編集長が語る!講義の見どころ
ご意見募集!アンケート企画「地震対策」&キリスト教を知る/渡部玄一先生【テンミニッツTV】

2024/12/10

いつもありがとうございます。テンミニッツTV編集長の川上達史です。

早いもので、今年もすっかりクリスマスシーズン。電飾がきらびやかに輝き、町は独特の賑やかで温かい雰囲気に溢れています。

日本では、宗教行事というより、楽しい年中行事の一つとして受け止めていらっしゃる方も多いと思いますが、そんな12月に、キリスト教を学んでみてはいかがでしょうか。「西洋の本当のことは、キリスト教がわからなければわからない」と、よく指摘されます。異文化を深く理解するためにも、欠かせない教養の一つでしょう。

本日は、そもそもヨーロッパの「キリスト教社会」とはどのようなものだったかがよくわかる渡部玄一先生(チェロ奏者)の講義を紹介しますが、その前に、アンケート企画のお知らせとお願いです。

■アンケート企画「巨大地震への対策について考える」

2025年1月は、阪神・淡路大震災から30年、能登半島地震から1年となります。この機会に。テンミニッツTV会員の皆さまが、実際にどのような災害対策をしているかについて、アンケート企画でお聞きしたいと思います。

皆さま、どのような対策をされているのか。心がけていることは、どのようなことか。あるいは対策できていないのは、どのような点か。選択式で1分程度でお答えいただけますので、ぜひできていること、できていないことも含め、率直にアンケートにご協力いただければ幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。

https://pr.imgs.jp/r.php?RXbzVXKOtw

■本日の講義:キリスト教社会とはいかなるものか(渡部玄一先生)

多くの日本人にとってキリスト教は、「知っているようで知らない」ものかもしれません。しかし、「西洋の本当のことは、キリスト教がわからなければわからない」のも事実です。

とはいえ、日本人にとって「キリスト教社会」の内実を知ることは、けっして容易なことではありません。キリスト教を表面的に学んだだけではダメ。しっかりと人間関係の内部に入り込まないと、まったくといって良いほど見えてきません。

いうまでもなく、それはとても難しいことですが、そのリアルな姿を垣間見させてくれる名著があります。渡部昇一先生の『わが体験的キリスト教論』(ビジネス社)です。

本書はもともと、『ドイツ留学記(上・下)』(講談社現代新書)として1980年に発刊されたもののうち下巻の復刊です。しかし実はこの原稿は、渡部昇一先生が1955年から3年間、ドイツに留学した直後に書かれたものでした。

当時、渡部昇一先生は20代後半。後年、「鋭い観察と洞察で物事の本質を掴み取って、印象的なエピソードでわかりやすく描き出す力」を発揮した名評論の数々で知られることになる渡部先生が、戦後10年のドイツで体験したこと思索したことを克明に記録した名作体験記です。

本日は、その『わが体験的キリスト教論』をご長男の渡部玄一先生(チェロ奏者)にご解説いただいた講座を紹介します。実は渡部玄一先生は数多(あまた)ある父の本のなかで、この本がいちばん好きだとおっしゃいます。

◆渡部玄一:渡部昇一の「わが体験的キリスト教論」(全6話)
(1)古き良きキリスト教社会
古き良きヨーロッパのキリスト教社会が克明にわかる名著
https://10mtv.jp/pc/content/detail.php?movie_id=4218&referer=push_mm_rcm1

渡部昇一先生が留学した1955年当時のドイツには、ナチス時代の反省もあって色濃くキリスト教社会が残っていました。しかも渡部先生は、同盟国として第2次世界大戦を戦った日本から来た若き学徒であり、しかも上智大学に進んでカトリックに入信していたこともあって、およそ考えられぬほど温かく受け入れられます。

それゆえ渡部昇一先生は、当時のヨーロッパのキリスト教社会の内側深くまで入り込むことができました。しかも、渡部昇一先生がキリスト教に入信したばかりだったこともあり、好奇心をフル回転させて「キリスト教社会の本質」を体得しようとしていきます。

そこにどのような発見があったのか、それについて、本講座でも興味深い解説が続いていきます。

たとえば渡部昇一先生は、とあるプロテスタント団体が主宰した留学生を集めたイベントで、ある男性留学生が女性問題を起こしてしまった経緯を記しつつ、カトリックとプロテスタントの違いに迫っていきます。それぞれ「猿の神学、猫の神学」だというのですが、それはどういうことか?

また、日本の歴史教科書にも出てきた「免罪符」という言葉は、実は訳が違っていて、それではカトリックの教義は理解できないというのですが、その真の意味とは?

さらにドイツの戦後復興や、社会福祉の整備に、いかに教会が大きな役割を果たしていたのか?

それらについては、ぜひ講義本編をご覧ください。

また、講座の後半は、渡部玄一先生が読売日本交響楽団で活躍するチェロ奏者ということもあり、クラシックとキリスト教の関係についても語っていただいています。

カトリックの作曲家と、プロテスタントの作曲家の違いとは? また、当時のドイツの人口が半減したほど凄惨な殺戮が続いた30年戦争が終戦してから、たった50年ほど後にバッハの典雅な音楽が生まれてきた意味とは?……ここもとても興味深い内容です。

ヨーロッパ社会は、「国家」だけではできていません。国家の他に「キリスト教社会」が厳然とある。精神や道徳、慈善共助の部分はキリスト教社会が支え、その上に国家がある「2階建て」構造になっています。そのような社会のあり方が、よく理解できるようになる講座です。

西洋のあり方について、理解をグッと深めることができます。ぜひご覧ください。


(※アドレス再掲)
◆アンケート企画:巨大地震への対策について考える
https://pr.imgs.jp/r.php?RXbzVXKOtw

◆渡部玄一:渡部昇一の「わが体験的キリスト教論」(1)
https://10mtv.jp/pc/content/detail.php?movie_id=4218&referer=push_mm_rcm2


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編集部#tanka
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