大人の学び~発展しつづける人生のために
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好奇心はコントロールが効かない…遊びの重要な条件とは
大人の学び~発展しつづける人生のために(2)熟達と遊び~好奇心から始まる学び
アンラーンには二通りの活用方法があるという。大きく方向転換するためのものと、今自分が集中していることから一旦視線を外すことで世界を広げるためのものの二通りである。一方、人の学びの構造として、為末氏は著書『熟達論』で扱った「遊」から始まる5つの段階について解説する。いずれも鍵となるのは、最初が好奇心という点である。(2024年2月18日開催「大人の学びフェス」基調講演「発展しつづける人生のために」より、全6話中第2話)
※インタビュアー:川上達史(テンミニッツTV編集長)
※収録時の事情により、一部動画内に揺れが生じている箇所がございます。ご了承ください。
時間:12分05秒
収録日:2024年2月18日
追加日:2024年7月15日
≪全文≫

●好きなことがあるなら、アンラーンしなくていい


―― (前回の)お話をうかがってまいりまして、「アンラーン」という考え方は確かにそうだろうとうなずくところがあります。しかしながら、では自分自身ができるのかどうかを振り返ると、もしかするとそこは意外に難しいかもしれませんね。

 学びの話でいうと、例えば歴史好きで、どうしても歴史的なことを見てしまうところがある。そのため、「好きこそものの上手なれ」という形で、ずっとそれに関連する好きな本を読んできた、というような方もいるかもしれません。

 仕事でいっても、例えば自分は経理畑でやってきた(ということで)、経理の仕事でずっときて、ここまで突き詰めたので、「究めたいです」というような方もあると思います。知らず知らずにそう思ってしまうものを、どうアンラーンすればいいのか。ここのところは、いかがですか。

為末 その話については、ちょっと私が先に(答えて)いいですか。好きなことがあるのなら、アンラーンは全然しなくていいと思うのです。それでそのまま最後まで行ってしまったら幸せではないですか。つまり、アンラーンは「しなければいけない」というものではなく、「今がいいのなら、いいではないですか」という感じです。

 ところが、やはり時代も変わるし、自分自身も年齢を重ねていくことで不具合が生じたりする。むしろ積み重ねのトレーニングをすればするほど自分が窮屈になって、息苦しさや生きにくさを感じたり、または仕事上のスキルがうまくいかない、そういうときに、そこからさらに「積もう」とすると、もっと苦しくなるので、そういうときはアンラーンではないか、という感じで考えています。

 なので、好きなことがあるのなら絶対アンラーンしないほうがいいと私は思っているし、それはそれでそのまま残したらいいと思うのですが、そうではない部分で苦労することがあったときに、「どうアンラーンするか」ということだと思います。そんな感じでしょうか。だって(柳川先生は)経済学が好きで、ずっと続けられていますものね。


●方向転換と「寄り道」――二つのアンラーン


柳川 そこは、ある種の方向転換のためのアンラーンの場合と、もっと大きな話、例えば私が経済学者ではなく、別の学問の専門家になろうと思うためのアンラーンの話(がある)。それと、私が経済学者として生きていく上で行...

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