2022/09/27

いつもありがとうございます。テンミニッツTV編集長の川上達史です。
台風が立て続けに襲来しましたが、皆さまご無事にお過ごしでしょうか。一方、着実に日々、秋の気配も色濃くなってきていることを感じます。

本日は、新搭載しました「使い方ガイド」について紹介した本日配信の編集部ラジオと、企業などで注目を集めている「心理的安全性」について青島未佳先生に解説いただいた講座を紹介いたします。


■（1）編集部ラジオ《2022年9月27日（火）： 便利な機能の紹介！「使い方ガイド」》

この9月13日より、「使い方ガイド」のページを公開しています。テンミニッツTVのトップページで案内しておりますので、ご覧になった方もいらっしゃることと思います。

これまでテンミニッツTVでは、サイト上で機能紹介をするコーナーがありませんでした。そのため、どのような機能があるのか、ご存じいただけていない部分も多かったように思います。その点、まことに至らぬことであり、恐縮至極に存じております。

今回、どのような機能があるのか、一覧＆図解で解説させていただきました。これまで長らくお使いいただいてきた方も、最近、ご入会いただいた方も、ぜひ一度ご覧いただければ幸甚です。

どのように見るか？　見どころは？　などは編集部ラジオで紹介しておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

https://10mtv.jp/pc/content/detail.php?movie_id=4641&referer=push_mm_rcm1


■(2) なぜ今「心理的安全性」が注目されているのか（青島未佳先生）

「心理的安全性」という言葉をお聞きになったことがおありでしょうか。

この言葉が有名になったのは、Googleが2016年に公表した社内実験からだといわれます。Googleでは、約180のチームについて、成果の高いチームと低いチームの違いを調査したのです。

当初は、構成員によって違いが出るのではないかと考えられましたが、データで証明できません。さらに250項目にわたる詳細な調査を行なったものの、確証が得られませんでした。

そこで見つけたのが、ハーバード大学のエイミー・C・エドモンドソン教授の「psychological safety（心理的安全性）」の論文でした。この「心理的安全性」についての仮説で実験を行なったところ、それがもっともチームのパフォーマンスに効いていたことがわかったというのです。

はたして、どのようなことなのでしょうか。本日は、青島未佳先生（一般社団法人チーム力開発研究所理事）の「心理的安全性」講座を紹介いたしましょう。

◆青島未佳：チームパフォーマンスを高める心理的安全性（全7話）
（1）心理的安全性が注目される理由
なぜ今「心理的安全性」なのか、注目を集める背景に迫る
https://10mtv.jp/pc/content/detail.php?movie_id=4551&referer=push_mm_rcm3

「心理的安全性」とはどのような考え方なのでしょうか。青島先生は、第2話で次のように説明くださいます。

《心理的安全性とは、「対人的なリスクのある行動を取っても、このチームは安全もしくは安心とみんなが信じている状態」です。

対人的なリスクのある行動とは、「率直な意見を述べる」「質問をする」「間違いを指摘する」「自分の間違いを認める」「新しいアイデアを提案する」「支援を求める」などだと考えられています。

こういった行動をしたときにも、チームから疎外されたり馬鹿にされたりしないと自然に感じているチームのことを、「心理的安全性が高いチーム」といっているのです》

なぜ、このようなことが必要なのでしょうか。その背景は、第1話で解説されます。簡単に紹介すると、以下のようになります。

現在は先の読めない「VUCAの時代」であり、このような時代には、リーダーが強権的に引っ張っていくチーム運営では対応しきれません（「VUCA」とは、「変動性（Volatility）」、「不確実性（Uncertainty）」、「複雑性（Complexity）」、「不透明性（Ambiguity）」の頭文字）。

だからこそ、チーム運営には多様性をもって、いろいろな人の知恵を結集していくことが重要になります。

リー・フレミング氏の研究でも、「参加者の多様性が低いところでは、イノベーションの価値は中庸に落ち着きがちになる。多様性が高い場合は、重要でないイノベーションも多くなるが、ブレークスルーを起こすようなイノベーションが生まれる可能性が高くなる」ということが明らかにされているといわれます（第1話）。

そして、「多様性のある組織」でチームの成果を上げるためには、「インクルージョンの風土（そのチームに個人が受け入れられ、個々のスキルや強みが発揮されている風土）」が必須であり、そのために「心理的安全性」が重要だということになるのです。

