日本の財政の真実を検証する
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なぜ財政危機は起きていないのか…国債の金利のトリックを読み解く
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日本の財政の「真実」をデータで徹底検証…国際機関の分析は?
日本の財政の真実を検証する(1)膨らむ借金の知られざる実態
宮本弘曉(一橋大学経済研究所教授)
日本の借金(債務残高)はGDPの2.4倍と先進7か国の中で突出しているが、国が持つ資産を考慮すると、見え方が大きく変わってくる。特に国際機関のデータの測り方には違いがある。債務から資産を引いたものを「純債務」というが、IMFの基準ではそれでも借金は依然として大きいものの、OECDの基準を用いると大きな問題ではなくなるという。いったいどういうことなのか。日本の財政問題について、身近な税金への問いを足掛かりに、膨らむ日本の借金の実態をデータを交えて検証する。(2026年4月24日開催:早稲田大学Life Redesign College〈LRC〉講座より、全7話中第1話)
※司会:川上達史(テンミニッツ・アカデミー編集長)
時間:10分53秒
収録日:2026年4月25日
追加日:2026年6月24日
≪全文≫

●消費税、所得税、法人税…日本の税金をどうするべきか?


―― 皆さま、こんにちは。本日は宮本先生に日本の財政について、それから今後経済をどうしていくかというお話をいただこうと思っています。最初に皆さまに質問をしたいと思います。

 日本の税金をどうするかということで、1番目が「単に、消費税もしくは所得税をやめる」、2番目が「消費税を撤廃し、代わりに所得税を上げる」、3番目が「所得税を撤廃し、代わりに消費税を上げる」、4番目が「上記のどれも好ましくない」です。

 それぞれの心についてはこの後でご解説をいただきますが、まずはこれを皆さま、ご覧いただきまして、どうご判断されるかというところです。

 (その前に、選択肢の)それぞれの違いはどんなところになりますか。

宮本 皆さん、おはようございます。一橋大学の宮本です。よろしくお願いします。これは台本なくやっていますので、私に振られると思っていませんでした(笑)。

―― 失礼いたしました。

宮本 最初にお話したいのですが、税金にはいくつかタイプがあります。皆さんが普段お支払いになっている消費税、所得がある方が支払う所得税、そして企業が支払う法人税。この3つが日本の「3大税」といわれるものです。

 個人の立場からすると、身近なところでは、やはり消費税と所得税があると思います。1番目は、純粋に所得税もしくは消費税をやめましょうという選択肢です。代わりに、例えば企業に税金を課しているのだから、それで回るのではないかなど、いろいろな意見がありますが、とにかく消費税と所得税をやめましょうというのが1番目の選択肢です。

 2番目は、消費税を撤廃した分、その財源を所得税に求めましょうというものです。3番目はその逆です。所得税はやめましょう。その代わり、足りなくなった部分は消費税で賄いましょう。つまり消費税率を上げましょうというものです。最後は、どれも嫌だ、どれも好ましくないということで、4つの選択肢をご用意させていただいたというところです。

―― では早速、皆さまにお聞きしたいと思います。ご自分のご意見で挙手をお願いできればと思います。

― では1番目「単に消費税もしくは所得税をやめる」、これがいいと思われる方は挙手をお願いいたします。

 (会場:反応なし)

―― いらっしゃらない...

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