編集長が語る!講義の見どころ
沈黙の臓器~膵臓(すいぞう)の病気と治療の基礎知識/糸井隆夫先生【テンミニッツTV】

2025/02/28

いつもありがとうございます。テンミニッツTV編集長の川上達史です。

本日は、「膵臓(すいぞう)」の病気と治療についてわかりやすくご解説いただいた講義をご紹介いたしますが、その前に……。

先日ご報告した、『テンミニッツTV講義録シリーズ』の特別販売ですが、ご注文が次の日曜日(3月2日)までとなります。この機会に、ぜひご活用ください。

◆4冊セット特別販売お報せページ
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◆編集部ラジオ2025(3) テンミニッツTV講義録ご紹介
『講義録』を手にすれば学びの喜びは幾倍にも!
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さて、膵臓(すいぞう)の病気と聞いて、何を思い浮かべるでしょうか? 

名前は聞いたことがあるけれど、という方も多いかもしれません。あるいは「沈黙の臓器」という言葉が頭に浮かぶ方もいらっしゃるでしょう。

たとえば膵がんになってしまっても、症状がなかなか出てこないので見つけづらく、見つかったときにはもう治りづらくて死亡率も高いともいわれます。実は年間4万人ぐらいの方が膵臓がん(膵がん)で亡くなっており、がんの死亡原因の第4位になってもいるのです。

そのような臓器であるからこそ、きちんとした知識を持っておくことがきわめて重要でしょう。

テンミニッツTVでは、糸井隆夫先生(東京医科大学病院消化器内科主任教授)に、膵臓の病気(とくに「膵がん」)とその治療について講義をいただきました。糸井先生は膵臓、胆嚢(たんのう)・胆道などの名医として名高い先生です。とてもわかりやすく膵臓について、また治療の最前線について教えてくださいました。

◆糸井隆夫:膵臓の病気~がんと治療の基礎知識(全2話)
(1)膵臓の役割と疾患
沈黙の臓器「膵臓」とは?2つの役割と疾患の種類
https://10mtv.jp/pc/content/detail.php?movie_id=5689&referer=push_mm_rcm1

まず、そもそも膵臓というのはどのような臓器なのでしょうか?

最初に糸井先生は、膵臓の「ぬいぐるみ」を使って、身体のどこにあるのかを教えてくださいます。案外、人体図などを見ても臓器の場所がわかりづらいことが多いものですが、このように具体的にお示しいただけると、イメージがよくつかめるもの。動画講義ならではといえるでしょう。

次にご解説いただくのが、膵臓の役割です。糸井先生は端的に次のようにおっしゃいます。

《アミラーゼとかリパーゼとか消化酵素を出すような外分泌というような役割と、インスリンという血糖値を下げるようなホルモンを出す内分泌を出す部分と、この2つの役割を持っております》

図も掲出しながら教えてくださいますので、その詳細は、ぜひ講義をご覧ください。

そして講義はさらに、膵臓の病気とその治療の解説へと進んでいきます。

膵臓の病気でも、たとえば急性膵炎などでは「お腹のやけど」といわれるくらい、のたうち回るような痛みにおそわれるそう。しかし慢性膵炎だと、最初のうちは「少しお腹がいたい、重い」という症状が出ることがあるものの、一定の時期を経ると痛みがなくなっていってしまうそうです。

ここで「治った」と思ってしまうと、かえって悪化をさせてしまいます。

さらに膵がんになると、痛みが出ない場合が多く、痛みが出たときにはもうかなり進行して、膵臓の周りの神経まで及んでいる場合がほとんどになります。

しかも、膵臓の不調を感じた場合でも、胃の痛みと間違えてしまうことが、お医者さんでもあるようです。胃の内視鏡だけして「大丈夫」といわれてしまうケースもあるとか。

まさに患者としても、膵臓の病気の可能性を知っておくことが必須であるゆえんでしょう。

第2話では、膵がんについてご解説いただきます。膵臓そのものも、とても見つけづらい臓器であることもあって、本当に膵がんは見つけづらいのだといいます。

だからこそ、「膵がんのリスクファクター」を知っておくことが、まず大事になります。

リスクファクターとは、たとえば「家族歴」、「遺伝性疾患」、糖尿病、肥満、慢性胃炎などの「合併疾患」、喫煙や大量飲酒などの「生活習慣」などです。その詳細は、ぜひ講義本編をご覧ください。

次に重要なのが血液でのがん検査や、腹部超音波検査などです。健康診断のオプションでついてくることも多いものですが、これは年齢に関係なく、積極的に選んだほうが良いものであり、早期発見のためには、最低1年に1回の検査を受けたほうがいいといいます。

そのうえで、では、実際に膵がんが疑われるような場合、どのように治療するのか。

実は、膵がんが見つかった段階で、30パーセントぐらいしか切除できないのだといいます。しかも膵がんは転移しやすいものでもあるそう。つまりそれだけ、早く見つけることが重要だということです。

しかし、治療法はこの10年でだいぶ変わってきているといいます。では、どのような治療法があるのか。そこはぜひ、第2話の後半をご覧ください。

「沈黙の臓器」といわれる膵臓だけに、とにもかくにも、まず知ることが重要だとつくづく痛感できる講義です。明日の自分のために、ぜひご覧ください。


(※アドレス再掲)
◆糸井隆夫:膵臓の病気~がんと治療の基礎知識(1)
https://10mtv.jp/pc/content/detail.php?movie_id=5689&referer=push_mm_rcm2


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https://10mtv.jp/pc/content/detail.php?movie_id=5670&referer=push_mm_tanka