歴史にみる日本との違い
山添博史（防衛研究所地域研究部主任研究官）
https://10mtv.jp/pc/content/detail.php?movie_id=4430&referer=push_mm_rank

第二次世界大戦をソ連から見る意味はどこにあるのか
福井義高（青山学院大学 大学院国際マネジメント研究科 教授）
https://10mtv.jp/pc/content/detail.php?movie_id=4410&referer=push_mm_rank

10分でわかる「スティーブ・ジョブズ」
桑原晃弥（経済・経営ジャーナリスト）
https://10mtv.jp/pc/content/detail.php?movie_id=4439&referer=push_mm_rank

仏教の根本は真理を覚ること、真理を覚るとは仏になること
橋爪大三郎（社会学者／東京工業大学名誉教授／大学院大学至善館教授）
https://10mtv.jp/pc/content/detail.php?movie_id=4442&referer=push_mm_rank

CO2排出削減へ技術革新の二本柱は「EVと水素」
小原雅博（東京大学名誉教授）
https://10mtv.jp/pc/content/detail.php?movie_id=4435&referer=push_mm_rank


----------------------------------------
編集後記
----------------------------------------

皆さま、今回のメルマガ、いかがでしたか。

さて、今回冒頭で紹介した「超発掘講義！」企画は、4月19日配信のメルマガの編集後記で紹介したものから発展させた内容です（そのときに取り上げたのは今回再び紹介しました武田先生の講義です）。

改めてお伝えしますと、きっかけは本屋大賞の発掘部門の「超発掘本！」でした。

https://www.hontai.or.jp/find/vote2022.html

「超発掘本！」は〈洋の東西、ジャンル、さらに刊行の新旧を問わず、書店員が「売りたい」と思った本、常日頃から思っている本を推薦〉するということで、毎年大賞が発表されるのですが、この企画に共感しましたので、テンミニッツTVでも「超発掘本！」ならぬ「超発掘講義！」はどうだろうかと考えまして、今回企画した次第です。

もちろんこのほかにもまだまだ観て頂きたい「超発掘講義！」はたくさんあります。いずれまた改めてご紹介したいと思います。ご期待ください。