編集長が語る!講義の見どころ
ラフカディオ・ハーン『怪談』と『神国日本』の深い秘密/編集部ラジオ【テンミニッツ・アカデミー】

2026/03/21

いつもありがとうございます。テンミニッツ・アカデミー編集長の川上達史です。

2025年秋から2026年春にかけて放送されてきたNHKの朝ドラ(連続テレビ小説)『ばけばけ』。いよいよ来週が、ドラマの最終週となります。

ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)さんをモデルとしたドラマで、何気ない日常や家族の人間関係の描写などがしみじみと胸に迫って、日本人的な空気感が醸し出されてくる、まことに秀逸な素晴らしい内容でした。

ドラマもいよいよ『怪談』執筆に向けて動いています。

しかし、その『怪談』と同時期に書かれたのが『神国日本――解明への一試論』でした(翻訳によっては『日本:一つの解明』というタイトルも)。

そして、実は当時、ハーンさんの本で一番売れた本こそ、この『神国日本』だったというのですが……。

今回の編集部ラジオでは、このラフカディオ・ハーンさんの遺著ともいえる『神国日本――解明への一試論』を頼住光子先生にご解説いただいた講義を紹介いたしました。

◆編集部ラジオ2026(6)頼住光子先生ラフカディオ・ハーン論
ラフカディオ・ハーン『怪談』と『神国日本』の深い秘密
https://10mtv.jp/pc/content/detail.php?movie_id=6191&referer=push_mm_rcm1

ラフカディオ・ハーンさんの著作といえば、やはり『怪談』が真っ先に挙がることでしょう。この『怪談』は1904年4月に出版された本でした。しかしハーンさんは、同年、1904年9月に心臓発作で亡くなります。そしてその同じ9月に発刊されたのが『神国日本』でした。

つまり、この2冊は、ハーンさんが亡くなる年に並んで発刊された本なのです。

『神国日本』はハーンさんがアメリカのコーネル大学での連続講義を依頼され、そのために準備した論考をまとめた本でした。ですから、内容は「日本倫理思想史」や「日本史概説」を、当時のアメリカ人にもわかりやすく説いたものになっています。

だからこそ現代の日本人の目にも、非常にわかりやすく、気づきの多い一冊なのですが、実はこの本を『怪談』と併せて読むと、日本がますます立体的に浮かび上がるのです。なぜなら、この両方の本が、「死者の目で見られている日本」「死者の世界の支配下にある日本」を主題として書いているからなのですが……。

また、ハーンさんが亡くなったのは、まさに日露戦争の真っ最中。大国ロシアを相手に、予想外の勝利を重ねていく日本に、大きな関心が高まった時期でもありました。そのときに発刊されてベストセラーとなった『神国日本』は、ある意味では、当時の諸国の人々の「日本のイメージ」を決定づける一冊だったともいえます。

さらにいえば、実は『神国日本』は、西洋人には「神さながらの倫理性」にさえ見える日本社会の「未来への可能性」と、その反面としての「恐るべき未来」をも予見している内容でもありました。

そして、この『神国日本』に書かれている内容は、明治時代とは違い、古き佳き日本からずいぶん遠くへきてしまった現代の日本人にも一面でまったく新鮮に、そして一面でまったく懐かしく響くのです。

それらがどのようなことかは、ぜひ編集部ラジオでお楽しみいただければ幸いです。

今回の編集部ラジオも、ぜひ講義視聴のご参考にご活用ください。


(※アドレス再掲)

◆編集部ラジオ2026(6)頼住光子先生ラフカディオ・ハーン論
ラフカディオ・ハーン『怪談』と『神国日本』の深い秘密
https://10mtv.jp/pc/content/detail.php?movie_id=6191&referer=push_mm_rcm2


(※今回の「編集部ラジオ」で紹介する講義)

◆頼住光子先生:ラフカディオ・ハーン『神国日本』を読む(全8話)
(序)『ばけばけ』と『神国日本』
ラフカディオ・ハーンの遺著『神国日本』の深い意義とは?

講義開始日は、2026年3月23日(月)0:00からです。ご期待ください。

※本文中の頼住光子先生の「頼」は、実際はいずれも旧字体です


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