イラン戦争とトランプ大統領の戦争指導
この講義は登録不要無料視聴できます!
▶ 無料視聴する
この講義の続きはもちろん、
5,000本以上の動画を好きなだけ見られる。
スキマ時間に“一流の教養”が身につく
まずは72時間¥0で体験
(会員の方に広告は表示されません)
イラン戦争…トランプ大統領の戦争指導のどこが問題なのか?
イラン戦争とトランプ大統領の戦争指導(1)米軍式戦略リーダーシップによる評価
東秀敏(米国大統領制兼議会制研究所(CSPC)上級フェロー)
2026年3月、イラン戦争の勃発によりトランプ大統領の真の資質が試されている。彼の決断力の裏には重大なリスクが潜むというが、それは何か。第1話では、米軍の参謀養成コースで重視される「戦略リーダーシップ」の枠組みを用いて、その8つの要素からトランプ大統領の戦争指導を評価する。(全3話中第1話)
時間:6分53秒
収録日:2026年3月16日
追加日:2026年4月16日
カテゴリー:
≪全文≫

●エピクテトスの予言とアメリカ史上理想的戦略リーダー


 本日もよろしくお願いします、東秀敏です。本日は、イラン戦争が正式に開始して現時点(2026年3月16日)でアメリカの(トランプ)大統領の戦争指導が垣間見える、いい機会でしたので、ここでイラン戦争とトランプ大統領の戦争指導を中心に見ていきます。トランプ大統領の戦略リーダーシップとはいかなるものか、そして今後の彼の任期にどういう影響を及ぼすのか、こういったことを見ていきたいと思います。

 古代ギリシャのエピクテトスというストア派の哲学者が「真の人間とは困難な時代にこそ現れる」と(言っています)。人間の本性は、戦争とか危機のときによく現れるものですが、今回のイラン戦争はまさしくトランプ政権が初めて本格的に戦争指導をするような長期的な戦争に今なりつつあるので、彼の本当の戦争指導能力はどういうものなのか、これを見ていきたいと思います。

 まずリーダーシップの分析をする際に、私が枠組みとして提案したいのは、米軍の参謀養成コースで使われています「戦略リーダーシップ」という概念です。これは米軍の定義によりますと、「戦略的リーダーシップとは、人材・システム・資源を整合させてビジョンを実現しながら、競争環境において優位を得るために必要な適応的・革新的文化を醸成するプロセスである」と。こういった定義を米軍はしており、今後の将軍クラス、提督クラスを育てていくコースに、こういう概念を使っています。

 ここで米軍から見たアメリカ史における理想的なその戦略リーダーである大統領として、(スライド内の)写真にある3名が挙げられてました。

 1人目は南北戦争直後の大統領であるグラント大統領。2番目にアイゼンハワー大統領、3番目にニクソン大統領です。この3人に共通することは、3人とも軍歴があり、アメリカの歴史においてかなり転換期に登場して、アメリカという国のあり方を根本的に変えることを行った人たちです。彼らが、実は政治レベルでは理想的な戦略リーダーとして挙げられています。


●トランプ大統領の評価対象と重大リスク


 ここでトランプ大統領はどういう評価をできるのか...

スキマ時間でも、ながら学びでも
第一人者による講義を1話10分でお届け
さっそく始めてみる
(会員の方に広告は表示されません)
「政治と経済」でまず見るべき講義シリーズ
高市早苗総理と松下政経塾(1)松下政経塾の人材輩出率の高さ
なぜ松下政経塾はケネディスクールよりも人材輩出率が高いのか
執行草舟
過激化した米国~MAGA内戦と民主党の逆襲(1)米国の過激化とそのプロセス
トランプ政権と過激化した米国…MAGA内戦、DSAの台頭
東秀敏
インフレの行方…歴史から将来を予測する(1)インフレの具体像を探る
270年の物価の歴史に学べ…急激な物価上昇期の特徴と教訓
養田功一郎
内側から見たアメリカと日本(1)ラストベルトをつくったのは誰か
トランプの誤謬…米国製造業を壊した犯人は米国の経営者
島田晴雄
本当によくわかる経済学史(1)経済学史の概観
経済学史の基礎知識…大きな流れをいかに理解すべきか
柿埜真吾
中国共産党と人権問題(1)中国共産党の思惑と歴史的背景
深刻化する中国の人権問題…中国共産党の思惑と人権の本質
橋爪大三郎

人気の講義ランキングTOP10
昭和の名将・樋口季一郎…ユダヤ人救出編(1)決断と信念のユダヤ人救出
毅然として人道を貫き、命を救う…樋口季一郎のユダヤ人救出
門田隆将
イラン戦争と終末論(2)終末論とトランプ政権への影響
イラン戦争で反ユダヤ主義が加速!?トランプ政権へのリスク
東秀敏
編集部ラジオ2026(13)心の「柔軟性」を高めるヒント
【10minでわかる】心の「柔軟性」を高めるヒント
テンミニッツ・アカデミー編集部
人の行動の「なぜ」を読み解く行動分析学(1)随伴性
三日坊主、部屋が片付かない…なぜできないか行動分析学で考える
島宗理
教養としての「ユダヤ人の歴史とユダヤ教」(9)ユダヤ人の多様性
ユダヤ人は一枚岩ではない…米国ユダヤ人のイスラエルへの違和感
鶴見太郎
インフレの行方…歴史から将来を予測する(2)明治以降の物価推移とインフレ率
戦後日本のハイパーインフレの真実…その時、何が起きたのか
養田功一郎
AI時代と人間の再定義(1)AIは思考するのか
AIでは「思考の三位一体」が成立しない…考えるとは?
中島隆博
生き抜くためのチカラ~為末メソッドに迫る(4)人生の勝敗を考える
幸せの鍵「なにげなさ」とは何のことか
為末大
こどもと学ぶ戦争と平和(1)私たちに必要な想像力と戦争体験
なぜ戦争が起こるのだろう…大切なのは想像力と生の声
小原雅博
デジタル全体主義を哲学的に考える(6)概念の普遍化に必要なこと
なぜ論語の中の「道」は世界的に役立つ普遍的概念なのか
中島隆博