青島先生は、チームパフォーマンスを上げるためには、次の「5つの取り組み」が必要だとおっしゃいます。

・リーダーシップ
・コミュニケーション
・目標共有とフィードバック
・相互協力
・チーム学習

これらの項目のいずれにも「心理的安全性」が大きく働くことは容易に想像できますが、青島先生はとりわけ「チーム学習」の促進に効果が上がるとおっしゃいます。

では、「心理的安全性」を阻害するのは、どのようなものなのでしょうか。

青島先生は第3話で、「5つの不安」を指摘します。

・無知＝こんなことも知らないのか？と思われる不安
・無能＝こんなこともできないのか？と思われる不安
・ネガティブ＝気難しく一緒に仕事をしづらいと思われる不安
・邪魔する人＝空気を読まない人だと思われる不安
・自己顕示欲が強い＝でしゃばりだと思われる不安

それぞれの詳細については、ぜひ講義本編をご覧ください。

さらに青島先生は、対人不安が高い組織が引き起こした事例をご紹介くださり、「心理的安全性」に対する誤解の数々をご指摘くださいます。そして、心理的に安全なチーム風土をつくるためのポイントや、リーダーのあり方を具体的にご教示くださるのです。

多様性がますます重要になるこれからの時代に、いかなる考え方が必要になるのかについて、多くの気づきが得られる講座です。ぜひご覧ください。


（※アドレス再掲）
◆編集部ラジオ《2022年9月27日（火）： 便利な機能の紹介！「使い方ガイド」》
https://10mtv.jp/pc/content/detail.php?movie_id=4641&referer=push_mm_rcm2

◆青島未佳：チームパフォーマンスを高める心理的安全性（1）
https://10mtv.jp/pc/content/detail.php?movie_id=4551&referer=push_mm_rcm4


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☆今週のひと言メッセージ
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《国益と国際協調は二者択一ではありません》
https://10mtv.jp/pc/content/detail.php?movie_id=2790&referer=push_mm_hitokoto

日本外交の「王道」であるべき「開かれた国益」とは？
小原雅博（東京大学名誉教授）

国益と国際協調は二者択一ではありません。国益は国家の目標であって、国際協調はそれを実現する方法、外交姿勢なのです。国際協調は、一貫して戦後日本外交の基調であり続けています。国際協調による国益追求という「開かれた国益」が日本外交の「王道」なのです。


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今週の人気講義
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北条時政・牧の方が仕掛けた罠とは…畠山重忠の乱の背景
坂井孝一（創価大学文学部教授）
https://10mtv.jp/pc/content/detail.php?movie_id=4630&referer=push_mm_rank

「終身知創」が必要なのに…時代に逆行する日本人の実態
徳岡晃一郎（株式会社ライフシフト 代表取締役会長CEO／多摩大学大学院教授・学長特別補佐）
https://10mtv.jp/pc/content/detail.php?movie_id=4603&referer=push_mm_rank

大事なのはお金じゃない。常識の壁を突破するマスクの言葉
桑原晃弥（経済・経営ジャーナリスト）
https://10mtv.jp/pc/content/detail.php?movie_id=4596&referer=push_mm_rank

岸田内閣の「新しい資本主義」とは？その実態に迫る
島田晴雄（慶應義塾大学名誉教授）
https://10mtv.jp/pc/content/detail.php?movie_id=4625&referer=push_mm_rank

「理念」は言葉ではない、「挑戦」をしつづけることである
田村潤（元キリンビール株式会社代表取締役副社長）
https://10mtv.jp/pc/content/detail.php?movie_id=4589&referer=push_mm_rank


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編集後記
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皆さま、今回のメルマガ、いかがでしたか。編集部の加藤です。

さて冒頭、編集長の話にもありましたが、テンミニッツTVの使い方ガイド、ぜひご活用いただきたいと思います。

■テンミニッツTVの「使い方ガイド」
（スマホ版）
https://imagineer.edmode.com/sugotoku/new_page.php?hash=2fsYBb4et7&referer=push_mm_new_function

（PC版）
https://imagineer.edmode.com/sugotoku/new_page.php?hash=P88hFuUd7U&referer=push_mm_new_function

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